
水替え不要水槽にあこがれますか?妄想でマヤカシともいわれる水替え不要水槽。大抵の理屈は野外に置いたり、植物の力を借りるといったものです。ところがおばあちゃんちの金魚水槽は水草もないし室内なのに水替えやっていません。
その秘密とはいったい?なんだ。
これが水替え不要水槽

この金魚二匹は全国的に有名な金魚の街である熊本県の長洲町で養殖された金魚です。我が家から金魚の街はけっこう近くて、街中に沢山の養殖業者がある風景は独特です。最近は金魚だけでなくメダカも盛んで、ヒレ長の系統を生み出して多様な品種ブームの火付け役の一角となりました。
この長洲金魚の種類は琉金とキャリコ。他にタンクメイトとしてヤマトヌマエビが2匹。
この水槽は3年間水替えをしていません。なぜ水替えをしていないかというと、おばあちゃんには難しいから。定期的にろ材交換だけしてもらっています。キンギョもヤマトヌマエビにも立ち上げ時に入れて一匹も落ちることなく3年経過しました。
いまは冬なので水槽のコケ掃除を控えていてガラスのコケが見苦しいですが金魚は元気です。加温もしておらず、動きは鈍いけど餌をやる時や昼間はゆらゆら泳いでいます。
しかしながら、3年を過ぎて金魚も大きくなり少々手狭になったので暖かくなる春には少し大きめの水槽に引っ越し予定。

水替えなしで維持しているメンテナンス状況

生体:金魚二匹、ヤマトヌマエビ二匹
水槽の大きさ:20㎝キューブ 7リットル
フィルター:外掛け、リングろ材少々
床材:100円ショップの石
水草:100円ショップのプラスチック
この水槽のメンテナンスは定期的な外掛けフィルターの濾材洗浄と交換、吸水スポンジとフィルター本体やパイプの掃除のみです。外掛けフィルターの使い捨てフィルターは洗っても通水性が回復せず横からオーバーフローするようになったら新品と交換。5個でおよそ1000円、月に2枚消費。
水替はしておらず、外掛けフィルターの掃除のときにつぎ足すだけです。3年間水槽を動かしたことも無ければ、クリーナー突っ込んで水を抜いたこともありません。エサは少なめに普通に与えていますので、キンギョも大きくなって水槽が手狭になるくらい成長しました。
コケは床材の石やプラスチックの水草に黒ひげゴケが結構多め。これも水替え不要に一役買っている気がします。

水替え不要の秘密は活性炭だと思う


洗っても通水性が回復しない理由は、両面のウールマットの裏側が汚れるからという理由と、活性炭がつまるからです。外掛けだと原理上、勢いがない状態で自然にろ材を通ろうとします。外部フィルターや上部はモーターの勢いや落下の勢いでウールや活性炭を通り抜けます。しかし、外掛けだと水に勢いがなく自然に通る状態でなければ水が逃げてオーバーフローしてしまいます。
他のフィルターならそのままウールや活性炭を使い続けても問題無いのに、外掛けはシビアで早めの交換が必要なわけです。結果的にはこれが功を奏し、ウールや活性炭が汚れを吸着したままゴミ箱に道ずれにすることで水槽内の不純物が撤去され水替え不要水槽になっているのだと思います。
たかが活性炭?と思う人もいるかもしれないけど、活性炭は産業や飲食業でも大活躍しています。効果は確実にあることは間違いありません。だって、炭を通せば水の味が美味しくなるのは簡単に実感できますし、流木の濁りなども確実に除去してくれます。水槽内の不純物を確実に除去してくれる強力なろ材です。
つまり、金魚水替え不要水槽の秘密は活性炭カードリッジの頻繁な交換だったのです。それと、黒ひげゴケ。
ただし、交換カードリッジ代は月に2枚で400円。年間5000円ほどかかっています。あれー?水替え頑張った方が安上がり・・・?
餌はキョーリンのゴールドプロス
活性炭以外にも水替え不要につながるポイントがあります。それはエサです。エサは少なめを守ります。さらには水替え不要水槽ではぜひ、機能強化された餌を使うべきです。
圧倒的に水が汚れにくいエサがあります。
それがキョーリンのプロスシリーズです。菌が二種類配合されており、糞が分解されやすい特徴があります。フレーク状で消化が良く、食べ残しが少ないです。
金魚は浮上性の強いエサばかり食べると、転覆病になる時もあるので予防にもなります。
餌としては高価ですが、お勧めです。金魚以外にもメダカや日本淡水魚用などもあります。水の汚れにくさは他の水槽でも実感しています。
● 生菌配合熱帯魚用フード
https://www.kyorin-net.co.jp/gold/go21.html
● 8つの機能を持った新世代フレーク
● 無着色で水キレイ
● 梅エキスでコケをおさえる
● 水環境を改善
● 色揚げサポート

病気にさせない注意点

白点病は持ち込まないなら発症しません。新しい水草や生体を入れない限り今後、白点が発症することはないでしょう。
貝はカラムナリスを持っていることも多いらしいので、入れなくて済むなら入れない方がイイです。
無加温水槽は寿命が長くなるとか、病気に強くなるとか言われています。低水温ながらもうまく冬を越していれば抵抗力がついて生体も強くなるはず。エサは少なめを遵守。1日1回、冬はほぼやらない。
水槽の場所は暗すぎず、明るすぎず。北向きのふろ場で自然光のみ。光や温度も変化が少なくてよかったのかな。活性炭も水を維持する効果も場合により絶大。
ちなみにこの水槽は3年間、塩やバクテリア材等は一切使っていません。
まとめと、今回紹介した水槽道具

以下が、水替え不要金魚水槽のポイントです
- 活性炭カードリッジの早めの定期交換
- 餌は少なめ
- 水槽内を下手に掃除しない。環境をいじらない。
- 黒ひげゴケ多い。見た目は悪いが、水質浄化の手助けになっている。
- 新しい生体などを入れない
- 水温差と光の具合がちょうどいい
水槽は20㎝キューブ。水量はわずか6リットルから7リットル。それに中サイズの金魚二匹。水量的には明らかに不足していますが、水替えなしで維持できています。その秘密は惜しげもなく、カードリッジ交換すること。本当に一度も水替えしていません。何よりおばあちゃんの管理が良かった可能性もあります。エサは少なめはほぼ必須条件。
フィルターは外掛けでGEXのSサイズ。交換ろ材は2週間ペースで。
他に買うとしたらライト。エサはキョーリンのゴールドプロスが一押し。
今回の記事では水替え不要の秘密は活性炭という答えにしていますが、フィルター無しでも行けるのでは???と思ったり。どーなんだろう。水量的に厳しいかなぁ。
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水替え不要Q&A
- Q室内で水替え不要水槽は可能ですか?
- A
可能ですが、コストや鑑賞面を犠牲にします。
- Q室内水替え不要水槽にはフィルターは必要ですか?
- A
金魚を飼育するならフィルターは必要です。メダカや小型のエビならなくても実現できる可能性があります。