イシマキガイを川で採取、どこにいる?

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お魚ガチが書きました
すまら

自然大好き一家で自然保護協会家族会員。自然観察指導員 。熱帯魚はベタ、日本淡水魚はタナゴその他を20本以上の水槽で飼育中。
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イシマキガイという巻き貝

イシマキガイ Clithon retropictus (Martens) 
オキナエビス目アマオブネ科

大きくなると2cmほどでほぼ球形の巻貝。殻頂部分は尖らずに割れて白色になる。色は黒褐色で小さな三角形の模様がある。
分布は房総~新潟県以南。県によっては希少種。

イシマキガイ(石巻貝)は水槽のメンテナンス要員として有名で、ほとんどのアクアショップで売られている貝です。値段は50円から200円ほど。

自分も昔は時々買っていました。汽水域にいる貝なので、水槽での長期飼育は難しいとされ1年程度で死ぬケースが多いのですが、3年以上生きる時もあり、我が家にも長生きしているのが複数匹います。

主に食べるのは珪藻です。緑藻も食べますが、栄養が足りず死ぬ個体が出ます。

河口までつながった健全な小河川に生育しますので水槽に入れたい人は必要な数だけ採取することが可能です。ただ、どこにでもたくさんいる貝では無いので、大量に採取することは厳禁です。それに多めに水槽に入れても死んで適正数になりますから。

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イシマキガイを採取

ここでイシマキガイを採取しました

ここは河口から6キロほどのところ。こぶし大の石が転がっているところです。石巻貝は河口からある程度遡ったところの岩にくっ付いています。多少流れがあり、浅い所に多いです。とわいえ、岸壁のコンクリートにへばりついている時もあります。

カジカなどの汽水にもいるハゼの仲間がいる所にイシマキガイもいる

川の流れのあるコンクリート部分に付着していたイシマキガイ

コンクリート部分の浅瀬にイシマキガイがかたまっていました。1㎝程の個体と5mmほどの赤ちゃん。

石の裏ではなく流れのある浅瀬が好きなようです。川の端っこより流心部分な度を探してみてください。大きな川だと水深があるので、採取ししやすいのは小さな川です。

夏場は石巻貝の卵が川のあちこちで見ることも可能です。そいいう川には沢山生育しています。

お馴染みの卵。
干潟の近くにもいますが、完全に干上がる場所にはいません。
河口近くの葦原付近にもいます。泥ではなく石の上にいます。

持ち帰りは簡単です。エアレーションなども必要ありません。水の中に入れて持ち帰ってください。

入れる時も水温差が大丈夫ならポイって入れても大丈夫。海に近い場合は、塩分濃度の差もあるのでそれなりに水合わせした方がイイでしょう。

沖縄のイシマキガイだらけの川。地域的に模様や色が違い。カラー石巻貝として売られている時もある。

川によっては足の踏み場が無いほどイシマキガイの場合もある。個体数が多い所では変わった模様などを探しても面白い。

カバクチカノコやフネアマガイなども近くにいる時もある。ヒロクチカノコガイもコケ取り要因として飼育可能で、我が家にも一匹入っています。

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あなたもイシマキガイを探してみる?

汽水域で見つけた大きな石巻貝2cm。

イシマキガイの寿命は10年以上。大きくなると2cmまでなります。水槽に入れたいときは少し小さいサイズくらいの方が良いでしょう。

どこの川にもいるわけではありませんが、海と繋がっている幅5m-20mくらいの川にはいる可能性があります。汽水域のある川は減少しており、県によっては希少種の場合もあるでしょう。

今ではイシマキガイをお店で買ってまで水槽に入れていたのが信じられないなんじ。コケとりなら何処にもいるカワニナの方が良い気がするし、どうしてもイシマキガイ入れたいなら川で獲る。

ただーし、卵は水槽では厄介者もの。

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