このビニール袋は特殊な袋です。なんと酸素を取り込み、取り込んだ時に二酸化炭素を追い出すという通す魔法のような袋。まさに呼吸できる袋。その理屈ですが、説明されていないので不明だけど袋の薄さが関係していると思う。表と裏で気体を通すサイズが違うのでしょう。
生きた魚の移動に使える大げさに言えば奇跡のような袋。
生体の持ち運びを伴う電車や飛行機移動では必須のアイテムです。
実際に使ったので紹介しますね。
袋が呼吸できるですと!?ブリージングバックの説明
ブリージングバッグ Breathing Bags
◎引越しに
◎停電時に
◎釣り、アウトドアでの採集に
◎小魚、水棲生物、サンゴ等の長時間の輸送に
使い方はいろいろです。使用方法
・魚を水と一緒に袋に詰めて、なるべく空気を残さずに口を輪ゴムで水が漏れない様に硬く閉じて下さい。
・シーリング器具を利用して閉じることも出来ます。
・魚の種類、大きさ、匹数、水温等にもよりますが、数日間は魚を生かしておくことが可能です。特徴
・酸素が袋の表面から中に通過する時、水中にある二酸化炭素を袋の外に追い出します。
(酸素の供給は無限です)
・輸送時に空気を入れる必要がなく、スペースが多く取れます。
・空気スペースがないため、魚がストレスを感じて飛び跳ねて傷付く事がありません。
・高い安全性(高濃度の酸素充填は可燃性が高く危険です。)注意事項
・小型魚、エビ、小型水中生物、水草等にご使用下さい。
https://napqo.jp/related-products.html
・中大型魚は袋を破く恐れがありますので使用しないで下さい。
・トゲやハサミがある生き物には使わないで下さい。
リージングパックの使い方
このフィッシュバックの特徴は酸素を通すということです。空気を入れる必要が無いので空いたスペースが無い分、振動で袋の中に波が立たないので魚にやさしい。空気はなるべく入れずにパッキングすることでより水量もアップできます。
入り口を閉めるゴムは付属していないので自分で用意します。小さい輪ゴムで可能ですが、少し太めがあるとより安心です。
水はほとんど漏れませんでしたが、結露などでうっすら濡れます。破れる可能性もあるのでむき出しで刃持ち運ばない配慮が必要です。
再利用については記載はありませんが、可能だと思います。でも基本は使い捨てかもしれません。
ブリージングパックのサイズ
ブリージングバックは3種大きさがあります。どれも横長です。容量は自分が計算で出したものなので少々違うかもしれませんが、実際はゴムで縛るのでもっと少なくなります。
生体を持ち帰る際は可能な限り、別に小分けするのが理想的です。ですから、Sサイズを多く使うのが最も生体にやさしいです。しかしSサイズが使えるのが5センチくらいまでのタナゴや10㎝くらいまでのドジョウが限界となります。ですから、Mサイズも便利そうです。
理想はSサイズとMサイズを複数枚準備することです。Lサイズはオイカワなどの成魚サイズくらいに適しています。
長期間の場合はなるべく少なくして一匹当たりの水量を増やしましょう。大事にしたいならSに1匹ずつが最も安心です。
以下は大まかな目安です。
- Sサイズ 18cmx36cm 満水約2.18L 実測1.5L タナゴ3-5匹
- Mサイズ 23cm×40 約3.7L 実際2Lくらい タナゴ5-10匹
- Lサイズ 30cm×48cm 約7.4L 実際5Lくらい オイカワ成魚2-3匹
実際使った感想
まず、エアーポンプが要らないのは利点。だってあれ、五月蠅いじゃないですか。そしてジップロックと比べて酸素大丈夫かな?と心配する必要が無い。
車での移動なら蓋のあるバケツやバッカンを使えば実際問題はありません。エアーポンプはブクブクが強すぎると魚を弱めることにもなるので、もし使うならチューブを折ってエアーを弱めて使いましょう。バケツで水量が足らない場合は大きめのポリタンクを使います。
近場でせいぜい半日程度で小魚なら大きめのジップロックでも問題なしです。でもやっぱり、ジップロックやその他の袋って、酸素大丈夫かな?って常に心配なんです。
その点、このブリージングバックなら2・3日くらいは問題なし。安心感が違います。ただし、1日以上持ち運ぶ場合は事前に餌切りして糞だしをしておきたいところ。というのも、今回袋内に結構糞がたまっていたから。
注意点は、入れる前に可能ならなるべく糞を出させておく。詰め込みすぎると確実にスレ傷などを負う。という点です。弱ったり擦り傷が見えるなら薬浴しましょう。
それからいかなる場合にも水温はひたすら注意!
コルドン ブリージングパックの購入
サイズでの価格差はそれほどないです。自分はSを買って使いましたが、迷ったらMサイズもいいかも。
ブリージングパックは繊細なのでブリージングバックごとクーラーボックスや発泡スチロール、ソフトクーラーバックなどに入れて持ち運ぶのが安心です。