タナゴと混泳飼育できる日淡の仲間たち紹介します

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お魚ガチが書きました
歩き方

自然大好き一家で自然保護協会家族会員。自然観察指導員 。熱帯魚はベタ、日本淡水魚はタナゴその他を20本以上の水槽で飼育中。
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タナゴと混泳できる日本淡水魚たち

ゼトゲタナゴとヤマトヌマエビ水槽

もともと我が家ではタナゴはアブラボテとヤリタナゴをオイカワとカワムツと一緒に飼っていました。メスのヤリタナゴはおとなしく問題はありませんでしたが、アブラボテの雄はオイカワを追い回してい大きな水槽に移しました。

大きな水槽は各種タナゴ、ドジョウ、イトモロコ、ムギツク、タニシ、石巻貝、イシガイと入ってたのですが過密気味ながらもとても調子のよい水槽でした。

混泳できるかどうかはタナゴと相手のサイズや相性の他に、種類やその数、水槽サイズ、など様々なことが関係しています。なので単純にタナゴと混泳可能かどうかは決められません。

そもそも、淡水魚なら混泳はどんな種類でも可能なわけです。魚でなくともエビや貝、さらにはイモリなどとも混泳できたりします。ヒーター等の問題もありますが、熱帯魚とも混泳可能。逆に熱帯魚水槽にタナゴを投入することもできます。我が家ではレインボーフィッシュやニューギニアレインボー、コリドラスの水槽に日淡のカワバタモロコを入れていますが、なんも問題ありません。どの魚とも可能性はあるので、〇〇はダメとは言い切れないところがあります。

今回は実際に混泳させた魚を中心に紹介します。また、タナゴとは言っても、小型の種類から大型の個体までいます。気性もオスメスで違いますし、繁殖期かどうかでも変わってきます。言えることは小型ほど大人しく、大型種ほど荒っぽい。オスとメスはオスの方が荒っぽい。

なので小さいタナゴの場合は混泳の相性問題は起きにくく、大きいほど起きやすいということになります。

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混泳においてタナゴならではの注意点!

タナゴは小さい魚ですが、繁殖期はなわばり主張や追いかけをおこなってしまいます。他の魚をいじめてしまうのです。特に水槽内のボスのようなオスが追いかけまわします。

タナゴはもちろん、他の魚も追いかけまわします。

これは混泳の相性緒は別問題で、とにかく気性が荒くなる時期があり。度々問題を引き起こします。これを避けるにはなるべく大きなスペースで飼うことです。時期的には3月から8月くらいまでの婚姻色や産卵管が伸びている時期です。タナゴ同士でもそうですが、他の魚でも注意してください。

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以下、タンクメイトにできる仲間たち。

ミナミヌマエビ

岩のてっぺんにいるのがミナミヌマエビ。小さいやつね。大きいのはヤマトヌマエビ。

ミナミヌマエビ

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 ※大型のタナゴとの相性は中です。
 ミナミヌマエビはタナゴと同じ川にいる場合が多いエビです。ほとんどの水草をガサガサをすれば獲れる小さなエビがミナミヌマエビ。ショップでは赤いタイプなども売られていますが、野生で採れるのは透明とか緑や青っぽいエビです。

コケを食べるエビですが、大量に入れない限りコケ取り能力はほとんど期待できません。水槽内での繁殖も簡単ですが、魚が入っていると大きく数を増やすことはあまりありません。しばらくして適正量に落ちつつくか、減っていきます。

タナゴは小エビは食べますが、親は食べません。なので混泳できます。なるべく水草や岩の多い環境が必要です。
ただ、タナゴのサイズによっては一度エビを食べ始めると味を覚えていずれ全部食べてしまう場合があります。タイリクバラまでの大きさならおそらく食べないはずです。
しかし、ヤリタナゴやカネヒラのいる水槽でもミナミヌマエビは沢山生き残っています。稚エビは見ないので食べられているのでしょう。

