タナゴの飼育方法-水槽・種類・寿命・大きさ

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水槽で群れるニッポンバラタナゴ

タナゴは日本淡水魚の中でも一番人気の魚です。その理由は美しく、飼いやすいサイズで地域により種類が多種多様ということでしょう。

魅力はありすぎて語りきれませんが、飼育も簡単です。しかも増やせます。

婚姻色の時期は5時間眺めても飽きません。これ本当です。もし、ご近所に沢山いるようなら少ない数から始めて繁殖までチャレンジしてみましょう。もっと日本の魚が好きになるに違いありません。

では飼い方についてご説明します。

お魚ガチが書きました
すまら

自然大好き一家で自然保護協会家族会員。自然観察指導員 。熱帯魚はベタ、日本淡水魚はタナゴその他を20本以上の水槽で飼育中。
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タナゴという魚

水路で釣ったヤリタナゴの雄。日本の淡水魚とは思えないほど、美しい色彩。

タナゴは日本在来の魚で身近な田んぼの水路などに生育している小魚のグループです。我が家では偶然近所の川でアブラボテというタナゴを網で捕ったのをきっかけに、今ではタナゴ釣りの面白さにハマってしまい、釣りメインですが飼育も楽しんでいます。一時期は稚魚水槽を含めると6本管理していたほど。日本淡水魚飼育ではタナゴは最も人気のある種類ですが、飼ってみればその魅力が実感できると思います。

それぞれの地域に特色のあるタナゴが生育しており、産卵期になると美しい婚姻色が出ることから観賞魚として人気があります。生体のサイズも5・6㎝くらいが平均値で大きくて10㎝程度ですので、水槽でも飼いやすい種類です。種類も多いので、集める楽しみみたいなのもあります。

自然界では二枚貝に産卵するという特殊な魚ですが、婚姻色や産卵管の具合で繁殖期がわかりやすいので人工授精での自家繁殖も可能です。

川のガサガサや釣りの対象としても人気がありますが、タナゴはどこにでも沢山いる魚ではありません。多くの種類が絶滅危惧種に指定されています。バランスよく自然が残る箇所にしか現在では生育していないことから、自然環境のバロメーターともなる魚です。しかしながら、こんなとこにいたの?と住宅街近くの水路に生き残っていたりもします。大きく成長したタナゴは警戒心が強く素早いのであまりガサガサでは捕れませんが、小さいのなら網や罠に簡単に入ります。

アクアショップではタイリクバラタナゴやその改良品種が売られています。在来のタナゴも売られている場合がありますが、ブリード固体や川で捕獲したワイルド個体が売られています。買う場合はタイリクバラタナゴやブリード固体を購入してください。タイリクバラタナゴは見た目も美しいので、鑑賞目的で飼うにはピッタリです。改良品種も流通しています。

タナゴ 婚姻色
一番強いのにナワバリ主張でボロボロ


タナゴって飼いやすいの?という疑問をお持ちの方もいるかもしれませんが、タナゴ飼育の難しさを長く飼ううちに実感してきました。問題は一つだけ。それは繁殖期のなわばり争いです。オスはナワバリを主張するので小競り合いをします。特定のタナゴが弱り、数カ月で弱ってやせ細り死にます。やせ細った段階で隔離しても、なかなか回復しません。

カネヒラがその他のタナゴを追いかけまわし、カネヒラを隔離すると、次はタイリクバラタナゴがその他を追いかけまわし、それを隔離するとニッポンバラがカゼトゲを追いかけまわし・・・という感じ。アブラボテにいたっては自分より大きいのを追いかけたり。。。
これを回避する一番の手法は広い水槽と大きなスペース。もしくは広い水槽に多くの生体を入れて特定のタナゴが弱らないようにする手法とか。中途半端な生体数よりも過密気味の方が状態が良かったりします。品種を統一して同じようなサイズばかりで飼うのも良いでしょう。理想は毎日ボスが入れかわるような環境かな。
繁殖期でなければ仲良く泳いでいる場合がほとんどなですが、時には死んでしまう個体も出るので発情の時期になったら注意してください。春から夏、秋・・・と結構長期間です。

タナゴの種類

上の画像のタナゴは九州でさ釣ったタナゴ5種です。よく釣れる順に、アブラボテ、カネヒラ、ヤリタナゴ、カゼトゲ、ニッポンバラタナゴとなります。飼育方法はどの種類も同じですが、気性の粗さやサイズの違いがあります。上の画像はどのタナゴもオスで婚姻色が出ていますが、婚姻色は釣った瞬間が最もきれいです。水槽に入れると消えてしまう場合もあり、ショップで見かけるタナゴなどは婚姻色が出ているのは稀。

飼育環境でもとてもきれいな婚姻色が出る場合もありますが、種類や環境によるところが大きい。婚姻色を楽しみたい場合は、屋外に近い環境で多くのタナゴを入れていると皆競うように婚姻色を出しますが、全然でない場合もあります。逆に、室内ですごくきれいな婚姻色が出る時もあります。婚姻色を出したい場合は雄雌で入れたり、二枚貝を入れたりすると季節に合わせて色づいてきます。

寒い時期でもヒーターを入れていたり、ヒーターが無くても暖かい部屋に水槽がある場合は、12月や1月でも婚姻色が出る場合も珍しくありません。水槽内の雄雌のLoveLove具合が最も大きな要因かも知れません。また、条件が整ってもボス的なオスだけが特に綺麗な色になったりして、他の雄は色が出なかったりします。タナゴは強いオスほど婚姻色がでる傾向が強いです。

