水槽でエビを飼うのは簡単
水槽で小さなエビを飼うのは簡単です。
例えば上の画像。3リットルほどの太鼓瓶にレッドチェリーシュリンプが30匹くらいいて繁殖もしています。そこにソイルが入っており、ウィローモスにつくコケを食べて増えています。
餌は2-3日に一回、ほぼメンテフリー。
環境さえハマれば楽にエビは飼えます。もちろん魚と一緒に飼うことも可能です。以下が代表的な淡水エビです。
お勧めはヤマトヌマエビです
- ミナミヌマエビ ほとんどコケ取り能力が無い。水槽で繁殖する小さなエビ。誰でも飼える。ボトルアクアリウムなどもok。コケ取り能力小。
- チェリーシュリンプ 赤いミナミヌマエビみたいな奴。コケ取り能力小。
- ヤマトヌマエビ コケ取り能力が高い。タンクメイトとしては優れている。コケ取り能力大(黒ひげゴケ以外は食べる)。
- ザリガニ 逃がさない条件付きで一応家庭でも飼える。コケ取り能力無し。
- テナガエビ カッコいいエビ。コケは食べ無い。専用水槽を立ち上げたら楽しい。コケ取り能力無し。
- スジエビ カッコよくて綺麗。コケは食べ無い。肉食で共食いをする。余裕ある水槽で飼おう。コケ取り能力無し。
ミナミヌマエビ
ミナミヌマエビは日本の川にいる小さなエビです。川の水草を網でガサると高確率で捕れます。ミナミヌマエビという名称は在来のエビなんですが、似たような外来種のエビがほとんどで純粋なミナミヌマエビの数はとても少ないそうです。存在があやふやなエビです。環境によって色が変わり、黒・青・黄色・緑などの色に変わります。
コケは一応食べますが、ほぼ気休めです。コケ取り要因として入れても、活躍は限定的です。
水槽に入れる意味は可愛いから。そして繁殖する。でも魚がいたらなかなか増えません。よくフィルター内に稚エビが入っています。
うちの水槽ではとりあえず入れておくかというレベルで投入しています。大抵は丈夫で大きなエビ数匹が生き残って水槽内に存在しています。最初は魚との混泳ダイジョブと思っても、そのうちエビを食べる個体が出てきて大きく増えることはありません。
ショップでも売っていますが、川で簡単に獲れるので購入はお勧めしません。
飼育のコツ:水草はぜひ入れよう。水温はよほど高くない限り問題ない。エサは魚の食べ残しだけでも良い。
60㎝規格水槽に底面フィルターを使用して飼育。ウィローモスが森のように茂り中に沢山のエビが隠れている。メダカはそんなにエビは食べないから、一緒に飼える。
レッドチェリーシュリンプ
赤いミナミヌマエビみたいな存在。これはレッドチェリーりーシュリンプという。黄色ならイエローチェリーシュリンプ。改良品種でいろいろな名前で流通しておいる。見た目は赤いミナミヌマエビだけども、性格はより活発で凶暴。よく泳ぐ。複数で飼うとよく抱卵し、稚エビも生まれる。
稚エビが生まれるのは春から夏だけどヒーターがあれば一年中。エサを入れると取り合いをしてまるでサッカーでもしているよう。
コケ取り能力はほとんどないけど水草をきれいに保つ仕事はできる。繁殖させて楽しむエビだけど、水質のよってはあまり増えない。大増殖するときもあれば、思うほど増えない時がある。
飼育のコツ:ミナミヌマエビとほぼ同じ。極端な低温でなければ冬も無加温で飼える。
ヤマトヌマエビ
ヤマトヌマエビは海と繋がる川にいるエビです。九州では貴重でごく限られた川にしか生育しません。今の九州の川はほとんどが堰で海と切り離されています。
ヤマトはコケ取り能力が高く、特にアオミドロなどはガッツリ食べてくれます。珪藻や緑藻も食べます。黒ひげゴケは食べませんが、予防にはなります。黒ひげを出したくないなら、少し見かけた瞬間に複数投入しましょう。寿命も長く5年くらいは生きます。店で買う際は、小さめでもいいでしょう。成長スピードはあまり早くないけど、残りの寿命は長くなります。
水草レイアウト水槽では必須のエビです。ミナミヌマエビの10倍仕事をします。水槽内でも丈夫で低温から30度以上の高温まで耐えてくれます。水質悪化に弱い印象もありませんが、飛び出し事故には注意が必要です。
夜にこのエビが飛び出している理由はほぼ酸欠です。エアレーションを検討してください。もちろん、蓋も必須です。
飼育のコツ:飼いやすいし、有能だし。愛着がわきます。飛び出しだけ注意してください。外掛けフィルターは水流をさかのぼって入ってしまう時があります。酸欠には注意。
