ネット情報は金魚が底で動かないのは病気で塩水浴や薬用が必要と書かれている記事が多いですが、必ずしも調子が悪い訳では無いです。単に休んでいるだけという場合も多いのではないでしょうか?といっても、調子を崩している場合もあります。環境が変わった時や水温差が大きい時期などです。
底でおとなしく動かない金魚もいる
我が家では金魚を複数匹屋内や屋外で飼っているのですが、それぞれに性格や習性、動きが違うと感じています。
例えば上の金魚。我が家に来て4年を経過して10センチ程度まで成長したキャリコ琉金です。この金魚はとってもかわいい。キャリコなのに黒と白がヒレにしか入っておらず、体が赤なのが最高に良い。わかりますか?要するにヒレだけキャリコな訳です。
この金魚は底でジッとしているのが好き
このキャリコ、いつみても大抵水槽の底でジッとしています。ほぼ100%着底して寝て?休んで?います。
人間が近づくと、泳ぎ出します。これ以上近くで写真を撮ろうとすると必ず泳ぎ出します。アップで寝ている所を撮ろうとしても、撮れない。
この金魚ちゃんは人間が近くにいない時は、底でジッとしている金魚なのです。そういう性格なのでしょう。これは4年くらい変わりません。
以前は、二匹で水槽に入っていたのですが、その時も底にいました。そしてもう一匹が「あそぼー」ってチョンチョンと突いていました。このチョンチョンは遊ぼうとか、仲がイイとか、心配しているとかではなく、弱っている金魚を虐めているんですよ(結果的に)。金魚はいじめる気は無くても度が過ぎると弱ってしまいます。
金魚が底でジッとするのは病気?
金魚が水槽の底にいると病気?調子悪いの?と思う人もいるかもしれませんが、少なくともこの金魚は病気ではなく元気です。
我が家に来て4年以上病気になったことはありません。底でジッとしているのは休んでいるんです。もしくは寝ている。
金魚は目を開けたまま短い眠りを繰り返して寝ます。普通は主に夜に寝ますが、この金魚は昼間も良く寝ているとも言い換えられるかもしれません。この金魚ちゃんの性格なんでしょう。
しかしながら、病気や体調が悪い時にも底でジッと動かないケースもあります。
金魚が底で動かないケースで、調子や病気の場合
水換え、引っ越し、立ち上げ直後
水槽の水換えや立ち上げ直後など金魚が環境になれない場合は、水底でジッとしている場合があります。1週間ほどは様子を見ましょう。少なくとも近づいたり、餌をあげると動く場合は何の問題もありません。心配ナッシング。
水換え、立ち上げ、引っ越し直後→問題ないので心配せず様子を観察
冬の寒い時は底で動かない場合も多い、この時は無理に動かさない
冬場の水温が低い時期の屋外水槽は、ほぼ金魚は冬眠したような状態になります。水底で動かないからと言って刺激を与えたり、変にのぞき込んだりして動かさないように注意してください。
メダカもそうですが、のぞき込んだり桶を叩くと動き出すので、どうしても冬でもちょっかいを出したくなりますが、魚にダメージを与えます。
冬場水温が低い時期に動かない場合→そのまま放置。余計なことをしないことを徹底。
金魚すくいで持ち帰ったけど、底で動かない場合
金魚すくいの金魚は、持ち帰った時点で弱り切っています。
自宅で水合わせ後に水槽に入れたら、ひたすら静かに見守りましょう。動かないからと餌をあげたり、薬を入れたり、バクテリア剤を入れると逆効果になることがほとんどです。
静かに見守りましょう。
金魚すくいの金魚が底で動かない→新たな環境で怯えています。慣れるまで静かにしておきましょう。
病気で動かない、水合わせ失敗で動かない場合もある
金魚は水合わせしないと一気に調子を崩す場合があります。症状としては動かない、ヒレが充血する、パクパク水底で呼吸する、水面で呼吸するなどがあります。かならず、水温は合わせる必要があります。また環境や床材によってはPHが大きく振れている場合があるので、水温だけではなく水そのものにも合わせましょう。まだ小さい金魚をカルキ抜きしない新水に入れた場合もエラにダメージを受けて一気に調子が崩れます。
水底で寝ていて人が近づいても反応せず、エサも食べない場合は病気の可能性があります。水が腐っていないか?白点や赤斑、ヒレの破れ等が無いかを確認してください。横倒しになるのは明らかに性格などではなく異常です。横倒しや逆さまになるのは転覆病です。この病気は水温低下が原因な場合が多いのでヒーター等を検討してください。または塩浴でも治る時があります。
横倒しにならなかったとしても、今までいつも元気に泳ぎ回っていたのに急に沈む様になりなんだっか苦しそうな場合も要注意です。エラに異常があるかもしれません。
見た目の異常が明らかでぐったりで苦しそう、まったく浮かび上がらない場合→とりあえず、水換え、隔離薬浴を検討する
横倒れや逆さまはヤバい→転覆病の治療を行う
虐められて弱って底にいる→別の水槽に隔離する
急に動かなくなり、底に沈んで苦しそう→エラに異常あり。見た目ではわからないのでエラ病という(厳密な病名ではない)。金魚ヘルペスウイルス、ダクチロギルス(吸虫)等が考えられます。ヘルペスは春と秋、夏はダクチロギルスが考えられます。
塩水浴?薬浴?
軽度な病気の場合、塩浴だけでも調子を戻せますが、飼育になれない人はなるべく早く原因を特定して薬浴した方がイイです。原因がわからない場合は、0.2%-0.3%ほどの塩水浴で様子を見ることも可能です。0.2%くらいまでなら飼育水槽で塩浴もほぼノーリスクで可能です。
隔離治療は水合わせや環境の変化で余計に調子を崩す場合もあるので、特に水質に慣らす作業は焦らずやってください。
まとめ
金魚は一匹一匹性格があってのんびり屋でいつも底で寝ている金魚もいます。
底で休みがちの金魚としては単独飼育や丸っこい金魚です。近づいたり、エサの時に泳ぐならほとんど心配ありません。安心してください。
一方で、調子が悪くて底で寝る金魚もいます。それは体力が限界だったり病気だったり・