ガサガサや釣りで魚を持ち帰ってきたら
ガサガサの楽しみは、ずばりその川にどんな魚がいるか知れることだと思います。
それから飼育する魚を自分で確保するという楽しもありますね。とわいえ、家で飼える魚の数は限りがありガサガサにハマればハマるほど飼育の難しさも実感して、飼育する魚は厳選されます。この魚はどうしても飼いたいという場合だけ最近は飼っています。
それから大事なのは十分な数がその川にいるか?という視点です。冷静に再生産されているかを考えてみて、厳しそうなときはリリースしましょう。また、その川の環境が家で再現できるかも大事です。例えば流れが速く酸素豊富な渓流でとれた魚が家で飼えるか?考えてみましょう。
法令関係も大事です。その水系には十分な数がいても法令で飼育禁止とされている場合があります。
持ち帰りの注意点
- 水量を確保する。
- バケツには蓋をする。車だとこぼれてしまう。
- 遠方の場合はブリージングパック(酸素を通すビニール袋)を使う
- 水温に注意する
- 1日程度はエアレーションは不要。水を混ぜすぎて魚に傷が付く。
- 適正数を持ち帰る
- 種類が複数なら分けた方がいい
水槽への投入方法
淡水魚好きのバイブルの一つ、「くらべてわかる 淡水魚」という本に書いてある魚の投入方法はシンプルです。「直接つポイっと放り込むだけで十分です」と書かれています。水合わせもほとんどしなくていいという記載。なんともワイルド。もちろん、トリートメントなんてしません。
でもまぁ基本の水温合わせの手間くらいはやりましょう。
正当な投入方法
- 飼育水槽の水換えを1/2-1/3ほどしておく。次の水換え時期を伸ばす為。
- 水合わせをする。水温と水質どちらも合わせる。やり方は捕ってきた魚を1リットルほどの容器に入れ、200ml水を捨ててそこに水槽の水200mlを追加する。この方法を10分ごとに繰り返すと1時間ほどでほぼ水槽と同じ水となる。
- 水合わせ後に生体だけをネットで掬い水槽に投入。その後はなるべく刺激を与えないよにする。
- 初日は餌をやらない。2日目から給餌するが3日もたてば食べるようになる。
注意点
- 魚にスレ傷や異常があればトリートメント・薬浴を行って投入する
- 飼育水槽内に川の水やゴミを入れないよう注意する
- 飼育水槽に追加することはトラブルを生みやすいのでいつでも別水槽で飼育できる準備と心構えを持っておく
- 投入後は川に戻せないので責任をもって最後まで飼育する
- 欲張って過密水槽にしない
トリートメントする?しない?
トリートメントする?しない?両派いると思います。
どちら?ってことですが、答えがあります。
既に魚がいる水槽に追加する場合は、トリートメントする。取ってきた魚だけで新規水槽を立ち上げる時はトリートメントは不要。
魚の病気の持ち込みは実際に起こりえるトラブルですが、最悪なのは今まで問題無かった水槽に病気を持ち込むことです。これにより元気だった魚が病気にかかってしまいます。これを防ぐためにトリートメントはした方がいいと思います。
また、魚の状態を確認してヒレが欠損していたり、スレ傷が多い場合もトリートメントします。
トリートメントすればよかったと思った体験談
- 水カビが散見される汚い水路でとった魚が数日後に水カビ発症
- タナゴのカネヒラを入れたら20匹近くのタナゴ全部白点病に
- 火鉢に他の金魚追加したら全滅
トリートメント方法というかほぼ薬浴
トリートメントは中途半端に塩浴だけで済ませるのではなく、薬でやるべきです。というのも、短期間でちゃちゃっと薬使ってさっさと飼育水槽に投入したいからです。トリートメントというよりガッツリ薬浴です。
使う薬はエルバージュエース。10L に0.15g投入します。エルバージュを使う理由は白点病、スレ傷、水カビ、に効くからです。
薬浴期間は1-3日で、毎日1/2の水換えで薬を抜きます。水換えの水温合わせは完璧にします。日にちは魚の状態を見ながら、白点などが見られるなら3日します。
指定濃度を入れてそのまま静かに過ごさせます。エサを2日目に少し投入し、スポイドで糞や粘膜を取ります。糞の量などは貴重な情報なのでよく観察してください。
トリートメントにお勧めの薬剤
- エルバージュエース
- グリーンFゴールド顆粒
- アグテン・ヒコサンZ
トリートメント用品
参考図書
まとめ
川で捕獲した時の魚の投入方法について記載しました。
以前は水合わせのみして入れるだけでしたが、病気になった時に面倒なのでエルバージュエースでトリートメントするのが個人的にはお勧めです。
一日の水温差が大きい時期は病気が出やすいので細心の注意をして飼育水槽に投入しましょう。