追記:カゼトゲとタイバラの水槽でミナミヌマエビが繁殖していました。岩の陰にチビエビが数匹いました。爆殖はむりでしょうが、増える可能性はあります。

ヤマトヌマエビ

タナゴ水槽のヤマトヌマエビ

ヤマトヌマエビ

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ミナミヌマエビはとても小さくいつの間に食べられて減る可能性があるけど、サイズが一回り大きいヤマトならまず食べられません。タナゴと特に競合することもなくとても愛称は良いので、お勧めです。コケ取り能力が高いですが、柔らかくておいしそうな水草も食べる時があります。常にエサを探し続けるのでタナゴの食べ残しのエサも食べてくれます。

ですが、大型のカネヒラやヤリタナゴ、タビラ類と長く飼うと競合しはじめ、ヤマトヌマが弱ったり弱った個体が食べられてしまいます。なるべく隠れ家の多いレイアウトにしてください。

エサに対する貪欲さからドジョウなどのエサを真っ先に取ったりするコマッタチャンな一面もあり。

ドジョウ

タナゴ水槽に入れているヤマトシマドジョウ
ドジョウはかわいいけど。痩せて死んでしまう場合もある。

ドジョウ

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大人しくてかわいいのでお勧め。落ちたエサの掃除もしてくれます。細かい砂だと砂を掘り返して水草を抜くことがあるので注意。
エサがちゃんと行き届いているかよく観察しましょう。タナゴは落ちたエサは見逃す傾向があるのでおそらく大丈夫と思います。環境が良ければ大きく太くなる速度が速いのですが、成長が鈍い場合は大きめのドジョウ用のタブレットをエサにするといいでしょう。ドジョウ用のタブレットもタナゴは食べるので少し多めに入れてドジョウも食べれるようにしましょう。


ドジョウは川でも捕れますし、ホームセンターでも販売されていますが、買うほどの魚じゃないです。砂地があれば各所で捕れる気がします。我が家ではヤマトシマドジョウが良く捕れるので飼っていますが、模様のあるドジョウの方が何となく可愛いです。

種類は何でもよいでしょう。

モロコ類

たなご60㎝のイトモロコセキショウモの前あたりにいる

モロコ類

タナゴの群れに混じっているカワバタモロコ
3.0

イトモロコやホンモロコなどのモロコ類は他の魚を攻撃したりしないのでお勧め。素早く泳ぐのでうまく水槽で生き延びます。タナゴ釣りをしているとよく釣れます。エサもよく食べます。婚姻色が出る時期は同種同士で小競り合いをします。3年ほど生き、複数回産卵します。
水槽内で環境が合えば産卵します。
モツゴは気性が少し荒いので、小さいタナゴとは混泳させないようにしましょう。モツゴはとても丈夫な魚です。

ヨシノボリ

カネヒラと混泳しているカワヨシノボリ

ヨシノボリ

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ヨシノボリは色や模様で複数の種類がいます。エサさえ食べる様になれば丈夫なので問題なく飼育が可能です。愛嬌のある顔で、石の上に佇んで可愛いです。


エサをちゃんと食べているかよく観察しましょう。金魚などと混泳させるとヒレを齧ったりしますが、タナゴは動きは素早いのでめったに齧られません。ただ注意点としてはヨシノボリ同士が小競り合いをします。タナゴメインの水槽なら一匹入れれば十分かも知れません(ただ、タナゴのヒレを齧る可能性もあるので買ってまで入れない方がいいかな)。

ヨシノボリは川で稚魚をたくさん捕ることも可能ですが、あまり小さいのはすぐ死ぬ時があるのである程度大きい個体を水槽に入れるといいです。

クロヨシノボリは丈夫といわれおり、色のアクセントもいいのでもし手にはいったら飼育してみてください。

4㎝程度のヨシノボリ。

金魚

金魚

2.0

金魚とタナゴは混泳できないことはないですが、サイズが重要になります。金魚は泳ぐのが遅く、タナゴより一回り大きい程度では追いかけられ弱ります。小さい金魚とは混泳させるべきではありませんが、サイズ差が大きい場合は混泳できます。

