福岡県の柳川


福岡の柳川はタナゴの聖地とも言われます。この地域は縦横無尽に張り巡らされた水路に希少種のセボシタビラをはじめとしたタナゴ6種が生育しているからです。
クリークの総延長は93kmともいわれています。矢部川・筑後川下流域は広大な干拓地帯であり、その中で稲を作るために広大な水路群が整備されているのです。柳川市は筑後川の河口に近いですが、お堀の水路群の水は矢部川から引かれています。したがって、水系的には矢部川水系となっています。
そして我が家のタナゴ釣り・ガサガサのメインスポットでもあります。

柳川で釣れる・捕れるタナゴ


以下自分が柳川市内の水路で実際に確認したタナゴ等の魚のリストです。
- アブラボテ 多い
- ヤリタナゴ 少ない
- カゼトゲタナゴ とても少ない
- ニッポンバラタナゴ 少ない
- カネヒラ 少ない
- シマタナゴ 外来種のブルーギル 多い
- モツゴ たまに釣れる
- フナ 濁った水路に多い
- カワヒガイ 流れがあり綺麗なところ。釣れる。
- テナガエビ お堀の中で釣れる。夏場に釣れるが、数はあまり釣れない。エビ用の針とっミミズが必要。
タナゴ釣りの外道として良く釣れるのはオイカワとイトモロコ。釣り餌は黄身練りでok。セボシタビラは希少種に指定され捕獲不可だが、自分は柳川では実物は見たことないです。
柳川のタナゴ釣りスポット

もともと柳川にはタナゴ釣りで通っていました。安定して釣れるポイントは1カ所しか知りません。というのも、柳川の水路は季節によって水路の水量や流れが驚くほど変わるので魚の場所も変わります。夏場の水量が多い時は観光船が行きかうようなエリアにもタナゴは泳いでいますし、釣っている人も見かけます。しかし、お堀の水量豊富なエリアはブラックバスも泳いでおり、バス釣りの人も多いです。上から水路を見て小魚を見つけやすいのは梅雨から夏でしょうか。
初見で探すとなれば柳川の水路の中心である二つ川とその周辺を探せばいいでしょう。もちろん、それ以外にも様々な水路があるのですが、近年の柳川の水路は工事が多くタナゴが多かった古い水路はもうほとんどなくなってしまいました。九州北部豪雨以後に、古い水路は重点的に改修されているからです。
根気よく歩いて小魚が群れているスポットを探してみましょう。ただ、水質が悪く濁っている水路も柳川市周辺には多いです。ブラックバスも多いです。柳川のブラックバスはほぼすべての水路にいます。何かしらの理由でバスが少ないようなところに細々とタナゴは生育しています。二枚貝や水草も生育のヒントになります。
以下の動画はアブラボテ・ヤリタナゴ・カワヒガイが釣れる水路にカメラを沈めた様子です。
流れが強い場合は、大きな錘をつけてそのすぐ下にエサを付け釣っています。ウキは必要ありません。
柳川のガサガサスポット


柳川で水路でのガサガサは意外に難しいです。いわゆるクリークは水深が1m以上あるので胴長を着てもやりにくいから。
網をふるうには少し小さめの水路を狙います。水草があり、砂地ならタナゴが取れる確率は高いです。柳川は海が近いので潮の影響を受ける川がありますが、感潮域のすぐ外側でもタナゴは取れます。10m先は海のエリアってなギリギリの箇所にもタナゴがいます。
まとめ

福岡県柳川市のタナゴスポット
- 周辺の田んぼの水路で、自然度が高そうなところ。
- いわゆるお堀の周辺。水草がある様なとこ。
- 流れが速く砂礫の川。
- 5月6月は観光コースで注意深く見ればタナゴ稚魚が見つかる。
しかし年々数が減っているのを実感している。春から夏にかけてタナゴ探しに行ってみてはどう?もちろん観光やグルメも楽しめます。
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外部リンク

Googleブックスでは日本タナゴ釣り紀行の柳川編が読める。検索窓に柳川と入れればよい。日本タナゴ釣り紀行 2にも柳川は出てくる。2には柳川の堀の環境悪化が嘆かれている。
