最近、サンショウウオの本を買いました

今年サンショウウオ探しを何度かしたのですが、そういえばサンショウオの専門の本が家にないなと。日本のカエル+サンショウウオ類 (山溪ハンディ図鑑)はもっていて、サンショウウオ類についても結構くわしく載ってはいます(写真も美しい)。
しかしーこれ2002年発行で種類がもう古いんです。ご存じの通り、ここ10年で日本のサンショウウオ類は研究が進んで種類が増えているのです。図書館に行けば複数冊新しめのサンショウウオ本もあるのですが、家に欲しい。
ということで買いました。魚部の特盛山椒魚本。2019年に発売された本なので、今更感がありますが。
この本を買って数日後に魚部のSNSで売り切れが告知されました。買えてよかった~。欲しい人はネットで探せばマニアックなショップなどにはまだ在庫はあるかもしれません。
魚部特盛山椒魚本の感想



結論から言えば九州に住んでるサンショウウオ好きは絶対買った方がいい本。
この本は前半の図鑑部分と後半の寄稿文に別れています。写真はどれも美しいです。
図鑑部分にはサンショウウオとイモリの49種類がのっています。何種見たことあるかなと数えたら8種をフィールドで見つけていました。図鑑部分は解説は少なめですが、見逃せないのが分布図です。大まかな県の記載でなく、地域が図で表されています。これは有能です。例えば九州のコガタブチサンショウウオとか飛び飛び飛びに生育しているのが理解できます。なじみのない九州以外のサンショウウオもわかりやすいです。ただし、図鑑としては解説文が少ないので図鑑部分に期待すると裏切られます。
そして後半の寄稿文部分。特盛山椒魚本の最も内容が濃ゆい部分が、この寄稿文。ちゃんと数えてませんが70本くらいあります。研究者から小学生まで、内容豊富。しかかも九州が多い。九州のサンショウウオ好きには絶対に見逃せない内容です。
特に興味を持つのはやはり、実際に見たことあるサンショウウオたちの話ですね。ベッコウとかブチとかコガタブチとか。それから島のイモリの話なんかも興味深かったです。海の近くの短い川にいるサンショウウオの話も面白い。ヤマグチとかナガトも海の近くの山の池にいますし。
最後になりますが、この本はもう品切れで公式ショップでは売り切れています。自分は直前に買えましたが、今から欲しい人は公式でなく他のネットショップに売られている可能性はあります。もしくはメルカリ等の中古です。
※飼育情報や法令関係はほぼ記載はありませんでした。
特盛ドジョウ本も欲しくなりました。
んでぎょぶの最新刊は岡山特集です。