地域種類備考
全国タイリクバラタナゴ全国に分布するが多い地域と少ない地域がある。
北海道にはタイリクバラタナゴのみ生育。
東北太平洋側アカヒレタビラ、タナゴ、ゼニタナゴ
新潟・東北日本海側キタノアカヒレタビラ、ヤリタナゴ、ゼニタナゴ
関東アカヒレタビラ、タナゴ、ミヤコタナゴ、ゼニタナゴ、オオタナゴミヤコタナゴは極端に少ない。捕獲飼育禁止。
カネヒラも移植分布アリ。
伊勢湾集水域シロヒレタビラ、イチモンジタナゴ、ヤリタナゴ、アブラボテ、イタセンパライタセンパラは極端に少ない。捕獲飼育禁止。
東山陰・北陸ミナミアカヒレタビラ、ヤリタナゴ、イタセンパライタセンパラは極端に少ない。捕獲飼育禁止。
山陰江の川以西ヤリタナゴ、アブラボテ
瀬戸内海集水域シロヒレタビラ、イチモンジタナゴ、ヤリタナゴ、ニッポンバラタナゴ、スイゲンゼニタナゴ、アブラボテ、イタセンパラ、カネヒライタセンパラは近畿(淀川水系のみ)
九州セボシタビラ、ヤリタナゴ、ニッポンバラタナゴ、カゼトゲタナゴ、アブラボテ、カネヒライチモンジタナゴ(熊本・宮崎・福岡)
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自分で釣ったり捕ったことがあるタナゴの種類

在来タナゴ

ニッポンバラタナゴ

婚姻色が消えているニッポンバラタナゴ純系
ヌマガイに群がるニッポンバラタナゴ
ニッポンバラタナゴ コイ科バラタナゴ属

6-8㎝ 琵琶湖 淀川 兵庫 香川 九州北部
各地でタイリクバラタナゴとの混血が進んでいる。タナゴの多い地域で本種を見つけても大抵はタイリクバラタナゴ。
飼育は簡単だがナワバリ主張をする。水槽内で婚姻色が出ると非常に綺麗。雌の産卵管は飼育下でも伸びやすい。

カゼトゲタナゴ

二枚貝の様子を見るカゼトゲタナゴのメス
カゼトゲタナゴ コイ科バラタナゴ属

5cm 九州北部
小型タナゴでおとなしい。寿命は2年と短い。他のは3年。
とても飼いやすい・水槽内で繁殖も狙える。人工授精で増やせるが卵の数が少ないのが難点。

九州北部にしか生育せず、珍しいタナゴ。我が家付近にもいるが、数はとても少ない。

見出し

ヤリタナゴ

ヤリタナゴ 婚姻色がのると美しい ヒレが赤い
ヤリタナゴ コイ科アボラボテ属

10㎝ 北海道と離島を除く全国
春から初夏の婚姻色が美しいタナゴ。
流れのある水路や中規模河川にいる。飼育下では産卵管が伸びないので繁殖は難しいが、採卵さえできれば育てられるはず。流れのある水槽の環境を再現して泳がせたい。

アブラボテ

黒いのがアブラボテ 白いのはヤリタナゴ
アブラボテ コイ科アブラボテ

4-7㎝。濃尾平野より西 九州 等
黒系で他のタナゴとは違う色味。婚姻期はヒレがオレンジになりそれなりに綺麗だが、他のタナゴよりは人気が無い。旺盛で釣れやすい種類。
希少が荒く他の魚を追いかけることが多い。アボラボテばかり飼うのもアリだが、メスを追いかけまわしてメスが病気になる時もある。

カネヒラ

虹色で美しいカネヒラ タナゴの王様と言われる
カネヒラ コイ科タナゴ属

12㎝ 濃尾以西の本州 九州北部 移入で各地
在来タナゴでは最も大きいタナゴ。秋産卵型で貝からの浮出は春、その年の秋には成熟して産卵する。どちらかといえば、草食系のタナゴ。繁殖は難しくノウハウがいる。
飼いやすい魚だが他のタナゴとサイズが違うし、気性も荒いのでトラブルの原因となることがある。

イチモンジタナゴ

イチモンジタナゴ
熊本で釣った個体 国内外来種 飼育中
イチモンジタナゴ コイ科タナゴ属

8㎝ 濃尾平野 三方湖 琵琶湖-淀川水系 その他
流れのない水路にいる。植物食に偏った雑食性。名前の由来は体表にある虹色の線。このおかげで判別は簡単で迷うことはない。体形も他のタナゴと違う。琵琶湖ではブラックバスの影響でほぼ絶滅。
飼育では餌を食べにくいが複数で飼うと競うように食べる。飼育下では産卵管が全く伸びない。

シロヒレタビラ

岡山で釣ったシロヒレタビラ 飼育中
シロヒレタビラ コイ科タナゴ属

6-9㎝ 濃尾平野 淀川水系 山陽地方
産卵期は4-8月。流れのある水路に生育する。白と黒路のヒレが特徴的なタナゴ。シルエットも美しく飼育魚として人気がある。
比較的飼いやすい印象。

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外来タナゴ

タイリクバラタナゴ

熊本で釣ったタイリクバラタナゴ
タイリクバラタナゴ コイ科バラタナゴ属

中国大陸原産の国内外来種 日本全国 6-8㎝
止水を好むバラタナゴ属のタナゴ。日本全国に生育し、釣りの対象とされている。ニッポンバラタナゴと交雑して純系のニッポンバラタナゴが非常に少ない数になっている。腹びれに白い線があればタイバラ。
飼いやすく繁殖もしやすい種で店でも飼育用として売られている。

