日本淡水魚の冬管理のポイント
熱帯魚は一年中ヒーターをしますが、日本淡水魚は冬は加温しなくても冬越しが可能です。その方が、長生きしたりします。メダカが5年生きたり、金魚が10年以上生きたりします。
もちろん、ヒーターで加温するのもアリです。ヒーターは特に水温差が大きい秋と春にはとても有効ですし、冬も活動量を維持したままエサをやることができます。水温設定は15度から18度くらいの設定でいいのかと思います。例えば日中暖かくなる日当たりのいいリビングで最高22度まで上がるなら水温差を減らしたいので18~20度設定くらいなどがいいでしょう。
エサの量は魚の活動量を見て調整しましょう。水温により毎日エサをあげたり、2日に1回、3日に一回、以週間に一回、もしくは全くエサをやらないなど、環境により違います。水換えはエサが少ない水槽ほど、頻度は減ります。エサなしの水槽なら春ごろまで水換えを控えても問題ありません。
- 日本淡水魚ならヒーター無しでokだが、低い温度で使うのもアリ。
- 冬はエサを減らす。エサの頻度は魚の活動状態を見る。状態は水温と比例する。
- 水温が低く活動量の少ない水槽は慎重に。水換えの水温合わせは必ずやっておく。
- フィルターのメンテナンスも忘れずに。
- LEDライトは短めに。日の出日の入りと同じに合わせる感じ。
- 秋はエサを気持ちばかり多くして冬に備える。
- 秋にすでに弱っている魚は隔離して別環境で育てる。
- 1歳未満はヒーター加温で大きく育てるのもアリ。
1月:無加温、リビングのニッポンバラタナゴ
リビングに置いたタナゴ水槽ですが、冬休みに昼間も人がいて暖房などしたせいて勘違いして婚姻色が出てきました。画像では見えませんが、腹びれも黒くなり婚姻色です。メスの産卵管も尾びれと同じくらいまで伸び、明らかにお腹が膨れています。そしてガラス面の石巻貝をのぞき込むデート。今のところ、なわばり争いは無しで一安心。エサは毎日。
どのタナゴもヒレがピーンとなって鱗もピカピカ。0.3%で塩を入れてから見違えるように魚が艶々になりました。このまま春まで常時塩水浴で維持しようと思います。春から水換えで自然に薄める感じ。
水温をはかると17度が平均で暖かい日は20度近くまで。リビングに置いているから冬でも婚姻色が出てるんです。卵が絞れそうなくらいお腹が大きいんだけど、どうしよう。
寒い玄関の60㎝カゼトゲ水槽
玄関に置いてる別の60㎝水槽はカゼトゲメインなんですが、寒そうに泳いでいます。婚姻色は全く出ていません。寒い所にある無加温なのでエサは3日に1回。夕方からエサを食べさせると消化できないまま水温が下がって消化不良になるので昼までにはエサをあげましょう。
タナゴはモス活着だらけの流木の陰でおとなしいです。ヤマトシマドジョウは潜ったり出たり。水温の平均は10度。この水槽も塩を入れてる0.15%くらい。
屋外水槽 アブラボテ、イチモンジ、ヤリ、ニチバラ 10度加温
ガラス面にコケも生えて殺風景な水槽。タナゴたくさん入ってるんだけど見えません。ヒーター設定は10度。もっと水温あげてもいいけど、中途半端よりこの程度がイイかなと思ってます。コケ掃除したいけど、冬に下手にいじるのは止めておくべきということで放置。最後の水換えは11月だった。
フィルターは上部。若いのも年取ったのも、いろんなタナゴが入っており★になるタナゴも時々発見。冬はやはり老齢個体にはつらいはず。水温どうするか悩むところです。ヒレも溶けている個体がいるんだけど、水換えでなく0.15%の塩水にして負担を減らしています。0.3%まで追加しようかなとも思う。
11度以上に上がることは昼間でもめったにないけど、日光が当たり始めるとタナゴたちも活発になり水面近くにも上がってくる。冬越しとか冬眠というほど活動量は落ちていない。気になるのは保温用の段発砲スチロールのせいで日光が入りずらいところ。
お手軽なヒーター設定機
温度制御可能なコンセント。ヒーターはもちろん逆サーモも可能でクーラーやファンに使えるのが偉い。センサーも普通に精密。これで固定温度ヒーターを10度設定にしています。
日本淡水魚冬越しのQ&A
- Q日本淡水魚もヒーター必要?
- A
ほとんどの日淡はヒーターは必要ありません。寒い環境は活動量が減るのでエサは極力少なくしてください。6度以下ならほぼ冬眠状態なので起こさないようそっとしましょう。エサはゼロ。水槽の存在を忘れるくらい放置する。水温差がある環境は弱るので、ヒーターあった方が安心ではあります。
少しでも大きくしたい魚がいるのなら、加温してエサをあげたら春まで大きくなりますよ。メダカもヒーターしたら卵も産みます。
- Qエサや水換えは?
- A
様子を見て元気に泳いでいるならエサをあげてください。水槽をたたいて合図を送ると上に上がってきたりする魚もいるので魚が気づくようにしたらいいです。仮にエサが春夏秋の1/3に減っているならなら春まで水換えを延期してもいいでしょう。フィルターのメンテナンスはしてください。屋外で6度以下になるような水槽はエサはゼロにして、そっとしておきましょう。
- Q心配だからヒーターしたいけど、水温は必要ない。
- A
水温調節できるヒーターを買えばいいですよ。もしくは金魚用の18度ヒーターでもよいです。18度あれば毎日エサヤリできるくらいに活動します。金魚用ヒーターはWサイズが小さめなので屋外だとパワーが足りません。メーカー指定よりワンサイズ上げてくください。
タナゴの冬越しについてまとめ
我が家の冬のタナゴ水槽をご紹介しました。これ以外には去年生まれたカゼトゲとニッポンバラが泳ぐ水槽があります。室内無加温だけども群れで泳いで元気。大きく育てたいならヒーター入れてエサをやった方が良いでしょうね。夏に繁殖もできるはずです。我が家のタナゴ水槽は冬はどれも塩を入れているのですが、効果のほどは不明です。しかし、リビング水槽で見る限りヒレがシャキッとして、鱗も綺麗に輝くようになったのを実感しています。0.3%程度なら水草にもバクテリアにもそのほかの魚にも何の影響もないとほとんどリスクは無いです。
ヒーターはすぐ壊れるのも注意点です。水温計はつけておきたいですね。ただし、水温計は1割くらいの確率でとんでもない誤差が出る製品があります。買う時は変な温度になってないかチェックして買いましょう。普通に5度下に出る水温計なども有名メーカーから出ています。
ひとつは高性能な水温計があると便利です。お勧めはオンドリjr。最新型はアプリでログが見れます。