水槽の水面に浮く油膜の簡単な除去方法-キッチンペーパー数枚を浮かべる

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お魚ガチが書きました
歩き方

自然大好き一家で自然保護協会家族会員。自然観察指導員 。熱帯魚はベタ、日本淡水魚はタナゴその他を20本以上の水槽で飼育中。
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水槽の油膜とは?

水槽の油膜は生体や水草、バクテリアの老廃物や死骸などが水面に浮いて膜を張った状態です。水面に浮かぶコケの一種も混じります。この油膜はアクアリウムでは特に外部フィルターを使った際によく発生し目立つようになります。油膜という名前ですが、脂分は多くなくどちらかといえばタンパク質主体です。

油膜が発生しやすい水槽は水面がばちゃばちゃ動かいない水槽にほぼ限定されます。エアレーションをしていればまず発生しません。一定以上水面が動くときに沈殿作用が起きて個体化しフィルターに吸い込まれたり床材に溜まったりします。上部フィルターでは落水部分で沈殿作用が起きフィルターに吸われるので全く発生しません。

我が家の水槽でも外部を付けている小型水槽で発生がひどいです。油膜がひどくなると水面から酸素を取り込めなくなるので、なるべく除去して油膜が発生しないセッティングにする必要があります。

しかしながら油膜が発生したからと言って水槽の状態が悪いというわけではありません。濃い油膜が出ていても生体や水草が元気な場合もよくあります。

油膜の原因

  • 特定の水草が出す
  • 水草のトリミングの際に放出される
  • 水温の変化でバクテリアが死んで
  • 水質が悪くバクテリアが死んで
  • 酸欠でバクテリアが死んで
  • 餌が分解されて
  • 床材などに溜まっていたのが放出されて
  • フンなど諸々の不純物が分解されて
  • 生体が多すぎ
  • 油膜という名のコケ・・・

どの様な水槽でも原因となる老廃物はでますが、要はそれが自然に解消されるか、解消されずに膜になって目立ちやすいかの問題となります。

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簡単な油膜を除去する方法

これが油膜だ。ライトがなくてもそれとわかる

明らかな油膜を張った状態でエアレーションや給水方法の変更で水面を揺らすと油膜が凝固化して水槽内が白い浮遊物だらけになります。なので一度、水面の油膜を除去してから膜を張らない環境にしましょう。環境を変えなければ自然に解消することはなく、常に油膜が厚くなり続けます。

油膜を取る法は簡単です。キッチンペーパーを用意します。もしくは新聞紙です。

屋外のビオトープなどで油膜が出たら新聞紙でとるのがおすすめ。

水面にキッチンペーパーを浮かべる

油膜を直接キッチンペーパーに吸わせます。ただそれだけです。トイレットペーパーは千切れて水槽に入る可能性があるんのでダメです。ティッシュだと薄すぎて吸着力がないからやっぱりキッチンペーパーがベストもしくは新聞紙。

一度で取り切れない時は複数回やりましょう。

二枚使ったらこうなる

ペーパーで油膜を取ったら、油膜ができないセッティングにしましょう。

数日でまた油膜が出るようなら、給水パイプとかエアレーションとかを検討します。

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屋外の水草が入った桶、油膜を新聞紙でとる

昼間に出た酸素の気泡が油膜につかまってめだつ屋外桶
キッチンペーパーは小さいので新聞紙を水面に浮かべる。
あら不思議、油膜がクリアに

屋外に置いた水槽やビオトープにも油膜が発生するときがあります。雨などが入ると消えますが、その機会が少ないと表面に様々な老廃物が浮かんで油膜となるのです。

新聞紙を浮かべると油膜を取ることが可能です。屋外の場合、積み重なった結果の油膜なので一度取ればしばらくは油膜が出ることは無いです。

油膜が絶対にできない水槽環境

給水時に水面を叩くと油膜は常に消える。なので油膜ができない。

油膜はエアレーションをしていたら絶対に発生しません。エアレーションをすると水面で空気が弾けますが、その際に沈殿作用が起きて目に見えない粒子(不純物)となって水中を漂います。これはいわゆる、水槽内の糞などど同じ老廃物です。ですから、油膜を防ぎたいならエアレーションをするのが一番効果的です。

油膜はその性格上、水草水槽でも発生しやすいですが夜間に酸素不足になることを防ぐためにエアレーションをしている水槽では夜間に解消できるので目立つほど油膜はできません。油膜取りの生体の導入を検討したり、油膜取りの機会を導入するよりもエアレーションの方が効果的で楽です。

もう一つの油膜防止の方法が、フィルターの吸水を水面よりも上から行い水面を叩くことです。わずかでも水が跳ねるような状況だとエアレーションと同じように沈殿作用が起きて油膜が解消されます。

給水パイプが水中だと駄目なので水面から浮かせてバチャバチャさせましょう。ただ、バチャバチャさせるとCo2は逃げます。

水草水槽やほかの方法で油膜を防ぐ

なんと油膜を食べる生体もいます。ブラックモーリーです。丈夫で飼いやすい生体でグッピーの仲間です(グッピーとは交雑するので注意)。油膜取りはブラックモーリー入れればいいと勧める人もいれば、油膜を取るためだけに入れない方がいいという人もいます。個人的には水槽内の余裕があれば入れてみたらいいと思います。ホームセンターで300円くらいで売られています。

油膜除去装置もあり、理屈は水面をポンプで吸い取ってスポンジなどで濾過する器械です。

装置は水面を水槽の上限近くまで上げないと機能しないので注意してください。余計なものを水槽につけることになるので、Co2を添加するような本化的な水草水槽でない限り導入はお勧めしません。

給水パイプやエアレーションで改善できるのならそれでやってしまいましょう。上部フィルターだと濾過部分で沈殿を起こすので油膜発生は皆無です。

ブラックモーリーはホームセンター等で安いですし、食べられそうな小さな生体が入っておらず見た目許せるなら導入するのも良い手です。