川の河口で採取したイシマキガイ。水槽ではお馴染みのコケ取り要因です。
メジャーなタンクメイトだけど1年も経たずに死ぬこともあります。数を入れてもバンバン落ちて、60㎝規格で3匹くらいが生き残って大きくなる印象です。5年以上生きた個体も我が家にはいます。
働き者の石巻貝ですが唯一の欠点が見苦しい卵。
石巻貝の卵は見苦しい
水槽のガラス面や、レイアウトの石、飼育器具に産み付けられる石巻貝の卵。他の生きている貝類や石巻貝にも産み付けられれます。アクアショップでも売られている貝に白いのがついているのを見たことある人もいると思います。
あの石巻貝の卵って厄介者なんです。特にレイアウトの石についたやつ。しかも卵は孵化しません。汽水域にいる貝なので塩分が必要なんです。
ガラス面の卵はスクレーパーやスポンジで除去可能
ガラス面の卵をとるのは簡単です。スポンジで擦るか、それでとれないならスクレイパーを使います。スクレイパーは鉄製でなくプラスチック製で十分落ちます。
スクレイパーはGEXのコケバスターが一押しです。何重にもスクレイパーが重なる特殊形状。コケ落としにも卵落としにも最強です。
しかし、この卵膜ですが、どんなに強力なバクテリアでも分解できません。取り除くには床材掃除で直接吸い出すしかない。どんだけ強いんだよイシマキガイの卵って。
さて本番、石についた卵を取るぞ!
石についた卵は、ナイロンの固めのブラシで擦っても落ちませんでした。スポンジでも無理でしょう。使い古しの歯ブラシでも無理です。スクレイパーは構造上立体的な石には使えません。
んで、金属ブラシを使ってみました。
卵は落ちるけど、卵の跡が残る・・・・。
金属ブラシで擦っても落ちない。○○○が沢山。
もうこの石は捨てました。おそらく、産み付けてすぐならきれいに取れたはずです。産み付けられて数週間たっていたので、ここまで頑固に残っている。
流木の場合はどう?
流木についた卵も石と同じく非常に頑固で厄介です。人為的に落とさない限り、未来永劫卵が消えることはありません。固めのナイロンブラシで擦っても全く落ちないので、やはり金属ブラシを使う必要があります。流木は凹凸が多く、ブラシが届かないところはマイナスドライバーなどで削って落とすことも必要です。
石巻貝の卵を食べる生体っているの?
コケ取りが仕事の石巻貝が水槽を汚すとか、、理不尽ですよね。都合よく石巻貝の卵を食べる生体がいるはず!!!です。
しかーし、実際にはそんな都合の良い生体はいません。石巻貝の卵は丈夫な卵膜だけでほとんど栄養ないんでしょうね。剥がれた卵はミナミヌマエビが食べているのを見たことはありますが、あくまで剥がれたやつだから。
ちなみに、この卵は孵化しませんよ。メス単体でも卵を産みます。
イシマキガイって結局どうなのよ?
はっきり言います。イシマキガイ、カバクチカノコ、シマカノコ、フネアマガイをコケ取のために水槽に入れるのは止めましょう。どの種類も卵を産んで目障りです。しかも、使い捨て感覚で長生きしません。例えば60㎝企画に10のイシマキガイを入れても2年後は1・2個しか生き残りません。水槽という環境はこれらの貝には過酷なのでしょう。
そもそも、コケを貝に食べてもらっても、フンとして排出されて、その栄養でコケが育ちます。大事なのはコケ(余分な栄養)を水槽外に出すことです。その一番の方法は、ガラス面のコケを落としてから水換えすることです。もしくはある程度水が循環したところでフィルターの掃除、ウールの取り換えです。これらの作業をつづけると環境が安定してきて自然とコケは減ります。コケがガラス面についても小さなマグネットクリーナーで十分落とせるていどになります。
そもそも、コケ取用に貝を入れたとしてもガラス面はピカピカにならないからどのみちコケ落としの作業は必要なんです。
でもやはり我が家では貝は水槽に入れています。何の種類を?と思いますか?タニシでもシジミでもありません。カワニナです。若干見た目が気持ち悪いという欠点はありますが、卵は産ません。
まとめ
石巻貝の卵はガラス面なら簡単に落とせます。しかし、レイアウトの石についた卵の跡が落ちません。おそらく産み付けられてすぐなら落ちたはずですが、少し時間が経つとたくさんの跡が残ったままです。これをとるには紙やすりなどで削ると落ちるかもとおもいますが、そこまでして石を使いたいとも思えませんし。