飼う準備

水路で釣ったタイリクバラタナゴとカゼトゲ。持ち帰りは最小限にしよう。あとで後悔するケースも多いです。我が家では自家繁殖の管理で忙しく、新たなタナゴを持ち帰ることはほとんど無くなりました。

必要なものは最低でも30㎝以上の水槽、フィルター(上部式がお勧め)・底砂・です。水槽サイズはスペースがあるなら60㎝規格以上が最もバランスが取れているでしょう。
水草や流木、石などでレイアウトするときれいです。
ライトもあると明るくて見やすいですし、暗い室内だと水カビ病などの病気になりますのでぜひライトもそろえてください。

30×30×30㎝サイズのキューブの場合は小型種で5匹、大型なら3匹が限界となります。ただ、このサイズだと粗っぽいタナゴが一匹いるだけで他のタナゴを攻撃しまくって全滅する可能性もあります。やはり60㎝規格のレギュラー水槽は用意すべきでしょう。

60㎝規格なら小型なら10~20匹は大丈夫ですし、攻撃性の高いタナゴがいても逃げ隠れ出来ます。スペースがあるなら横90㎝や横120㎝のさらに大きな水槽を選ぶのも悪くありません。カネヒラなどの大型タナゴがメインなら大きな水槽を用意すると水族館のように綺麗です。

また、タナゴといえば二枚貝と聞いたことがある人がいるかもしれません。繁殖するには二枚貝が必要ですが、飼育水槽に貝を入れても稚魚にはなかなかお目にかかれません。というのも、生まれたばかりの稚魚は親などにすぐ食べられてしまうからです。我が家では朝6匹いたカゼトゲの稚魚が昼には3匹になっていました。メダカと同じです(食べられた!!)。
なので、繁殖を行わないのなら、メイン飼育水槽に二枚貝をわざわざ入れる必要はありません。二枚貝はエサなどで難しい面もあるので簡単には長期飼育ができないのですし、入れる意味はありません。大抵はエサ不足で1・2カ月で死んでしまいます。販売されている二枚貝は野生のものしか流通しておらず、繁殖目的でないならわざわざ貴重な二枚貝を買ってまで入れる必要はないです。

※追記:繁殖させたいなら人工授精がお勧めです。貝が不要です。

釣ったり、買ってきたら

アブラボテ
日本淡水魚専門店で売られていたアブラボテ。

水槽に入れる前には水合わせという作業が必要です。これは主に水温や水質を合わせるためですが、この作業を怠ると数日で死んでしまったり、2週間くらいで死ぬケースがあります。タナゴは水質に関しては丈夫な部類で、水質や水温やカルキのショックには比較的強いのですが、採取から半日以上たっている場合やまだ小さい場合は慎重にやった方が良いです。水道水の場合はカルキ抜きは必ずしてください。

水合わせはなるべく1時間以上かけるのが理想です。やり方は入れたいタナゴを以前の水ごとバケツなどに入れ、そこに10分おきに水槽の水を追加して慣らせます。ゆっくり水槽の水と入れ替えたところで、成体だけ水槽に投入します。

ちなみに初日にエサをあげても食べません。3日くらいすればタナゴは普通に人口エサを食べます。

稚魚は背中に星があるのは確実にタナゴ。星のない種類もいます。これはタイリクバラタナゴかな?

貝から浮上したてのとても小さい稚魚は、川で捕ってすぐ水槽に入れないと死ぬ場合が多いです。とてもデリケートなのです。時間がかかるときは稚魚の場合はどうせ死んでしまうので、持ち帰らずに川に放しましょう。

我が家では30㎝キューブと60㎝規格で飼育

キューブ水槽では小型のカゼトゲタナゴを飼育。ミナミヌマエビとヤマトヌマエビ、石巻貝が入っている。
ゼトゲタナゴとヤマトヌマエビ水槽
我が家の60㎝規格。ちと過密気味。生体少なめの方が安心して飼えるのは確か。

我が家では30cmキューブでカゼトゲ、ニッポンバラタナゴを飼育しています。以前アブラボテを入れていたのですが、攻撃しまくるので大きい水槽に移しました。大きくなるカネヒラなどもこのサイズでは無理でしょう。小型でも気性が荒いタナゴの場合はペアで飼うのが無難です。


60㎝規格では、ニッパラ、カゼトゲ、ヤリ、イエローバラ、アブラボテ、交雑種を飼育しています。
写真はみんなでかたまって隠れていますが、今は近づくとエサをねだります。

タナゴはハヤなどと比べて蓋から飛び出ることは少なめではありますが、長く飼っていれば必ず飛び出し事故は起きます。タナゴも蓋は必ず必要です。隙間が多い場合はふさぐ必要があります。また、水面まで5㎝くらいは余裕を持つべきです。ギリギリにすると飛び出しの確立が大幅にアップします。荒っぽいタナゴがいる場合も、追われたタナゴが逃げようとして飛び出す時があります。

タナゴって人に慣れる?人が近づくと暴れる?

