この記事ではベタの寿命や短い場合がある理由などについて、ベタを50匹以上飼っていて繁殖もさせた経験から記載しています。
ではぜひ読んでみてください。いい店探していいベタを購入して、長生きさせましょう。
ベタの寿命って何年か知ってる?
ベタの寿命は幅があります。ベタといっても、高度に品種改良されたショーベタからより野生に近いワイルド種までとベタは種類が多いのです。
当然ながら改良が進んでいるほど寿命が短くなります。野生ほど寿命が長くなります。また、オスよりもメスの方が長寿です。
ショーベタは生体の美しさのピークは6カ月から12カ月くらい。つまり、1歳までが最も輝く時間です。そこから緩やかに色変わりが始まり24カ月でほぼ退色してしまいます。後は老後の余生という感じになります。それ以降はいつ死んでもおかしくないですが、36カ月は生きる可能性はあります。
以下、個人的経験のベタの目安
ショップで売られているのは6カ月から12カ月。売れ残れば12カ月以上で24カ月ほどのベタも売られています。
現に、我が家の近くのホームセンターは1月に入荷したベタが10月でも売れ残って売られています。仮に生後6カ月で入荷したとすると、生後16カ月のショーベタです。すでに全盛期を過ぎて老齢の入り口の個体となり、いつ死んでもおかしくありません。そのようなベタを購入した場合、家の新しい環境の水槽に入れるとショックで数日で死ぬ可能性もあります。
「ベタがすぐ死んだ」の原因の一つがこれです。買った時点でもう泡巣も作れない繁殖期もすぎて色変わりした死を待つばかりの個体だったりするのです。1年も生きません。なるべく専門店で若い個体を購入しましょう。若い個体の方が色も鮮やかで綺麗ですし、ドラマチックに模様が変化してフレアリングも盛んにやるし泡巣も作ります。マーブルカラーで色が混ざったベタの場合は二度ほど大きく色が変わり、老齢個体となります。どのベタを購入するか?これがベタ飼育の一番のクライマックスな出来事。是非元気で若いお気に入りのベタを飼って少しでも長く飼育しましょう。
それから雌の方が小さいけど長生き。それは、ヒレも小さいから泳ぎにも負担にならないから。改良ベタよりトラディショナルやワイルドの方が長く生きる。
- オスのショーベタ18カ月-24か月+
- メスのショーベタ24-32カ月+
- ワイルドベター24-36カ月+
ベタの寿命が短い理由
ベタの寿命が短い理由ですが、コップで飼育するという間違った飼育方法でそのまま調子を崩して死ぬから寿命が短いのということが理由の一つとしてあります。
またベタ専門ショップでないホームセンターなどはヒーターの要らない初夏にベタをタイから輸入して売り場に並べます(専門ショップは年中入ってきます)。輸入した時点で6カ月ほどで、そこから全盛期となります。売り場は室内無加温で水温差があり、水換え管理もズサンでどんどん死にます。そのような個体を何も知らずに買うとその時点で弱っており、しかも全盛期過ぎているという状態。
個人的な体験で言えば、ある大型魚ショップで買ったベタ。家に持ち帰ったらコショウ病だらけでした。よく見たつもりだったけど、店内が薄暗くてわからなかった。これはマジガッカリしました。。。
とにかく店で売られている段階でベタはすでに弱って、全盛期が過ぎているケースも多いのです。もし買うならベタに強い店をお勧めします。ホームセンターや大型アクアショップは避けるべきです。アクアショップでもかわいそうな飼育されているベタは見かけます。
ベタの寿命が短いと言われる原因の一つに、ショップでの管理が悪すぎるという点があります。丈夫な個体と思われているのか?どうなのか?色も明らかに退色し、全盛期を過ぎています。このような個体を買うと頑張って可愛がろうとしても数カ月どころか数日で死ぬのです。
改良品種だから寿命が短いという点もあります。それは無理な交配などが重なって生き物として遺伝的に弱っていからです。また、ヒレが大きいタイプは身体とバランスがとれず、常に体力を消耗して弱ってしまいます。
ヒレが大きいと綺麗ですが、こういう大きいタイプは割と弱るのが早く突然死します。つい1か月前まで元気で綺麗だったのに、調子を崩すと1週間ほどで死んだりします。
まとめると、ベタの寿命が短い理由はすでにショップで弱っている(全盛期を過ぎている)場合がある、改良品種は運動性能や遺伝的に弱い場合があるということです。特に弱い個体は白色の個体やヒレが大きいタイプです。
飼育の問題もあります。ヒーター無しやビン飼育をやりがちです。病気と飛び出しで死ぬのも多いはずです。病気は単独飼育ならそのまま薬浴させられるのでさっさと薬浴しましょう。
コショウ病、エロモナス、怪我、はエルバージュエース。水カビはマカライトグリーン。便秘は水換えしてフレアリングすればいいです。
元気なベタを選ぶには??
