上部フィルターのろ材の順番とメンテナンス頻度やり方の解説

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お魚ガチが書きました
歩き方

自然大好き一家で自然保護協会家族会員。自然観察指導員 。熱帯魚はベタ、日本淡水魚はタナゴその他を20本以上の水槽で飼育中。
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上部フィルターが最強と思ってる。落水音さえ気にならなければ。

上部フィルターを愛用していますが、シンプルでメンテナンスしやすいのでイイですね。汚れの量をすぐチェックできるのは安心。我が家では外部フィルターも稼働中ですが、中を開けるまで汚れ具合がわかりません。開けたけど全然汚れていなかったり、ガッツリ汚れていたりします。

外部に比べると上部はメンテナンス時期を判断しやすいフィルターと言えますが、ろ材の構成や順番をどうするか?という疑問もあります。

でも、悩むことは無くて一番上にウールマット(ポリエステル)をしいて、その下にハードマット、その下にリングろ材が良いと思っています。順番の根拠は単純にメンテナンスの頻度やし易さを考慮しただけです。

上部は濾過能力の割に安くて便利なフィルター。だたし、どうしても落水音がします。簡単に言えば水槽に滝を作るもんですからね。

新しく上部フィルターを買った時、ろ材を何か同時購入すべき?

市販の上部フィルターは最初からろ材が付属しています。なので、まずは付属品を使って問題ないでしょう。必要に応じてリングろ材や効果のマットを買います。各メーカーはろ材部分は同じサイズなのでメーカーが違ってもそのまま使うことが可能です。コトブキはほぼフルセットで付属しているのでそのまま使えます。

最初から付属しているろ材

  • GEX ウールマット 活性炭マット セラミックろ材
  • コトブキ  3Dマット ウールマット Wバイオ(ボール状・リング状ろ材)
  • ニッソー 
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一番上はウールマット

この白いのがウールマット。ウールではなくポリエステル。

ウールマットの良さはその価格。マットとしては広いのに一枚50円以下です。遠慮なく捨てれるのが気が楽です

汚れを取る性能も高く、流水やもみ洗いで何度か繰り返し洗えます。この何度か?が意外に曲者なのですが、硬めのウールは洗うたびに密度が濃くなるばかりで通水性が悪化し水が貫通せずに表面を通って外に回り込むことが多いのです。通水のチェックは10センチくらい上から水道に水を垂らして貫通してそのまま下に抜けるかどうかを見ます。ウールマットの枚数は1枚。中間にハードマットなどをつかわないなら2枚使います。

なるべく柔らかいウールが通水性能能が落ちにくいので好みです。もみ洗いは汚れは落ちやすいですが、縮みが早くなるので流水を当てた衝撃で汚れを落とすのもおススメ。少し高い位置から水をジャバジャバ当てて自然に汚れを取ります。

洗うたびに縮んでいくので、明らかに縮んだら捨てます。上部のウールは各社同じサイズなので好きなメーカーの物が使えます。

ウールマットのメンテナンスの目安:1-2週間に一度、流水で洗う。水道水でok。細かいゴミ取り、いわゆる物理濾過を任せましょう。そのためには汚れが飽和するまえに洗ったり取りかえたりすることが大事です。
生物濾過はリングろ材等に任せましょう。リングろ材などが無いなら一度に全部のマットを洗わないようにローテションで洗えばバクテリアの急激な低下を防げます。

水道水の塩素は主に亜硝酸を硝酸塩に変えるバクテリアに影響を与えやすいことが知られています。

一番上にコトブキの3Dマットも良い選択

現在一番上にこのマットを敷いています。ウールマットの代わりにこれでもうよい選択です。

特殊形状のマットもあります。コトブキの3Dマットは目が粗くて普通のウールよりゴミをとりませんが、通水性がイイです。

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真ん中はハードマット

上の黒いのがハードマット

ハードマットは敷かなくてもウールを真ん中にも敷いてもいいですが、ハードマットは汚れても通水性が落ちにくいのが利点です。それに長持ちします。

ハードマットはウールより粗いので汚れがガッツリ詰まっても、水は通しやすいろ材です。へたったウールとハードマットを比べると明らかにハードの方が水が通ります。個人的にはここに薄っぺらいスポンジシートみたいなをの引きたいのですが、売ってないんですよねー。