タナゴは人に慣れるか?というと、ベタや金魚並みに慣れませんが、エサをやるタイミングで集まる程度なら人慣れします。ただこれは水槽の大きさや生体数によると思います。

問題となるのは、エサをやろうと人が近づくと、水槽内を暴れまわってしまう場合です。あまり暴れると擦れ傷を負うこともあるので好ましくありません。これの場合はタナゴが落ち着きやすいように水面まで届くような高さのある流木や水草を入れると比較的すぐに改善します。水槽が明るい場合はスクリーンを貼るのも良いでしょう。

必要なもの

  1. 水槽
  2. フィルター
  3. 床材
  4. 水草
  5. エアレーション
  6. エサ(ドライフード)

水槽

タナゴの飼育はできるだけ大きめの水槽が適しています。エサをよく食べて水を汚すし、種類にもよりますが狭いと小競り合いが絶えません。

繰り返しになりますが、お勧めは60㎝規格以上です。10匹以上飼えますし、レイアウトの自由度も高くなります。

フィルター、エアレーション

フィルターは水を浄化する装置ですが、上部式が最もおすすめです。外部式でもいいのですが、値段が高めですしエアレーション採用も検討等する必要が出てきます。

上部式はメンテナンスが簡単で濾過用のマット部分でエアーを取り込むので多くの場合はエアレーションは必要ありません。

とにかく日本淡水には上部が似合います。ろ材はリングろ材を敷いた上にウールマットを重ねて定期的に交換するのがいいでしょう。ただ上部式は落水音が発生するので、静かな水槽にしたいなら外部式一択です

物理濾過重視といいうことで投げ込み式フィルターも併用すれば万全です。エアレーションは万全になりますし、何かのトラブルでフィルターが止まった際も安心です。

エーハイムやGEXギガパワーなどの外部式を使う場合は、排出口を水面より上げて水面をバチャバチャさせるようにしてエアーを取り込んでください。

以下は、60㎝用になります。

タナゴに水流は必要?

稚魚は水流が弱い方がいいですが、多少大きくなったら水流はあった方が健全に育ちます。とわいえ、強すぎる水流はダメです。レイアウトで水流の無いところも作ってあげるべきです。

種類によっても好みは変り、特に水流を好むのはヤリタナゴ、タビラ類になります。泳力が強いので大型水槽では多少の水流をものともせず泳ぎ回ります。水流を強くした環境だと細長い体形になり、「水流が弱いと体高が高くなります。これは野生でも確認でき、同じ種類でも水流が強いところは細長く、弱い所ではひし形っぽくなります。

全く水流の無いような環境で育てると鼻がつぶれて顔の大きさに対して体高が不自然に高くなったり、顔が海水魚のタイのようになる場合があります。ぜひ水流を作って健全に運動してエサを食べる環境にして下さい。

床材

大磯砂とタンクメイトのヨシノボリ。大きな水槽なら混泳もある程度はいける。小さい水槽はやめるべき。

我が家では大磯砂、珪砂、田砂の三種類で飼っています。

どれも機能的には大差ありませんので、見た目の好みで選んだらよいでしょう。お勧めは大磯砂です。消耗しないし、価格も安い。汚れも洗えば落ちます。それから、貝に一番合うのは珪砂かもと思ったりもします。
田砂は小さめで通水性が悪く長く使っていると悪い菌の温床となる可能性があります。定期的にホース等で掘りながらゴミを取り除いてのメンテナンスが必須です。放置すると知らず知らずにエロモナス菌などが増えてしまいます。

ソイルはとても優れた床材で、タナゴ飼育にも使っている人が増えています。吸着作用があるのできれいな水を保ちやすく濾過に余裕ができ、水換えの頻度も月1回でも行けます。確かに水を保ちやすい床材なのでメンテナンス少な目にしたいなら選ぶのはアリです。コケにも悩まされる確率は減ります(コケが生えないわけじゃない)。ただ、消耗品で長くて1年位くらいで交換が必要です。強力な外部フィルターを組み合わせれば、高密度飼育も可能です。

何もひかずにベアタンクでも飼えますが、水流やエアーレーションで変化をつけるのがいいでしょう。

タナゴ水槽の水草

流木に根付かせたウィローモスとナヤス。

タナゴに特に適した水草というのは無いですが、雰囲気を重視するなら日本に自生する水草を選らんだらよいでしょう。タナゴは草食性でコケや水草も食べます。特にカネヒラやゼニタナゴ、イチモンジタナゴは食べる場合があります。と言うかよく食べます。カネヒラがいると水草がバラバラになりやすいでが、エサとして入れる場合はカボンバかアナカリスが適しています。一日で丸裸にするほど食べる時があります。茹でたブロッコリーの柔らかい所なども食べます。年中水草は食べますが、特に冬場は水草をよく食べます。

タナゴは日本淡水魚の中では草食でもあるのですが、ほとんどの場合は流木についたコケを齧ったりします。フィールドでもよく水路の壁についたコケをハムハムしています。可愛いので一度見てみてください。

川から取ってくるのもアリですが、その場合は小さな虫や病気を持ち込む場合があるので、バケツで様子を見る必要があります。その際はぜひ、「水草その前に」を入れるべきです。小さな生物は水槽に一度入れてしまうと取り除くのが困難なのです。水草を食べられたくないならセキショウモ(バリスネリア)を入れてください。全然食べません。他にもよほど柔らかそうな水草じゃなければ食べません。

石、隠れ家、流木

流木の下で身を寄せ合うニッポンバラタナゴ

石、隠れ家、流木は特に必須というわけではないですが、雰囲気がアップするので何か入れた方が良いでしょう。どちらかといえば流木メインの方がいいかもしれません。小さいタナゴの場合は隠れ家があった方がいい気はします。