まず、水槽内に剥がれた粘膜が落ちていないかチェック。もちろん、体表にコショウ病の白点が無いかもチェック。頭や体に白っぽい粘膜があるのも避けるべきです。
ヒレは破れが無く、フレアリングをすると元気で、ヒレとエラをパタパタさせる個体。体形も凸凹や乱れが無く自然な体形を選びましょう。床に寝がちな個体は避けます。
なにより、買うのはベタを定期的に輸入しているような専門店がおすすめです。水槽の管理がいいかどうか、チェックしてくだささい。
いい店は入荷時期も教えてくれますから、なるべく入荷したての方が選べる子たちが多いし、寿命もその分長くなります。
ベタの一生はドラマチック
大まかなベタの一生
- 稚魚-1カ月
- 幼魚-6カ月 最初は色は全くないが、徐々に出てくる
- 全盛-18カ月 婚姻色のようなものでイリデなどが光る。繁殖適期でもあり泡巣をつくる。
- 退色・老齢-18か月以降 泡巣をつく量な環境でも作らない場合は、もう老齢個体か弱っている。
- 死んでいるみたいに動かなくても数カ月生きる
ベタの老齢個体の飼い方
ベタの飼育はフィルター使用がお勧めですが、退色して元気がなくなっている老齢個体はなるべく水流が無くブラックウオーターと塩で管理したい。
水換えは月に1度、1/2にしてなるべく刺激を与えないようにすると穏やかに過ごして寿命が長くなる。
もう死んでるんじゃないかと思いながら餌をあげたら食べる個体は、結局そこから1年生きた。
老齢のベタを長生きさせるのは技術の見せ所。
フレアリングさせる必要もありません。ただ大人しく余生を過ごしてもらうのみ。沈んで底に横たわっていてもエサを食べに上がってきます。
ベタを長く飼うコツ
- 3リットル以上、できれば5リットル以上で飼う。水槽の高さは20cm以上。高さが無いとヒレを上手く広げられない。
- ヒーターを使う
- 水草を浮かべる。ストレス軽減。
- 病気はすぐさま治療。
- 餌は人工飼料のみでok。変に冷凍アカムシとかあげない。エサは少なめを維持する。
- ライトは明るすぎない。影を作る。
- 単独飼育が基本だが、うまく混泳させても長生きする。
- なるべく静かな環境。リビングよりも人がいない部屋の方が長生き。
- 蓋は必須。飛び出しで死ぬのは勘弁。
老齢個体を長生きさせる環境
- 水深は20㎝程度に下げる。
- 水流は極弱く。もしくは無し。フィルターは無くてもいい。
- フレアリングはする必要はない。
- 水草あると落ち着く。
- 糞はスポイドで取る。
- 水換えが負担になるので回数を減らす。
- 水温差は厳禁
- 生餌などやらない。水を汚しやすいから。エサは少なめ。1・2日に一回。
- 病気が入らないように器具の使いまわしに注意。他の水槽でコショウが出た時は注意する。
まとめ
ベタの一生はドラマティックです。
ベタが輝いて繁殖できる期間は長くて1年。それが過ぎると、色が黒ずんだりして老齢個体となります。寿命は2年から3年という所。しかし、悪い管理や病気で1年も経たずに死ぬ個体もいます。特に無加温コップ飼育でホームセンターで売られているようなベタは、売り場の段階で弱り切って寿命がかなり短くなっていて、その時点で余命半年とかの場合があるので、ベタを飼う時は慎重に買いましょう。
ベタは店で買う時がクライマックスともいえますからね・・・。もうすでに弱って退色した個体を買うかは避けるべきですが、よくわからずにそういう個体を買う人も多いようです。
しかし、そこからあっさり死ぬ時もあれば、死なずに長生きした入りします。
雌やワイルドベタは長生きしやすいです。色が悪く、ヒレが小さくなってもエサだけは食べてそのまま長生きします。水温差をなくし、なるべく変化が無い状態でそのまま飼育しましょう。
塩とブラックウォーターは水換え頻度も減らせて老齢個体の延命になります。