よっぽど縮んで面積が減らない限り替える必要は無いです。

お金に余裕があるひとはメーカー上部用の活性炭が入った高機能なウールマットを真ん中に敷きましょう。活性炭は透明度や匂いに関しては確実に効果があります。

一番下はリングろ材

一番下にはリングろ材。GEXだとスノコの下のスペースも使える。ほぼ劣化しない優れたろ材。ただ、このスペースに活性汚泥が溜まるので定期的に排出するためにフィルターを下ろして大掃除する必要がある。

ほとんどの上部フィルターはリングろ材は付属していませんが、リングろ材を入れるスペースがある場合がほとんどです。リングろ材のような多孔質ろ材はウールとは違い物理濾過ではなく、中にバクテリアを増やして生物濾過を行います。素材はガラスやセラミックがあります。割れない限り半永久的に使えます。我が家ではずっとガラスろ材を使っています。劣化しにくいです。ろ材はボール状などもありますが、リングろ材がおすすです。上部フィルターは外部フィルターのように水圧をかけずに水がろ材を通ります。そのため、なるべく水を停滞させないリングろ材が適しています。

60㎝用なら1-2リットルほど入れればよいでしょう。上部フィルターは水の重みで自然に排水するシステムですのでリングろ材のような穴の開いて水どおりが良いろ材がお勧めです。サブスプラットのような小さなボール状ろ材だと、汚れが溜まると吸水のペースより排水が遅くなってオーバーフローしてしまいます。リングろ材でも多めに入れて汚れが溜まってくると明らかにフィルター内の水位が上がってしまいます。

一応、上部フィルターは溢れないように臨時排水用穴が開いているので部屋を水浸しにすることはありませんが、水が溢れるほどの密度でろ材を入れるのは避けるべきです。

メンテナンスはリングろ材の周りに汚泥が溜まって通水性が落ち、フィルターのボックス内の水位が上がってきたら洗えばよいです。3カ月に一度くらいでしょうか。洗う際はフィルター本体を水槽からおろして水洗いします。

※逆にフィルターの大掃除がしにくい環境の場合、マットを複数敷くだけにしておくと流れが止まらないので濾過槽内に溜まる汚れは少なくなります。

リングろ材を洗う時はバクテリアを殺さないように飼育水、もしくはカルキを抜いた水で洗ってください。泥のような汚れを落とすだけなので、軽く洗うだけで十分です。
別に水道水でもいいんですけど、どうせゆすぐ程度でokなので水量はわずかで済みます。

上部フィルターろ材の順番のパターン

ろ材の順番上から。お好きなパターンで。決まりは無いです。

フィルター本体を下ろしたくないならマット系のみが良いです。リングろ材を入れていると、本体ごとおろして洗うことになります。ろ材だけ本体から取り出そうとすると、ゴミが大量に水槽内に流出するからです。

  • ウールマットのみ 濾過槽内に活性汚泥が溜まりにくく本体清掃が必要なくなる
  • ウールマット、ハードマット 同上 マットを洗らうだけ
  • ウールマット、ウールマット 同上
  • ウールマット、メーカー純正活性炭とかのやつ、(リングろ材) 
  • ウールマット、ハードマット、リングろ材 リングろ材などは濾過槽内に活性汚泥がたまるので、本来ろ過槽を下ろしての清掃が必要になる。また電源のオンオフで汚泥が流出しやすい。

ろ材のメンテナンス頻度

これは二つの水槽マット四枚を洗た汚れ(活性汚泥)を沈殿させた画像。水換え時に床材掃除をしたのと同じくらいにゴミがたくさん取れている。マットは洗いすぎということは無いので、頻繁に洗っても問題ない。これが手軽にできることが上部フィルターの一番の利点だろう。

ろ材を洗う頻度は生体数や餌の量、水気頻度により変わります。床材アリ、リングろ材を入れている場合にはウールマットのバクテリア定着は無視して、頻繁に洗って構いません。マットは完全に物理濾過用なので汚れがあれば洗うでokです。週に一回がお勧めです。このペースでマットを洗うと、コケが少なくなたったり、水換えを伸ばせるほどの効果があります。

