タナゴ5種がいる水路、二枚貝も大量
福岡県内の止水系の水路になります。この水路はタナゴの楽園で、ニッポンバラタナゴ、カゼトゲタナゴ、アブラボテ、ヤリタナゴ、カネヒラの5種がいます。水系では最上部に位置し、ニッポンバラも純系で間違いないと勝手に思っています(これより上流ではほとんどニチバラを見ない)。
画像では濁っていますが、タイミングにより流れがあり澄んでいるときもあります。下流側は流れがあり、ヤリタナゴとアブラボテがよく釣れる水路です。
当然ながら二枚貝も大量にいます。スッポン、カワムツ、フナ、アリアケスジシマ、ヨシノボリ、ドンコなどがいます。
川の中に入らなくても網でガサガサやればこれくらいの貝が集まります。マツカサガイ、キュウシュウササノハ、イシガイをこれまで確認しています。
砂礫の中に潜っている貝は簡単に取れませんが、三面コンクリート部分に出てきている貝が簡単に網で捕れるのです。
今回は確認後、同じ場所に帰しました。
キュウシュウササノハも珍しい貝です。本来なら水流がある水路の方が見つかるような気がする。
なんとフネドブガイも捕れました。
フネドブガイとは?
フネドブガイはフネドブガイ属の在来の二枚貝です。以前からこの水路で見つけていましたが、小さいヌマガイと思ってました。ってことはこの水路にはヌマガイはいない?ならニッポンバラはこのフネドブに産んでいるんだろうか?
九州、中国、東海、関東、東北と日本に幅広く分布しています。大きさは最大で13㎝、止水適応の貝になります。福岡県も生育地ですが、数が少なくて?データが無くレッドデータブックに入っていないそうです(柳川有明海水族館のカメ館長がテレビで言っていました)。
珍しいフネドブガイを確認出来て嬉しいです。
「日本のタナゴ」にはタナゴの産卵母貝としてのデータは載っていませんでしたが、大きさが中くらいのサイズなのでニチバラやアブラボテなどが産卵しそうです。
これら二枚貝は水槽でも飼えますが、すぐ死ぬ場合もあるし、長く生きる場合もあります。タナゴの人工授精の方が楽だと思うので、わざわざ水槽で飼う必要はなく、逃がしましょう。
ただ、ニッポンバラタナゴは人工授精が難しいんですよね。今年こそ確立をあげたいです。