水槽の泡が消えない。ふちが泡立つ?原因は油膜?実例と経験。

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お魚ガチが書きました
歩き方

自然大好き一家で自然保護協会家族会員。自然観察指導員 。熱帯魚はベタ、日本淡水魚はタナゴその他を20本以上の水槽で飼育中。
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水槽の泡について

消えない泡の原因は?

水槽で泡が立って消えない場合があります。エアレーションのブクブクは数秒で消えるはずだけど、他の原因が重なると消えないし、黄色く色づいている場合があります。

原因と対処が気になりますよね。この記事で経験を基に記載していきます。

多くの生体を犠牲にしつつ判明した事もあります。参考にしてください。

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エアレーションと泡

エアレーションは水槽が泡立つきっかけにもなるし、泡を消すきっかけにもなります。

エアレーションの空気の泡はエアポンプの排出量にもよりますが普通は水面まで達して15cmほど横に流れて自然に消えます。水面に達して3秒ほどで大きい泡も小さい泡も消えるのが正常です。

何らかの原因で泡が消えない時があります。それは粘膜保護剤だったり、魚の粘膜などが理由ですが、泡ができるきかっけとなりえるのがエアレーションです。

一方で、エアレーションが泡を消すきっかけにもなる時があります。それは水面の油膜に由来して泡ができた時です。その場合は、エアレーションで油膜が解消するので泡も解消します。

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水槽が泡立つ原因

塩水浴をしたとき

塩水浴中の上部フィルターに現れた汚れた泡。塩水浴初期以外にはこのような泡は見たことはない。

0.5%程度以上の塩水浴をした場合は魚の粘膜が剥がれて黄色い泡が水面に漂って消えません。薬浴や塩水浴は刺激により粘膜が剥がれるのです。塩で死んだ一部のろ過バクテリアの死骸も混ざっているでしょう。上部フィルターのボックス内に泡が出る時もあります。

面白いのが、粘膜が剥がれてから魚がキラキラ綺麗になることです。元気な個体は剥がれた後の新しい鱗がキラキラしていて一段と美しく見えることが有ります。

粘膜由来と原因がわかっているなら、水換えでほぼ解消します。泡だけ直接何かの容器で取り除くのも効果的です。

粘膜保護剤を入れた時

粘膜保護剤を入れたら泡

粘膜保護成分が入っているカルキ抜き材を使ったらエアレーションの泡が消えにくくなりました。

これまで3秒で消えていた泡が10秒くらいで消える感じ。粘膜保護の成分は植物や化学生成など種類があるようですが、どれも水の粘度をあげることが想像できます。

特に気温が高い時は泡が消えにくいです。しかし、次の日には普通に戻るので気にする必要はありません。粘膜保護剤の泡は気にする必要はないといえます。

特定の生体が吐き出す

ベタが繁殖のために出した泡

元気なオスのベタは水面に泡を吐きだします。繁殖の準備です。水草を浮かべているとその周りに吐き出しますが、物は何でもよくてビニールヒモなどでも巣とします。ベタの卵は泡巣で孵化して稚魚も泡につかまって育ちます。繁殖時は一生懸命オスが泡を維持するので、刺激を与えないようにしましょう。

繁殖に興味がない場合、泡巣は水換えで取り除けますが、大抵はまたすぐに泡を吐きます。

カニも泡を吐くで有名です。空気中で泡を吐いて酸素補給します。水中飼育の場合でも泡を吐いて水面に集まる時があります。サワガニを水槽で水中飼育しているときは水面の端っこに泡が出ている時がありました。

水槽で泡を吐く生体

  • ベタの仲間 台湾金魚など
  • カニ など

水草の出した酸素の泡が油膜に取り込まれて

エアレーレーションの泡は油膜を壊すが、水草が出す小さな酸素は油膜に取り込まれれて泡として残る場合がある。正体が知りたい場合は、目の細かい網ですくうと油膜だけとれる。緑色をしていたらコケだ。

水草に強い光が当たるなどしたらいつもより酸素の泡を出すときがあります。そのタイミングで水面の油膜が厚かったっ場合、泡が油膜に取り込まれて泡立った油膜が発生します。

