サンショウオは希少

サンショウウオは希少です。探そうと思ってもなかなか見つかりません。しかも開発や外来種、採取圧力などで減っています。
山域ごとに種類も多く、ごく限られた所でしか繁殖していない種もいます。そのために法律で採取や飼育が禁止されている種が多いです。少なくとも販売禁止になっている例は多いです。
仮に採取飼育の規制が無くても、無節操に捕まえてはいけません。飼育可能な数だけにしましょう。一匹でも飼育は手間がかかります。また、産卵のために集まった親を捕獲するのではなく、生まれた幼生を飼育するべきです。
今回調べてみましたが、発見小型サンショウウオを参考にしています。この本はお勧めです。飼育ほいう方も詳しいです。買って損はしないです。
※間違いや古い情報が混じっている可能性もあります。県のHPや他の情報でも確認することもおススメします。
サンショウウオが減っている理由

サンショウウオが減っている理由は単に生育地が減っているのが一番大きいと思う。希少種の生育する川でも誰も配慮しない。湿地や池もエコトーン(移行帯)部分が潰されている。
- 生息環境の減少 湿地は問答無用で減らされている
- 販売目的の乱獲
- 外来種 アライグマやアメリカザリガニ
国内希少野生動植物


国内希少野生動植物に指定されていると採取、販売、譲渡が禁止されます。もちろん、飼育も禁止です。
オオサンショウウオはさらにワシントン条約などでも保護されています。
国内希少野生動植物に指定されたサンショウオ
- ツクバハコネサンショウウオ 茨城 筑波山系
- ハクバサンショウウオ 飛騨山脈北部 新潟 長野 富山 岐阜
- アベサンショウウオ 石川県、福井県、京都府、兵庫県 日本海側
- ツルギサンショウウオ 徳島 高知県
- トサシミズサンショウウオ 高知県土佐清水
- アマクササンショウウオ 熊本県天草群島
- ソボサンショウウオ 祖母傾山系(大分・熊本・宮崎)
- オオスミサンショウウオ 鹿児島県
- オオサンショウウオ 岐阜以西の本州と、九州および四国の一部
※分布県はweb両爬図鑑より
※調査日 2023.11
特定第二種国内希少野生動植物

特定第二種国内規制野生動植物は簡単言えば指定規制種の販売を禁止する法律です。個人で採取し飼育することは可能です。種類としてはかなり多くが指定されており、アクアショップなどでもサンショウウオの取り扱いが減りました。
特定第二種国内希少野生動植物に指定されたサンショウウオ
- キタサンショウウオ 釧路湿原、上士幌町、(国後島)
- トウキョウサンショウウオ 栃木県から神奈川県三浦半島・千葉県房総半島
- ヒガシヒダサンショウウオ 関東西部から愛知
- ホムラハコネサンショウウオ 石川、福井県、岐阜県、滋賀、京都、三重、奈良県
- マホロバサンショウウオ 中部地方西部、近畿地方(岐阜県、愛知県、滋賀県、三重県、奈良県、大阪府、和歌山県)
- ヤマタサンショウウオ 愛知県、岐阜県、滋賀県、三重県、京都府、大阪府、奈良県
- オオダイガハラサンショウウオ 紀伊半島
- セトウチサンショウオ 大阪府、和歌山県、兵庫県、岡山県、香川県、徳島県、広島県
- アキサンショウウオ 広島 島根 愛媛県
- サンインサンショウオ 兵庫県、鳥取県、島根県
- オキサンショウオウ 島根県隠岐諸島
- イズモサンショウウオ 島根県東部
- イワミサンショウウオ 島根県 広島県
- ヒバサンショウウオ 兵庫県、岡山県、広島県、鳥取県、島根県
- チュウゴクブチサンショウオ 岡山県、鳥取県、広島県、島根県、山口県
- アブサンショウウオ 山口 島根
- ヤマグチサンショウウオ 山口 大分
- シコクハコネサンショウウオ 四国(香川県を除く)と中国地方の一部(岡山、広島、山口県)
- イヨシマサンショウウオ 徳島県 高知県 愛媛県
- カスミサンショウウオ 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 鹿児島県
- チクシブチサンショウオウ 福岡県、大分県、熊本県
- ツシマサンショウウオ 長崎県対馬市 202311追加
- コガタブチサンショウウオ 熊本県
- ベッコウサンショウウオ 熊本(天然記念物採取禁止) 宮崎 鹿児島
※分布県はweb両爬図鑑より
※調査日 2023.11
※県や自治体によりさらに規制されている場合があります。