金魚はゆっくりと泳ぐのを見て楽しむ魚なので、タナゴとはコンセプトが合わないかも。

メダカ

メダカ火鉢にタナゴも混ぜているけど、仲良くしている。濾過などもしていないがタナゴも元気。

メダカ 

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メダカとタナゴは泳ぐエリアが違うので混泳できます。タナゴは中層から下層、メダカは上層です。ただ、メダカを入れるならある程度の数とスペースが必要です。

我が家ではメダカ用の火鉢にタナゴを混ぜているのですが仲良くしています。ただ、上見だとタナゴの美しさはあまり感じられません。

注意点として浮上性のエサをパクパク食べるのでタナゴより先に食べてしまいます。タナゴより多い数は入れない方がいいですよ。

ムギツク

隠れているタナゴ水槽のムギツク。大きくなるととても臆病になる。
とてもかっこいい魚。そこの方を泳ぐ。エサを食べる時、ムギをたたく音がするらしいが聞いたことがない。

ムギツク

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とても大人しくてとても可愛い。臆病なのでエサを食べに来ないので赤虫などから人口エサに切り替えるようにするといいです。稚魚はすぐエサを食べます。大きくなるほど臆病になり、他の魚と争うことはほとんどありません。
ただ、大きな魚とは争わないものの、いろんなものを食べます。スネール類やエビ、稚魚などなど。小さいタンクメイトがいるなら飼わない方が無難。もし飼うなら60㎝規格以上で理想は90㎝水槽です。

貝類

巻貝

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石巻貝やフネアマガイやカバクチカノコ貝はよくコケを食べます。巻貝ならヒメタニシがお勧め。壁面を齧りつつ、吸水濾過を行います。もちろん河口で捕れる石巻貝もokですが、永続的な長期飼育が難しく使い捨て感覚になってしまいます。カワニナでもいいし、水草の食害が気にならないならレッドラムズホーンやサカマキガイ等のスネールと言われる貝も食べ残しとか食べてくれます。

ただしこれらの貝は欠点があり、それは石やガラス面などに卵を産むことです(ヒメタニシは直接子供を産む)。例えば石巻貝の卵は孵化しませんが、見た目が悪く、人力で取らない限り消えないのが面倒です。ガラス面は削れば取れますが、石や流木に産み付けられるととるのが面倒です。

二枚貝

イシガイ
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タナゴの産卵といえば、二枚貝。もしくは人工授精。手間なく増やしたいなら、人工授精がイイです。最初は失敗する可能性もありますが、繰り返すうちに浮上まで持っていけるようになると思います。

もちろん、二枚貝でも繁殖はできますし。ペースは悪くなるものの、確実な方法ではあります。

手に入りやすくタナゴが産む貝は、ヌマガイ類(カラス貝)、イシガイ、マツカサガイなどがあります。注意すべきは飼育水槽に入れてもち稚魚はすぐ食べられます。よほど隠れ家が多いか、小型のカゼトゲだけとかではないと飼育と繁殖の両立は難しいでしょう。


二枚貝は濾過摂食なので水をきれいにしてくれますが、貝がエサ不足になる可能性も大きいので水をきれいにするためだけに入れるのはやめた方がイイです。夏場の高水温でいつの間にか死んで水が腐る原因になったりします。

濁ってるのは二枚貝のエサを入れたから

オイカワ カワムツ

ハヤ水槽のヤリタナゴ
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オイカワ・カワムツは10㎝くらいまでなら混泳は可能です。泳ぐのが早く、のんびりしているタナゴをよそに次々とエサを食べる様子が楽しい。タナゴが一つエサを食べる間に3個くらい食べます。

20㎝くらいまで大きくなるので、将来的に成魚が飼えそうにないならやめた方がいいですけどね。ミナミヌマエビを買っているときもやめた方がいいですね。90㎝くらいの大きな水槽で混泳させると綺麗です。

まとめ

タナゴと混泳できる生体を紹介しました。紹介したとはいえ、生体の数やサイズ、水槽サイズにも相性は左右されちゃいます。

タナゴはなわばり争いをするので、気性が荒い種類や個体もいます。しかし底や上層を泳ぐ生体には干渉しないので混泳が可能です。エビ類とも比較的相性が良いです。

もちろん貝類とも。