タナゴのエサは何にする?ま、何でもいいんだけど。
世の中にはたくさんの魚のエサが売られています。タナゴに限らず、ほどんの魚用の餌は共通して魚は食べます。餌の違いというのは形状や大きさくらいです。ホームセンターで売っているたくさん入って安いエサでも魚はバクバク食べます。
ハッキリ言えば、そういう安いエサでも問題はないのですが、少しでも長生きさせたくありませんか?なるべく自然の状態でその種が主に食べているエサを食べさせたいですよね。
ほとんどのエサはフィッシュミール(魚肉)や小麦粉を主成分として+αでいろいろ入っています。色や機能性の菌(ヒカリ菌など)などの違いもあります。一部にはタンパク質が主体のエサや、植物が主体のエサなどがあり、タナゴに限って言えば生まれて半年くらいまでは動物性、それ以降は植物性が適しています。フィールドでも稚魚は動物性の小さな虫やプランクトンを食べ、大きくなるほど水草やコケを食べています。
タナゴは飼育では人気の魚なので餌にもタナゴ用とか、日本淡水魚用などとして売られているエサがあります。これらのエサは、一応タナゴ用として売られているから、量産品よりはタナゴにやさしいはずですので、なるべくこういう餌をあげたいところです。
タナゴのエサは大きさによって変化する
タナゴの主な餌は何かというと、小さな水生生物や水生植物です。小さな昆虫やエビを食べたり、水草を齧ったり、珪藻を齧ったりしています。
タナゴは種類にもよりますが、草食系寄りになります。その証拠に、タナゴの腸はとても長く渦巻き状になっています。消化しにくいコケを長い時間をかけて消化しているのです。その渦巻きの回数は種類によって違います。一番腸が長いのはイタセンパラでなんと14回お腹の中で渦巻き状になっていて、体長の14倍です。逆に短いのはアブラボテで5回、体長の1.5倍です。体がい小さいカゼトゲも短いそうです。これらの情報は「日本のタナゴ」に記載されているのでタナゴ好きの人は買ってみてください。
フィールドでよく見かけるのは水路の壁についた珪藻や緑藻を食べている姿です。水槽でも剥がれたコケを食べる様子が見れます。
このことから、なるべくは普通のエサではなく植物よりのエサの方がタナゴには適していると言えるでしょう。
やる回数は?飽和給餌とは?
タナゴのエサは一日2回がお勧め。タナゴは一日二回で少なめかな?って餌の量でも1年で大きくなります。ま、小魚で大きくなる限界がありますから。屋外水槽でよっぽど寒くない限り冬場も2回です。
生体数が多かったり、底物のお掃除してくれる生体が多いなら3回でもいいです。大きくなりやすい夏場は3回でもいいですよ。ヤリタナゴやアブラボテ、カネヒラ、タビラ類は餌をバクバク食べます。
繁殖をさせたくてメスに卵をたくさん産んでほしいなら、一日に5回とかでもok。1~2週間でまたお腹がパンパンになります。
そこで、タナゴ用や日本淡水魚用の餌を選ぼう!!!
タナゴは人気がある種類ですので、専用のエサがあります。我が家では主にそれらのエサをいろいろ試しながら使っていますのでランキング形式でお勧めのエサを紹介します。ただ、注意点があり、タナゴの大きさにより適していない場合もあります。
例えば、稚魚にはもちろん稚魚用の餌が必要ですし、小型のカゼトゲタナゴだとタナゴ用として売られていても大きな餌は口に入らない時があります。
餌は小型タナゴで1mm以下、大型なら1.5mm程度。が適しています。理想を言えば、0.8-1.2mmくらいなら全てのタナゴに対応できます。フレークなら少し大きくても食べられる。
おすすめ1位、ヒカリ (Hikari) 日淡プロス
もっとも使いやすいタナゴ用のエサはヒカリの日淡プロスでしょう!!!おすすめポイントは餌の大きさば多種多様で小さい個体もたべれるということです。とりあえずこれがあれば大丈夫という汎用性の高いエサです。
フレーク状で小型タナゴも大型タナゴにも使えます。キョーリンのヒカリブランドのエサなのでひかり菌が配合されています。ひかり菌は水分を得ると活動し始める微生物で魚のお腹の中で消化を助けて糞を分解しやすくする菌です。人間でいうところの整腸剤のようなもので、消化を助けて糞が健全で少なくなります。
さらにこのプロスシリーズにはGB菌という物が配合されています。この菌が配合されているエサはキョーリンではあまり多くありません。GB菌は糞として排出されてから動き始める菌です。可能な限り菌が糞を分解し、水の汚れを防ぎます。ひかり菌が体内で活動するのに対し、GB菌は排出されてからの分解を助ける菌です。