石の場合は、レイアウト水槽のようにかっこいい石というより自然な雰囲気が似合うので川で拾うのもアリです。

また、タナゴは下の方を泳ぐ傾向があるので中層や上層をあまり泳がない場合がありますが、その時は水面まで届くような水草を入れると改善します。

エサ えさ は専門のものか植物系のものがお勧め

各社から日本淡水魚用のエサが売られているが、タナゴがパッケージにかかれている物が多い。川魚用とはいえ、熱帯魚や金魚・メダカと大きな違いは無い。

タナゴは基本的にはエサは何でも食べます。ただし、川から採取してすぐはほとんどの個体が食べません。2・3日経てば何の苦労もなく食べさせることができるはずです。

エサは市販のドライフードが基本となります。あまり小さいタイプではなく、つついたらゆっくり落ちるようなエサがいいでしょう。また、タナゴはコケや水草などを野生ではよく食べるので植物が配合されたものが適しています。もしくは定期的に植物性の多い商品をおやつのようにあげても良いです。当然ながら、エサ用に水草のアナカリスやカボンバなどを浮かべておくのも良いでしょう。

乾燥赤虫なども食べますが気づかない場合もあります。冷凍赤虫はガンガン食べますが、水を汚す場合が多いので、我が家ではわざわざ食べさせていません(他の魚のついでとか)。乾燥イトミミズも好物です。冷凍ミジンコは見つけきれないのか、あまり食べません。
我が家ではドライフードはキョーリンのひかりタナゴばかりやっています。植物成分が配合されて緑色をしており、粒がつぶれているのでひらひらとゆっくり落ちます。

タナゴの組み合わせによってはエサを食べれずに痩せていく個体が出る場合があります。特に小型のおとなしい種類が痩せてないか注意してください。我が家ではニッポンバラのメスがエサが食べれずに痩せていきました。これを改善するには一回に上げるエサの量を増やすことになります(もしくは弱くて大きくなりにくい個体を別水槽で飼う)。また多くの生体を飼育していると中々人口エサを食べずに大きくならない個体が出てくる場合があるので、可能ならそのようなエサをあまり食べない(食べられない)個体だけを集めた水槽を別管理するのも良いアイデアです。

また、真冬の無加温の水槽の場合はエサは控えめにしましょう。一日一回で大丈夫です。ちなみに、糞は太さ1mm、長さ3mmくらいのサイズ。夕方に給餌すると気温が低い夜に消化不良を起こしてしまいます。あまり長かったり、浮いたり、糸のように細い糞は消化器系が悪いタナゴが出しがちです。

↓お勧め(キョーリンにひかりタナゴが最も良いと思う。バランスが良い栄養でさらに、食べ残しも少なく、水も汚れない。が、少し粒が大きめで魚が2センチ以下の場合は食べれない。タナゴが小さいときは適当にメダカのエサをあげましょう。)

最近のタナゴのエサのお勧めはヒカリの日淡プロスです。フレーク状でタナゴのサイズを問いません。タナゴが小さいのも大きのも食べれます。水も汚れにくい。様々な大きさのタナゴが混在している場合はこのエサをお勧めします。

↑お勧め

タナゴ飼育は加温(ヒーター)は必要?

タナゴ 30㎝キューブ
室内無加温。春と秋に水温差が大きい環境ならヒーターを検討したい。

結論から言えば、室内ならヒーターは必要ありません。ヒーターを入れなくても暖房するリビング内だったりすると、冬に婚姻相が出たりするほどです。
もしヒーターを入れるとするなら、特寒い環境や水温差が大きい場合です」。普通に寒いくらいなら問題ないですが、朝方頻繁に氷点下になるような地域は何か対策するべきです。凍る一歩手前でもタナゴは仮死状態で乗り切れますが、体力は落ちるだろうから極端な低温は避けるべきでしょう。春と秋も一日の水温差が15度なったりするとタナゴが弱るし、水も悪くなり白点病などが増えます。熱帯魚用ではなく水温調整ができるヒーターでちょうどいい温度に設定した方がイイです。

水温を下げる要因としてエアレーションは水温が下がるので止めましょう。冬場は酸欠になりにくいのでエアレーションは必要ありません。

冬場の水槽の水温低下を避けるために保温材で被いました。省エネにもなります。
外気温で水温が冷えすぎないように外側を保温しよう タナゴ水槽の一つを屋外にい置いています。ヒーターは設定20度で入っているのですが、寒い朝は15度以下になっていましたので、鑑賞面以外に梱包用のプチプチ...

メンテナンス

水質や水換え掃除

タナゴの場合、水換えを怠るとヒレが溶けてきます。ヒレの溶けは濾過が弱い水槽でも起こりますし、水温差が激しい水槽でも起こります(ヒーターを検討してください)。

水換えが必須なタナゴ水槽ですが、水換えの際はプロホースなどの床材も掃除できる道具を使うのがベスト。プロホースは60cm規格ならLサイズです。30㎝キューブならSがいいかな。
週一で1/3くら替えるのが手軽です。二週に1回なら1/2替えてください。

※最近のおすすめは水作プロホースよりGEXおそうじラクラク 砂利クリーナーの方です。GEXの方がスピードも速いし安い。

コケ

コケ掃除はダイレクトに落とすのが一番手軽です。タイミングは水換えの前。コケを落としてから水換えを。

流木や石にについたコケはカネヒラやバラタナゴが食べます。ガラス面のコケは食べません。

タナゴの病気は?