アメリカザリガニ 条件付特定外来生物
ザリガニは条件付特定外来生物で飼育は可能です。ですが絶対に野外に放してはいけません。ま、これはどの生物にも当てはまり1度水槽に入れたら逃がすことはダメです。
ザリガニは雑食性で食欲旺盛。魚の食べ残しのエサや、死骸、糞、水草を食べます。ザリガニは魚を襲うことは基本ありません。元気なら魚は逃げます。弱っていると食べられます。
ザリガニの利用法としては、投げ込みフィルターの中に閉じ込めて飼う方法もあります。フィルターに入ってきた糞などを食べさせる訳です。フィッシュレットというエアーでゴミを集めるフィルターににザリガニを入れる方法は有名です。
飼育のコツ:比較的丈夫、エサは専用エサ
※ヒカリのザリガニのエサ(赤いパッケージ)は多くのエビやカニのエサです。分解が早く優れています。
テナガエビ
日本の川にはテナガエビが生息します。ミナミテナガ、ヒラテナガエビがメジャーです。大きさはハサミを含めると15㎝程となります。
テナガエビを釣ったり捕ったら基本食べていますが、水槽で飼っていたこともあります。肉食なので小魚とはダメですが、同じくらいの大きさな魚となら混泳できます。もし飼う場合は手長エビメインで水槽を作るべきです。水量とスペースは沢山必要ですが、よく動くエビで大きいので見ていて楽しい水槽となります。エサは大きめの沈下性のエサや、メダカなどです。
水槽では比較的丈夫な部類です。パイプを沈めておくと隠れ家とし、エサを持ち込んで食べます。
テナガエビの飼育のコツ:比較的丈夫、十分な水量で飼い餌はザリガニのエサ
スジエビ
スジエビは川やため池などにいます。大きさは3-4cmくらいで川では群れていることが多い。橋の下など日陰もお気に入り。
河口付近にもいますし、山の方にもいて生息範囲は広いです。
このエビはガッツリ肉食なのでコケは全く食べません。ですので、水槽には入れてはいけないエビとして認知されています。
しかし、生きている生体を食べることはほぼ無いのでエサを入れていれば普通に飼えます。ただ、ドジョウなど底で生活するさかなとは相性が悪いでしょう。ひれが切れた魚がいた場合、コイツが犯人の場合があります。夜行性なので寝てる魚にちょっかいを出します。
ミナミヌマエビやヤマトヌマエビと違い、水草に取り付くことは稀で水底を歩くエビです。見た目は透明感があり、美しいエビ。
飼育のコツ:群れにすると凶暴化するので数は控えめに。弱った餌は食べられる。
まとめ 水槽で飼える淡水エビ
このほかには在来で川で捕れるエビとしてはミゾレヌマエビ・ヌカエビなどがいます。このエビはコケを食べるし、おとなしいのでお勧めです。コケ取り能力はヤマトより少し劣るくらい。けっこう有能なエビです。
我が家で今飼っているエビはミナミヌマエビとヤマトヌマエビの二種類です。
ミナミはエサであり、コケ取り要因であり、かわいいペットであり。寿命も長いし、条件が合えばミナミは増えるし。
あなたも淡水エビ飼ってみよう。おすすめNO1はヤマトヌマエビです。
エビを飼う時の注意点
- 水草は入れよう
- 購入したエビは逃がさないようにしよう。輸入のエビの場合もある。もちろんザリガニも逃がしてはダメ。
- 魚と一緒だと増えにくい。赤ちゃんや子供は魚に食べられることが多い。防ぎたいなら水草や隠れ家を多めに入れる。
- フィルターによっては吸い込まれる。
- ちゃんと増やしたいならエビメインで飼おう。抱卵した個体を別に隔離して増やすこともできるが、移す場合は環境が変わりすぎないように慎重に。
- テナガエビ・ザリガニ・ヌマエビは共食いや稚貝・弱った魚を食べることがある。専門で飼うか、少ない数を水槽に入れる。
- エビは脱皮する。脱皮で脱いだ皮は基本的には放置で良い。なぜならそれを食べるから。しかし、食べない時もあるので取り出しても問題はない。
- 上部フィルターや外部フィルターに良く小さなエビが入っている。防ぎたい場合は、スポンジフィルターか底面フィルターを使おう。
- あまりに過密だと共食いなどが起こる。適当に稚エビが魚に食べられるくらいが丁度良かったりする。
エビにお勧めの餌
エビにお勧めのフィルター
エビにお勧めの水草
お勧めはウィローモス、アナカリス、ナヤス、マツモなどです。