マットを頻繁に洗うと傷みやすいですがが薄くなりすぎたり、穴が開いたら交換してください。安いマットを使い、頻繁に洗いって傷めば交換すると物理濾過としては万全です。

下に入れたリングろ材はマット類を洗っても濾過槽の水量が下がらなくなった時に洗ってください。3日月くらい。

給水ポンプとスポンジは1カ月に一回は綺麗に。状況を見て2週間に一回。

  • ウールマットの洗浄 週に一回
  • 吸水部分 1カ月に一回
  • フィルターを下ろしてリングろ材と全体清掃 3カ月に一回

メンテナンス時の注意点。本体からゴミが出てくる。

排水パイプに網を当てると再起動時のゴミを防げるが、細かいのは素通りする。

上部フィルターは一番底の部分に生物濾過のカスなどの活性汚泥が溜まります。モーターを再起動する際や、水を抜いて水槽からおろす際に中のゴミが水槽内に出てしまうことがあります。以下の点に注意してください。

  • フィルターを止めて水を抜いて持ち上げる時にゴミが出てくる。排水とは反対側にフィルターを傾けて排水が全部出ないように注意する。水を最後まで出すとゴミが沢山出る。もしくは、水受けや目の細かい網で濾して水を抜く
  • マットを交換するだけなら電源は止めない方が良い。止めると再起動するときにゴミが出てくる。
  • 一度モーターを止めて再起動する際は、排水口に目の細かい網を当てて電源を入れる。
  • 本体清掃して再起動する際は、全部洗ったつもりでも水を流し始めるとゴミが沢山排出されてくる。網を当ててできるだけゴミを濾す。

ろ材よりも大切な吸水スポンジやインペラのメンテナンス

どろどろ汚れでつまる。ろ材よりも優先してチェック。
分解清掃して機能回復

ろ材の交換や洗浄より大切なのは!通水性を落さないことです。

フィルターは何回も水槽内の水を回してろ過します。最低でも1時間に5回以上は回転させた方が水が健全です。汚れにくいし、酸素などの面でも水を動かした方が健全な環境になります。例えば、GEXのデュアルクリーンはスペックでは毎分8リットルで、60規格水槽だと8.7回ほどです。実際にはスポンジや汲み上げ距離でロスが出て80%ほどの性能になり、7回ほどに落ちます。使っているうちにゴミが詰まると、普通に50%程度の性能までおちます。

吸水スポンジは最初にゴミを吸い取る所で、つまりやすいし、その裏の溝状部品も汚れでつまります。インペラと言われるモーター部分も汚れで性能が落ちます。定期的に掃除しましょう。1カ月に一度はモーター部分を掃除します。

モーターは磁石部分が削れて使うごとに劣化していくので、明らかに流量が落ちたら交換します。スポンジ部分は1・2年で交換します。

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濾過能力が十分か不明な時

濾過能力は目に見えにくい項目です。水質検査をすると一応数字で確認できます。個人的には水質検査はさほど意味が無いと思っているので、今はやっていません。

特に見るべき項目は亜硝酸塩です。上部フィルターの場合、酸素はマックスに取り込まれるのでろ過バクテリアの働きはとても調子がイイです。

亜硝酸はゼロでないなら、水槽内の環境にどこか問題があります。硝酸塩は多少あっても問題ありません。

水質検査役はテトラにしましょう。怪しい商品は全く使えません。

まとめ

上部フィルターの濾材の順序やメンテナンスについて記載しました。

簡単でウールマットの下にリングろ材です。特に決まりがある訳では無いので、全部ウールマットでもよいです。

別に底面などと同時稼働している水槽はマットだけです。ろ材は必要以上詰め込む必要もない。重力でろ材を通していくので、水通りには注意したい。汚れが多くなるとろ材を通らず、出来上がった水の通り道ばかりを通ります。

確実に言えることは生体が多めなら、メンテナンスや水換えは心配事になる前に早めにやった方がイイ。生体が少ないならサボり気味でも上部が健全に保ってくれる。

部は酸素はほぼマック状態に取り込まれるので、生物濾過も万全になり非常に濾過能力が高いです。欠点は音かなぁ。音に関しては外部フィルター一択です。