水槽内で弱っていたタナゴ。病気というより、いじめられたりエサを上手く食べられずに弱るケースが多い。まずは隔離。

タナゴは比較的丈夫な部類かとは思いますが、追いかけまわしたりビックリして激しく動いたりして擦れ傷等を負いやすい魚です。外見でよくあるのはヒレがボロボロになること。前兆としてヒレを閉じます。まずはいじめられていないか、弱っていないかを確認してください。もし過密飼育や何らかのストレスでヒレがボロボロになって弱っている場合は、隔離して0.5%の塩浴で様子を見ます。もし赤斑病やヒレが溶けるような症状があるなら、エロモナスやカラムナリス菌などに侵されているので薬浴させます。

水槽で蔓延する病気としては白点病にかかる場合もあります。タナゴではタビラ類やカネヒラが発症しやすいです。この病気はやっかいですので、とにかく早期発見が大事。運が良ければ最初の一匹を隔離治療するだけで済みます。隔離の場合は、エルバジュエースやグリーンFなどを比較的強めの薬を使い、素早く治療するのがお勧めです。水槽全体に広がっているようなら、マカライトグリーン系のヒコサンZやアグテンで治療してください。薬浴はなるべく早いタイミングで開始し、まず強力に病気の動きを鈍らせて徐々に濃度を薄くする手順が良いでしょう。いずれにしろ最低でも2週間は完治にまで必要です。マカライトグリーンによる薬浴は手軽なのに効果が高く、白点病の時には非常に便利です。

白点病の原因で最も多いのは新しい生体が持ち込むケースですが、水槽内の循環が弱かったり、濾過不足などの場合に発生します。また、水温差が激しい水槽も生体が知らず知らずに弱り発症します。

白点病以外の病気としては赤斑病(体に赤い出血)、尾ぐされ病(尾が溶ける)にかかる場合があります。この病気はどちらも水質の悪化による菌の増加が原因です。赤斑病はエロモナリス菌、尾ぐされはカラムナリス菌が原因です。水が悪くなるとこの種の菌が増えるので定期的に水換えをして予防してください。過密気味だったり、エサの入れすぎだったり、濾過不足も原因となります。全体でヒレがなんか変だなと言いう時は二日ごとに水換えを3回ほどして様子を見ます。また、細かい床材は水通しが悪く、菌の温床になるケースがあるので厚く敷いている場合は原因として疑って年に一回はリセットして全体を洗うなどの対処が必要となります。治療は隔離してエルバージュエースで薬浴すれば治りますが、ごく初期なら頻繁な水換えや塩浴で治せます。

病気を薬浴で治す際は隔離が基本となります。ヒーターを入れるのが確実です(水温差をなくすため)。薬浴は1週間+様子見で3日間は必要です(強い薬なら24時間でも可能)。老齢個体の場合は、発症してすぐ死んだりします。

寿命の場合は体の色などがくすんできて、ヒレなどが溶けたのちに、突然死にます。婚姻色バリバリでエサを元気に食べていたのに突然死ぬ時もあります(繁殖は命がけ?)。金魚などと比べて寿命が短く3年以上生きた個体はいつ落ちても不思議ではありません。老齢個体の場合は水換えがきっかけで体調を崩す場合も多いですが、これはもうしょうがない。

  • 白点病-白い点々が付く。マカライトグリーン(ヒコサンZ)と塩浴の併用で完治できる。秋と春に発生しやすい。
  • 尾ぐされ病-尾びれや背びれが溶けて白くなり、魚の元気がなくふわふわ泳ぐ。老齢個体なら寿命が近くなると、発症しやすい。若くても病弱個体の場合は、エサ不足や水の悪化で発症する。この場合は隔離して本格治療しなければ治らない。塩浴での体力回復と、抗菌剤であるエルバージュエースなどを使う。
  • 赤斑病-赤いシミ。魚が元気なら隔離してエルバージュすれば治る。弱っていた場合は完治は難しい。完治しても元の環境に戻すと再発するので、もっと穏やかな水槽に移す。

病気とは違ってきますが、おとなしい種類やサイズが小さい個体はエサがうまく食べれずに痩せて弱るケースがあります。タナゴは種類にもよりますが、なわばりを主張して小競り合いをしやすい魚ですので常に攻撃されたりしているとストレスやエサが食べれないことで弱っていきます。
攻撃の対象になるおとなしい魚のために隠れ家を準備するのは定番アイデアではあるのですが、結局ずっと隠れていると長期的にはエサの量が減って痩せていきます。

タナゴの白点病は水槽丸ごとマカライトグリーン(ヒコサンZ)で治療しよう
タナゴの白点病の原因 ヒコサンZ、マカライトグリーンという色素剤 我が家のタナゴが白点病になりました。原因としては水温を下げるために夕方頑張って水換えをしていたことが思い当たります。野外水槽なので暑い...

オスの口の周りにブツブツができますが、あれは病気ではなく「おいぼし」というもので正常です。他にも日淡は体の一部にイボのような物ができる時がありますが、しばらくすると消えるのでそこまで気にする必要はありません。

アブラボテ。オスは口の上においぼしが出る。

タナゴの寄生虫

タナゴの寄生虫として有名なのは高橋吸虫というのがあります。コイ科の魚全般に寄生します。釣ったタナゴのうろこの一部が黒い原因は高橋吸虫です。この寄生虫は自然環境でしか繁殖できないのでタナゴを水槽に入れておくと数週間でキレイに消えてしまいます。気にする必要はなく、他の魚にうつったりもしません。

これはフナです。福岡ではタナゴにはあまりついていませんが、地域や川により沢山ついているタナゴも釣れます。どうせきれいに消えるのでゴマ入りと言って喜ぶ人もいます。

普通はクーラーやヒーターはいらない-水温について

タナゴの水温は冬15度~夏25度くらいが目安です。

タナゴは水の冷たい清流に住む魚ではないので、夏場に水温が30度以上にたまに達するくらいはでは問題はありません。ですが、連日暑いと弱っていきますのでクーラーやファンを使う必要が出てきます。直射日光はNGですので、日陰になる工夫が必要です。水温計は必ず付けて水温を夏場は確認するようにしてください。二枚貝が入ってる場合は、タナゴより貝の方が弱くて死ぬ時があります。貝が高水温で死ぬと急激に水が腐ってしまうので注意が必要です。貝は最高25度を目安にしてください。

