山の源流へ向かう

4月に沢山のチクシブチサンショウウオの成体を見つけることが出来た源流へ行ってきました。目的は幼生探しです。といいうのも、成体が沢の中に何匹もいたのは繁殖行動の為。
あの時の親が産んだ卵から生まれた幼生がそろそろ大きくなっているだろうと、7月の終わりに行ってきました。
場所は福岡県の山間部。沢の大きさは1m-2mほどのいわゆる源流。魚等は全くいない小さな沢のある場所です。
小型サンショウウオの幼生発見






沢の流れのない箇所に幼生を沢山見つけました。基本的にほとんど動きません。
待ち伏せして小さな生物を食べているんでしょう。幼生も沢の遡るのか?だけど、多少は上下に移動しそうな気はする。
かなりの数がいたのでこの棲息地は安心ですけど。。。この場所は下流がまぁひどい状況なので、、、流されて下流に行った個体が心配です。少なくとも戻ってくることはできない。ダストシュートみたいな感じで真っ逆さま。
捕獲はしましませんでした。法的には捕獲飼育も可能ですが、この沢の環境を再現することは不可能なので飼育する気は全然起きないですね。
最後の滝にはヒキガエル


この沢を登りつづけると10mくらいあるような滝にぶち当たります。巻いて登ろうとしてもひどいザレ場とその先の岩峰で登れないのです。
そして今日はなんと滝つぼにヒキガエルがいました。一番いい感じのン場所に陣取って水しぶきを浴びていました。貫禄ありすぎ。
感動的な体験。近づいても触ろうとしても逃げなかったです。じりじりと回転してこっち向いてくれたのが嬉しかった。

野生のワサビ


山ワサビともいわれる野生のワサビを数本持ち帰りました。沢の近くに群落があったからです。野生のワサビは根が小さいですが、ワサビっぽさがあるので見分けられます。葉っぱ等にも辛みがあります。
※持ち帰る時は数は少なめに
自宅に持ち帰り根を擦ってそうめんに入れて食べました。ワイルドな感じがしました。風味自体は栽培品のほうがいいかも。葉や茎も食べられます。
他にもキノコ類探してたけどめぼしいのはありませんでした。キクラゲ取る気満々だったんだけども。
幼生探しの道具

夜の山なのでライトは複数用意する必要があります。小さなお魚ネットがあれば素早い幼生の捕獲も可能です。無くさないように注意!!!アクティックコアが行方不明・・・。
使用しているライト
- ペツルティカ
- ペツルアクティック
- ペツルアリア2
- UCO(ユーコ) クラルス LEDランタン
- Suptig 水中ライト
ヘッドランプ
ハンドライト
gopro用はハンドルを付けて使う。
フィールドブーツ
流水性小型サンショウウオの幼生の見つけ方
小型サンショウウオの流水性の幼生は山の沢の源流にいます。
春に繁殖活動が行われ、秋ごろまでに成長して上陸。一部の個体や種は秋に上陸せずに冬を越して春夏に上陸。種によっては年中幼生が確認できます。
例えば、ベッコウサンショウウオは年中みれます。しかし、チクシブチは越冬幼生の数は少なく、もしくは全くいなくて年中は見れません。
サンショウウオを探したい人は特盛山椒魚本を参考にしてください。サンショウウオを探してみようというコラムに止水と流水それぞれで見つけやすい時期などが解説されています。
