干上がった水路
水田の稲穂が色づいてきました。
そろそろ田んぼの水が必要なくなってきます。そうなると、水が止まる水路があります。ここがその水路。三面コンクリートよりも殺風景な大きいめのU字溝です。
このままでは魚たちが死んでしまうので救出作戦開始!!!
網で捕獲できた魚たち
網ですくうだけ。
やることは単純です。
葉っぱや水草、石の周辺に魚たちが隠れていました。ビックリして逃げ出す魚を網に入れていきます。網目より小さい稚魚もかなりいたのですが、彼らは救えず。細かい網も持ってくればよかった。という場面は時々あるから、持ってきておくべきでした。
アブラボテが15匹、カワムツ2、オイカワ2、クロヨシノボリ1、カマツカ6、ミナミヌマエビ10でした。
アブラボテが最も多かった。捕り残してしまったのもアブラボテが多かったです。カマツカが6いたのが意外でした。
ヨシノボリはたぶんクロヨシノボリと思いますが、なぜか小さいヨシノボリがいなかったのが謎。早い段階で水温で死んでしまったのか。。
彼らはすべて本流の方に逃がしました。
せめて水路に少しでも流れがあれば・・・
水田地帯の水路は魚や水草のことなどお構いなし。ひどい話です。せめて水深10㎝でも流れがあれば多くの生物が救われるのに。。。
水路の干上がり(渇水)は特に動きの遅い貝類への影響が大きく、二枚貝が減少することになり多くの二枚貝が絶滅危惧種に指定されています。二枚貝は成長が遅いのです。そして二枚貝に依存するタナゴなどが大きく減少した一因と言われています。
水生生物のために通年少しでも水量を確保することを環境用水と言います。この取り組みが少しでも広がることを願います。