これを解消するには油膜を取れば解決します。キッチンペーパーを水面に浮かべましょう。簡単に油膜を消せます。水面の面積が広い場合は新聞紙でもokです。

厚い油膜のある水槽でエアレーションを入れると泡が弾けるショックで油膜は壊されて固形化して水槽内を白い粉として漂います。注意してください。

屋外ビオトープの水面に小さな泡。水草が出した酸素が表面に固定化。網ですくうと緑色でコケが水面に浮かんだ結果と判明。
新聞紙を浮かべて油膜所除去
すると油膜と泡が消えた

水質が悪くなった時

水が黄色く濁り泡立っている。魚も浮いている。崩壊した水槽。

水槽の水質が悪くなり雑菌が繁殖して粘度が高くなった時も泡が残りがちです。このケースでは水が腐り始めですので匂いもひどくなります。

原因としては生体が多すぎて濾過が追いつかない、死んだ魚が高水温で腐敗、何らかの理由でろ過バクテリアが崩壊したなどが考えられます。

上の画像は上部フィルターのモーターにウィローモスが詰まって揚水が停まり異常発熱して、タナゴが大量死した時の物です。水が茶色く濁り泡が消えにくくなっています。死の水槽です。もちろん、この世の終わりのような腐敗匂を発していました。

他の由来の泡

明らかにコケ由来の緑の泡

屋外でグリーンウォーター化が進みすぎ、さらに高温になりすぎると水が発行して緑の泡が出る時があります。

コケ由来の泡と言えるでしょう。この現象は夏場の澱んだ川やダムでも起きます。黄色い泡の時もあります。何でも食べるコイは水面に浮かんだ泡を食べたりもします。

室内水槽ではほぼ起きません。屋外で発生します。

突如消えなくなった水槽の泡は何のサイン?

泡ビーム。この小さい泡は粘膜保護剤由来

泡の原因が粘膜保護剤や塩水浴による剥がれた粘膜によるもとだと理由がわかっていれば問題ありません。粘膜保護剤などのリキッド由来なら数日で収まりますし、一時的な水質悪化なら水換えをすればいいのです。

問題となるのは、思い当たる節も無く水が泡立ち始めた場合です。その原因は、バクテリア由来か特定の生体に由来していると予想できます。生体が原因の場合は病気か繁殖行動に伴う泡の可能性が高いです。泡の原因はいくら水質検査して亜硝酸や硝酸塩、phなどを計っても問題ない数値が出るので原因の時艇はできません。水質検査は緊急事態とか病気などの時は役立たずです。あくまで数値を計るだけ。

理由は何にしろ、とりあえず1/2程度の水換えをするべきでしょう。バクテリア由来だとしても病気だとしても水換えは正しい判断になるはずです。あまりに泡が強固な場合は直接容器で掬って排除するのも良いでしょう。塩水浴由来の泡などは一度取り除くだけで、解消するケースがあります。

泡とバクテリアについて

バクテリアが正常なら水質由来の泡はできないはず

泡と濾過バクテリアの関係ですが、正常なら泡は出ません。生体や粘膜由来のタンパク質の泡が出てもバクテリアの餌となるだけです。

とりあえずフィルターの通水量が問題ないかチェックして、それでも泡が以上なら水換えかフィルター掃除しろって感じです。生体やエサの量の見直しも必要です。
油膜由来ならエアレーションすると消せます。

泡についてまとめのめ

これはディヒューザーの泡。当然問題ない。

いきなり水槽が泡だらけになったらびっくりしますよね?魚に異常があったの?泡のせいで酸欠なるんじゃない?とか要らぬ不安が湧くかもしれません。

しかし、ほとんどの場合一時的なはずなので慌てて対処する必要はありません。

改善したいな場合は水換えで対処できるはずです。注意すべきはは魚の病気や水の腐敗。怪しいなら魚の状態をよく見たり、水温や濾過槽の掃除など行ってください。

泡を減らす方法は原因により違います。継続的に黄色い泡が発生するなら有機物を分解したり吸着すると改善できます。フィルターの見直しや活性炭を入れてみてください。