室内なら冬のヒーターも必要ありません。通常、室内飼育の日本淡水魚ではヒーターは必要ありませんが、あまりにも低温になると寿命が短くなる場合があります。冬場は室内なら1日1回、寒い環境なら3日に1回で可。冬場はあまり高蛋白質なものではなく植物系が良いです。

多くの種類を入れている場合は金魚用に売られている18度程度のヒーターを使うのはいいかもしれません。また、台湾などの外国の生体を飼育する際は熱帯魚用のヒーターが必要になります。基本的に寒い時期はエサをあまり食べずあまり成長しないので稚魚や幼魚は加温してえさをあげれるようにするのもいいです。

春や秋の夜と昼の水温差が激しい場合はタナゴは弱りやすくヒレが溶けたり白点病やエロモナス病などになります。ヒーターを検討してください。

火鉢にメダカとアブラボテというタナゴを入た時に、冷え込んで水面が凍っていたのですが無事生き延びました。メダカや金魚と同じように仮死状態で乗り切ったようです。ただ、寿命は短くなっているのかもしれません。

繁殖について

イシガイとマツカサガイ

オスとメスの見分けは、タナゴは比較的簡単です。稚魚のうちは難しいですが、大きくなるとオスが派手でメスが地味です。オスの婚姻色が出なくてもメスが地味だし、産卵管が出てくるのでわかります。

タナゴは二枚貝に卵を産むのですが、種類により好む貝が違います。適した種類を用意する必要があります。別の水槽を用意して5・6個貝を入れておきます。そこに婚姻色が出た雄と産卵管が伸びたメスを入れておきます。

激しく争わないならタナゴは数匹づつ入れても問題ありません。大量に稚魚を産ませたいなら、オス4メス20にすれば沢山の稚魚が出てきます。その際は、二枚貝も沢山いれることになります。大きさにもよりますが、ほとんどのタナゴはおなかに10個以上の卵を入れており一度に数個の卵を数日かけて複数回産んでいきます。

2週間も入れておけば産卵してるはずですので元の飼育水槽に戻します。この理由は高い確率で生まれた稚魚を食べるからです(卵に対して貝が小さかったり少ないと、卵が吐き出されてしまうこことも)。卵は二枚貝のえらで数日で孵化し、そのあと2週間ほど貝の中にとどまって大きくなります。そして朝に貝から出てきます。それを浮上と言います。タイリクバラが2週間、在来タナゴは3週間が目安です。一匹出てきたら、数日間かけて残りが浮上します。

繁殖は二枚貝を使いますが、二枚貝の飼育が難しいのです。エサが珪藻なので室内だと絶対にエサ不足になります。屋外水槽だと勝手に珪藻は増えるのでエサはやらなくても元気です。我が家では近所で採取したイシガイを10個近く水槽に入れていましたが、野外水槽では死ぬことはありませんでした。

おすすめは人工授精です!!!二枚貝不要で簡単(種類による)。

貝との相性表

〇利用△たまに利用×利用しない
アブラボテカワシンジュ、ヨコハマシジラガイ、カラス貝族、オバエボシガイ、マツカサガイ◎イシガイニセマツカサガイ、ササノハガイ属
ヤリタナゴマツカサガイ◎、カタハガイ◎、オトコタテボシガイ属、キュウシュウササノハガイ、オバエボシガイイシガイ、カラスガイ族ササノハガイ、
ニッポンバラタナゴイシガイ、カラスガイ族◎、オバエボシガイ、カタハガイ、マツカサガイキュウシュウササノハガイ
タイリクバラタナゴカラスガイ◎、イシガイ、オバエボシガイ、マツカサガイ
カゼトゲタナゴイシガイ◎、カラスガイ族◎、オバエボシ、マツカサガイカタハガイキュウシュウササノハガイ
スイゲンゼニタナゴイシガイ
名前〇利用△たまに利用×利用しない
タナゴカワシンジュ、カラスガイ族◎
イチモンジタナゴカラスガイ族◎
カネヒライシガイ◎、タテホシガイ◎、オトコタテホシガイ◎、ヨコハマシジラガイ、ササノハガイ、オバエボシガイ◎、マツカサガイニセマツカサガイ、カタハガイキュウシュウササノハガイ、カラスガイ族
ゼニタナゴカラスガイ族
イタセンパライシガイ◎、ササノハガイ、カラスガイ族、カタハガイ、
名前〇利用△たまに利用×利用しない
オオタナゴイチョウガイ
ミヤコタナゴヨコハマシジラ、カラスガイ族、マツカサガイイシガイ
セボシタビラカタハガイ◎カラスガイ族、マツカサガイイシガイ、キュウシュウササノハガイ、オバエボシガイ
シロヒレタビライシガイ、タテボシガイ、オトコタテボシガイ、ヨコハマシジラガイ、カタハガイ、オバエボシガイ、ニセマツカサガイ、ササノハガイ、カラスガイ、マツカサガイ
ミナミアカヒレタビラカラスガイ族
キタノアカヒレタビラカラスガイ族
アカヒレタビラカワシンジュガイ、イシガイ、マツカサガイカラスガイ族

