ベタ飼育の適正温度は何度?
ベタは熱帯魚です。原産国は東南アジア。ベタの仲間はとても数が多いのですが、流通しているベタのほとんどはスプレンデンスという品種をもとに作られています。赤道の魚ですから、季節による水温変化も少なく年間を通して一定の温度で繁殖まで可能です。でも具体的には何度?
「ベタのすべて」というベタショップの店長さんが中心になって書いた本があります。その本には、ベタの水温は26℃から28℃と記載されています。高温は33℃くらいまでは普通にokで、低温も20度まで下がっても問題無いとこと。
個人的な経験では冬の低水温は15℃が数日間続いても死ぬことはありませんでした。なぜこんな低温にさらしてしまったかというと、ヒーターが壊れていたから。
ちなみに、ベタの原産国のタイの平均気温は29度なので30度前半くらいならほぼ問題ないでしょう。日本のメダカが40℃でも耐えることを考えると、一時的に40℃になってもokなはず。タイの最低は22℃、最高は35℃ですから。その範囲内ならまず死ぬことはあり得ない。
タイのベタファームはもちろん無加温ですし、薄い遮光資材の下で育てられています。ファームじゃ屋外で育てられているってこと。気温の問題が無いなら、外で飼育した方が綺麗な色がでたりする気がする。
ベタの水温
- 最適水温26-28℃
- 適正水温22-35℃ 原産国の気温
- これ以上高いと死ぬ40℃ おそらく
- これ以上低いと死ぬ10-15℃ おそらく
ヒーターの設定温度
ヒーターの水温は26-28度の固定で問題ありません。熱帯魚用の平均的な温度ですね。コミュニティ水槽などの場合、温度が変えられるヒーターの方が薬浴するときに便利なんですが、ベタの場合はさほど変更する機会がありません。
もちろん、変更できたほうがコショウ病の治療や冬場に水温を若干下げて26℃などにして電気代を節約する方法が取れます。ベタは単独飼育なので小さいヒーターを使うことになり、W数の目安がわかりにくくいでしょうから記載しておきます。
ベタのヒーター目安
ヒーターの大きさであるW数は水槽の水量によって変わります。まず、飼育水槽の水量を把握しておく必要があります。
わからない人は下記ページで計算してください。ヒーターの目安も出ます。
水量とヒーター目安 寒い部屋や地域は一段上のを選ぶ 月間電気代目安も書きます。電気代は稼働時間が違うので季節で違いますが、その変化も含めて年間の電気代を12で割ったものです。
- 4リットル以下 10w 126円
- 7リットル以下 20w 252円
- 10リットル以下 30w 378円
- 15リットル 40w 505円
- 20リットル 50w 631円
- 26リットル 80w 1009円
あくまで最低のw数です。というのも、冬場に冷え込んだ日の暖房が入らない部屋だと温度が上がりきらないケースがあるからです。特に小型水槽は外気の影響を受けやすいのでワンサイズ上が安心です。つまり、4リットル以下なら20w、7リットル30wです。ただし、サイズが大きくなるので邪魔になるのが欠点。
お勧めは水槽の周りに保温シートを回すことです。これなら多少はパワー不足をごまかせますし、電気代も安くなります。
無加温でベタは飼えるのか?
無加温でベタを飼えるのか?冬でも暖かい室内なら飼えるかもしれません。しかし、ショーベタのような美しさを楽しむ飼育魚を弱るかもしれない無加温で飼う意味があるでしょうか?ヒーターの消費電力は60センチ水槽などに比べれば小さいので、ちゃんとヒーターをして飼いましょう。電気代が気になるなら水槽の周りを保温材で囲むと少し節電になります。
温度が低めの場合は、ベタの活性が減って餌も少なめになるので注意する。無理して食べさせると消化不良になる。
ベタといえば水換え、水温差を減らす
ベタは水換えをする機会が多いですが、水温差を合わせる作業は必須です。人間が考える以上に水温差の影響は大きい。
特に冬場は水道水の温度が低くなるので、お湯を混ぜて温度を合わせます。給湯器のお湯もokです。古い給湯器は銅が使われているので魚には適ししません。
指先でも水温は合わせられますが、ちゃんと温度計で合わせるのが安心。
水温計は必須
小さくてもいいので水温計を付けましょう。
ヒーターが壊れてたとか、ヒーターが中途半端にしか動かなかったことに気付けます。
こういう水温計の欠点はキスゴム。劣化して使えなくなります。その時は100円ショップで小さなネオジム磁石を買ってきてホットボンドで水温計と接着すればまた使えます。もしくは最初から磁石式の水温計を買いましょう。
水量別お勧めヒーター
ベタ水槽で家で使っているのはエヴァリスが多いのですが、テトラがamazonだと安いので是非テトラを買いたい。テトラも二個使っていますが、まだ壊れていません。
注意点としてヒーターはカバー付きの方が安心です。カバーが無いとヒーターの上で寝た時にヒレが白くなる場合があります。ヒーターがついていない場合は鉢底ネットを巻いてインシュロックでけば良いですよ。
4リットル以下
8リットル以下
10リットル以下
ベタの水温まとめ
ベタは原産国の気温を考えると22-35℃までは大丈夫です。
でも、少しでも寿命を長くすることを考えると26-28度の熱帯魚用がベストです。
ベタが喜ぶ管理をよろしくお願いします。