エツという魚
エツという魚はほぼ筑後川と有明海のみに生育する魚です。
5月から7月のみが漁期となっており、この時期だけ河口付近の地域で流通します。地元の伝統的な料理店でもこの時期は必ずエツの刺身や唐揚げがメニューとして登場する季節の伝統食のようなものです。魚屋にも並びます。
この時期のエツは川エツと言われています。川エツは成魚で20-30㎝なんですが、海エツも存在します。海エツは小さいエツなどが含まれ、オールシーズン漁獲されています。
エツの解禁が5月とはいっても、川に上る前のエツは普通に有明海で網に入るわけです。川エツに比べて小さいことから、ほぼ魚屋には出回りませんが、加工品用として冷凍され一部の店舗で食べることができます。冷凍品なのでオールシーズン食べらえれます。代表的な店は有明茶屋です。
有明茶ではもちろんシーズン中は川エツも食べられれます。
有明茶屋で購入した子エツの唐揚げ
有明茶屋で500円のエツの唐揚げ(エツチップスという名で売られている)を二つ購入しました。小さいのから中くらいのまで20匹くらい入ってたと思う。中の食堂でも通年食べられます。
ちなみに1000円くらいで川エツのお刺身が買えます。有明茶屋には売っていませんでしたが、すぐ近くの別の魚屋さんで売られていました。
気になるエツチップスのお味ですが、すごく美味しいです。エツは淡白な味で、しかも体が薄いのでカラッと揚げられてまさにチップス。ガツガツおやつ感覚で食べる感じ。唐揚げ向きの魚としてはトップクラスではないでしょうか。成魚の川エツの場合は骨切りされた後にあげますが、子エツならそのまま食べられます。
つい先日は同じ柳川市内の中山の大藤のお祭りの店でも売っていたので購入してた食べました。
ただ、貴重なエツの子供というのが気になる。川エツは漁期があるけど海エツは無いみたい。取引価格は川エツの方が高いとのことで、エツの流通量の半分は海エツ。下記論文をご覧ください。20年以上前のデータだけど。
https://www.sea-net.pref.fukuoka.jp/info/kenkyu/upLoad/k10-21.pdf
超レアな月日貝も売っていたぞ
佐賀県の二枚貝の資料にも月日貝は全く出てこない。生体も謎だそう。貝殻が綺麗だから一度見たら忘れられない貝。福岡では糸島あたりでも取れるらしい。
https://www.env.go.jp/council/20ari-yatsu/y200-15/mat03.pdf
ついでに今日は沖の端の水天宮祭りでした
水天宮祭りの時は柳川が一年で一番賑わう時期です。去年より明らかに出店が多く賑わっていました。出店が多い理由は沖の端沿いの柳の木が全て伐採されているからです。
祭りの店を増やすために雰囲気抜群の柳の木をすべて切ってしまったのだろうか。川下りのゴール地点としての風情が皆無になった沖の端。複雑な心境です。
ちなみに、沖の端沿いの海苔屋さんのノリケラトプスが営業終了とのこと。なんせ、今年は品質の良いノリの漁獲高全くゼロだったから。通販はやるらしいけど残念。