日本のタナゴという本を参考に作成しました。

※ヌマガイ、タガイはカラスガイ族になります。

婚姻色と産卵管

冬の無加温水槽で婚姻色が出た水槽。産卵管も伸びていた。

オスの婚姻色は出ているのに、メスの産卵管が伸びない時があります。種類により長さは違いますが、2~3cm伸びて、お腹が膨れたメスは準備万端と言えるでしょう。よく観察すれば産卵管の色が変わる種類もいます。繁殖のタイミングはオスよりもメスの合わせることになります。

オスは勝手に水温等で繁殖モードになりますが、メスの場合は産卵管がなかなか伸びない場合があるので良く観察するようにしてください。始めるタイミングとしては3月に繁殖水槽を用意して準備させ、4月や5月に産卵させるって感じです。水温の状況によっては早くに始まり早く終わるケースもあります。

多くの種類で3月から6月が最盛期です。それを過ぎても8月までは繁殖は可能な個体もいます。秋型のカネヒラは8月以降に産卵します。カネヒラは特殊で貝の中にいる期間が長く、次の春に浮上します。ゼニタナゴやイタセンパラもそうです。ちなみに室内でヒーターを入れていると冬でも繁殖可能ですが、メスが産卵モードになるかはやってみないとわかりません。

水槽で飼育していると二枚貝がないのに卵が産卵管の中に見える時があります。人工授精の大チャンスです。もし人工授精させなくても、出てきた卵をメスは水中で産んで自分で食べます。二枚貝に産卵失敗して吐かれた時も食べます。

稚魚の世話

人工授精でのタナゴ稚魚。ピロピロ動く。
カゼトゲタナゴとニッポンバラタナゴの稚魚30㎝キューブで飼育している。

タナゴの稚魚は二枚貝から浮出(浮上)してからは粉末のエサやブラインシュリンプを食べさせます。貝の中で少し成長しているのでメダカの稚魚などよりも一回り大きいです。水流が強すぎると弱るので注意してください。理想はブラインシュリンプですが、粉末のエサだけでも大きくなります。ただし、ブラインシュリンプを早い段階であげると大きくなる速度が速いです。

2週間ほどで見違えるほど大きくなります。少し大きくなってからはミジンコやメダカのエサに切り替えます。可能なら植物配合のタナゴ用のエサをすりつぶしてあげてください。

注意点:稚魚でも大きさが違うと、小さい稚魚は弱って死にます。浮上したばかりの稚魚を、2週間前浮上した少し大きい稚魚と一緒に飼おうとしてもどんどん死ぬので、浮上時期が違うなら別に飼育してください。

混泳、タンクメイト

ヤマトシマドジョウ。ドジョウは愛嬌があり可愛い。細かい砂だと砂に潜って顔を出している様子も観察できる。

タナゴとの混泳にお勧めなのは、ドジョウ ヨシノボリ ヤマトヌマエビです。ドジョウなどの底物はエサを食べらられてない場合があるのでよく観察しないといけませんが、通常ならタナゴが食べ残したエサを食べてくれます。我が家の水槽でも特別ドジョウのエサは入れていないのにどんどん太っています(なかなか食べない個体もいる)。

バラタナゴなどの小型類には、ヤマトヌマエビなどがコケも食べてくれるのでいいです。ミナミヌマエビも小型との同居なら可能ではありますが、一度食べると癖になりそのうちミナミは消えてしまいます。追加してもすぐ消えてしまう可能性がありますが、全然食べない時もあるのでチャレンジしてみる価値はあります。

ミナミヌマエビはタナゴがいる川の水草をガサガサすれば簡単に捕まえられます。

タナゴの寿命

前日まで元気だったのに気づくと死んでヤマトヌマエビに食べられていたタナゴ。

タナゴの寿命は通常は2~3年です。飼育環境だと4~5年生きる時もあります。寿命が短いタナゴとしては小型のカゼトゲタナゴとイタセンパラなどがいます。大型ほど長生きでタビラ類で最長6年。

稚魚から育てないと年齢はわかりませんが、寿命で死ぬ場合は色が薄くなったり、ヒレなどが溶けてきて弱って死にます。前日まで元気で婚姻色もすごかったのにいきなり死ぬ時もあります。

タナゴの寿命は他の魚と比べると短いです。

タナゴ生体の購入

タイリクバラタナゴは在来と比較しても美しい魚。丈夫でもあり、飼いやすい。腹びれの白い線が在来との違い。

ショップで買うお勧めの種類はタイリクバラタナゴです。アクアショップでは定番のタナゴ。
改良品種も沢山いてきれいです。

タイリクバラタナゴは外来種ですので、野外で釣った際も気軽に持ち帰って飼育ができます。野外に逃がさないように気をつけましょう。
珍しい品種はわざわざ買って飼育するのではなく、現地で釣って飼育するのが良いでしょう。

タナゴに関するQ&A

Q
飼育禁止のタナゴの種類は?
A

希少種ではミヤコタナゴ、イタセンパラ、セボシタビラ、スイゲンゼニタナゴ。特定外来種ではオオタナゴが飼育禁止です。

Q
タナゴの寿命は何年?
A

小型のカゼトゲタナゴは2年で、他は3年です。飼育個体ではさらに+2年まで延びる時があります。

タナゴはいいぞー

カゼトゲタナゴの雄。我が家の近所にいるから採取して飼育している。近年水路の工事が続き、一気に数が減っていることが予想される。

家では、全部で100匹くらい飼育しています。稚魚も沢山います。

やっぱり婚姻色が出る春から夏が最もタナゴはきれいですね。それを過ぎればカネヒラがきれい。本当に美しいです。
タナゴ釣りも面白いので是非してみてください。ただ、採取飼育する際は飼育可能な数を考慮して持ち帰る必要があります。

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