福岡のヒキガエルについて書きますね。福岡県では平地ではとても数が少なく、よくウシガエルをヒキガエルと間違える人がいます。我が家は平地住まいですが、ヒキガエルを普通に生活していて道端や草むらで見たことはありません。
福岡にいるヒキガエルはニホンヒキガルという種類にになり、全国的な環境省のカテゴリーでは普通種ですが福岡では絶滅危惧種Ⅱ類に指定され希少種とされています。このことからも福岡ではヒキガエルは比較的珍しいカエルと言えます。
ヒキガエルは夜行性で基本的には隠れてあまり活発に動くカエルではありません。昼間に適当に山間部を歩いていても見つけることは稀です。しかし見つけやすいタイミングがあり、それは産卵の時期です。
福岡で探すなら山間部に2月から3月くらいに産卵のために池に移動するヒキガエルを探すのが確率が高いです。全国的には11月から5月までと幅広い産卵期間を持ちます。都市部の裏山でもヒキガエルは生育しますが、大人の生体よりも池に産み付けられた卵やオタマジャクシの方が見つけやすい。
冬の山間部の池でオタマジャクシの真っ黒いのが大量にいたらヒキガエルの可能性が高いです。池に卵がある場合でオタマジャクシがまだ生まれていないような時期なら、大人の生体も産卵のためにまだ池にいるケースは多く、簡単に大きなヒキガエルが見つかります。
ヤマアカガエルも同じような時期と環境の池に産卵しますが、オタマジャクシは少し灰色。
ノソノソ動いてかわいいね。
2月中旬、山間部の池に行く
比較的大きな池ですが、奥が浅くなっており水草も多くヒキガエルの産卵スポットとなっています。どれどれーと水の中をのぞくと、ありました。ヒキガエルの卵嚢です。
ヒキガエルの卵
ヒキガエルの卵は数が多く、卵塊もとても長いです。長いのは20mもあるそう。数が多くてオタマジャクシは小さく、上陸したカエルも小さい。数で勝負!な繁殖形態なのです。
持ち帰って孵化させるのは簡単ですが、大量のオタマが生まれて大変なことになります。持ち帰りはやめましょう。もし、飼育したいなら孵化してから数匹だけ育てましょう。
オタマジャクシは飼育は簡単ですが、変態した後のちびガエルの飼育が大変です。飼育難易度は高いです。我が家でも何度か挑戦しましたが、変態までは簡単でもそれから先が難しい。1㎝以下で上陸するので餌に問題あり。ミミズなんかも食べられず、ごく小さな虫を与える必要があります。
ヒキガエルの帰巣本能?寿命??
ヒキガエルの寿命は10年以上あります。野生下でも個人の庭に住み着いたような安定した環境の場合、10年くらい生きます。飼育下では15年といわれます。
実際に、知り合いの話として庭に住み着いたヒキガエルが10年以上生きていたという話を聞きました。しかも、家を車で10分のところに引っ越したら、いつのまにか庭に同じヒキガエルがいてビックリしたそうです。なんと、ヒキガエルが引っ越し先まで追いかけてきた。
そんなことあるの?って思いますが、実際にあった話です。カエルには帰巣本能があって、生まれた池で産卵する習性があるらしいですが、引っ越し先まで追いかけてくるって!?どういうこと?って感じですよね。匂いとかを頼りに????
犬猫並みに知能があるのかも。
おさらい。福岡でヒキガエルを見つけるには?
2月3月に、ヒキガエルが産卵する池の周辺で見つけることができます。同じ時期に同じ場所に集まる習性があるので、一匹見つけると何匹も発見可能です。オタマジャクシは福岡では桜の咲くころに見れますが、そのころは大人のヒキガエルは池にいないので発見は難しい。でも、5月くらいでも産卵する場合もあります。
福岡市周辺でも山間部の方なら生育します。まず、池を見つけて卵を見つけるのが最も確率が高いです。夜行性だから夜はもっと見つけやすい。
ライト片手にヒキガエル探査やってみませんか?絶対楽しいです。
ヒキガエルのQ&A
- Qオスとメスの見分けは?
- A
メスの方が大きく、イボが多くて色は黒め。
- Qヒキガエルって食べれるの?
- A
耳の後ろあたりからでる白い毒に気をつければ食べれます。サバイバルの本などではメジャーな食材です。