実際は、この二つの菌が有効定期に働いているかはいまいちわかりにくいのですが、子のエサばかり使い続けていると、なんか水が汚れない気がするレベルの効果は確実にあると思います。
鮮やかな発色。菌入り、川魚の健康食。W生菌がフンや残餌を分解して水キレイ!善玉菌“ひかり菌”と水質浄化菌“GB菌”を毎日プラス。生きた菌入りフレークタイプのフード。水汚れを抑制
“ひかり菌”がフンを分解。食べ残しを“GB(ガーベッジバスター)菌”が分解。無着色で水キレイ無着色のため水槽水に色素が移りません。
キョーリン公式
容器をそのまま餌やりに使うと振動で崩れて小さくなってしまいます。別の容器に分けて使うと湿気も防げるので何か別の小さい容器で小分けしながら使うとイイですよ。
2位 、ヒカリ タナゴ
ひかりタナゴはタナゴ用としては金額が安く、たくさんのタナゴを飼っている人にお勧めできます。粒は少し大きめで大人タナゴなら効率よく食べれます。匂いは控えめでわずかにエビの匂いがします。200gタイプを買えばガッツリ餌やりが可能です。
スピルリナ(ミドリムシ)配合なのでタナゴにはぴったり。
浮上性のエサですが、水流があるとドンドン落ちます。タナゴの他に底物を飼っている場合はガッツリ食べてくれるので、ドジョウ+タナゴ水槽と相性抜群。
フレーク状と比べ団子状なので効率よく栄養を補給できる優れたエサです。
タナゴ育成・発色用 植物質強化飼料
ひかり菌が腸内で活性化して、健康維持をサポート。タナゴ類の健全な成長に配慮して、高品質なタンパク質を配合しています。モロヘイヤ、海苔、スピルリナなどの植物性原料を多く含み、カネヒラなど植物食性傾向の強い魚種に適しています。高品質なタンパク質を配合し、痩せやすいタナゴ類の健全な成長に配慮しています。ゆらゆらとゆっくり沈むため、警戒心の強い採集魚にも捕食しやすく嗜好性が高いディスクタイプ。魚の腸内で活性化して、健康維持をサポート。排泄物の分解を促進し飼育水やフィルターの汚れを抑えます。婚姻色の発色と日本産淡水魚特有の光沢に配慮し、カロチノイドを豊富に含む藻類スピルリナを強化配合。
キョーリン公式サイトより
3位、テトラ リバーミン
パッケージにタナゴが描かれているエサです。
テトラリバーミンの良い所は、ホームセンターなどでもよく売っている日淡用の餌というところです。上に紹介したキョーリンのエサは専門店でないと売っていません。それに比べてこのエサはホームセンターにも売っている日淡専用のエサです。値段も安め。
フレーク状なのでサイズを問わずや使えます。プロスに比べて小さめです。安めですが、タナゴの食いつきには問題ないので安心して使えます。カゼトゲタナゴにも、カネヒラにも対応できます。メダカや金魚にも使えて汎用性は抜群です。
フレーク状のエサの欠点としては水槽のガラス面にへばりつくというのがあります。特にエアレーションをしているとガラス面に引っ付きやすいです。
他にもいろいろ試しました
↑タナゴにはわずかに大きすぎる。食べないこともないけど。
↑フレーク状で野菜成分。どうせならひかり菌配合がいいかなと思い、今は使っていない。
↑そこに沈めてふやかすと食べる時がある。パクパクは食べないけど、気まぐれであげている。
↑乾燥赤虫や乾燥イトミミズはもちろんタナゴも大好き(冷凍も)。ただ、水が汚れやすくなりエロモナス病のきっかけになったから、今は全くやる気は無いしやりたく無い。特に細かい砂系の床材で水の通りが悪い水槽の場合は、やめておいた方がよい。
↑金魚用でフレークが大きめだけど、プロスシリーズでは安くいろんなところに売っているし、安い。手で潰しやすいから汎用性が高い。
番外編、稚魚、育成用
タナゴが浮上してすぐはブラインシュリンプが定番ですが、少し大きくなったらメダカ用の餌をあげています。特に産卵繁殖用のタイプはタンパク質が主成分で早く大きくりますよ。タナゴは小さい時はワムシなどの浮遊性の動物プランクトンを主に食べるそうですので、こういうタイプのエサでも問題なしと思われます。
まとめ
一位、二位が定番のキョーリンヒカリの商品。様々なタナゴが混在するなら日淡プロス、大人タナゴ他の底物が多いならひかりタナゴ。
ネット通販で買う時はたまに定価より高く売られているときがるから注意してください。