矢部川で川下りしてきました
すぐ近所の矢部川で川下りしました。
毎年夏にやっていましたが、今回は秋。若干水量は低いけど、普通に下れました。下っている途中に面白いのを見つけたので紹介します。
砂の川底から泡が
川底から泡が出ていました。一カ所ではなく数十カ所からポコポコと噴出していました。
カメラを沈めるとボコボコの凄い連続音。小さい泡ですが各所から噴き出していたのですごい音がカメラに録音されていました。
湧き水かなとも思いましたが、根元を見ると湧き水のように砂が踊っていなかったので気泡だけ湧いていたようです。ちょうど砂地で川底が平らだったので観察しやすかったです。
泡の正体を推理する
川底の泡で最も確率が高いのは、メタンガスでしょう。ヘドロ化したような泥から発酵に伴うメタンガスが発生するんです。
しかし、この場所の水は澄んでおり、砂床です。湧き水が湧いていても不思議でないような所。メタンガスとは思えません。
もちろん、水草による気泡や亀やドジョウの気泡でも無いです。匂いや温度も普通。
一体正体は何だろう?
おそらくですが、この場所から200mのところに有名な炭酸泉が湧いているんです。炭酸泉は二酸化炭素、ここは水が湧いているようには見えませんでしたが、炭酸泉がちかくにあるから二酸化炭素だと予想します。
その炭酸泉は井戸なんですけど、川底は陸地よりも5-10m低いので地下水由来の二酸化炭素が漏れていても何の不思議もありません。
結論としてこの泡は炭酸の地下水からも出だした二酸化炭素にちがいないです。よくよく調べたらその炭酸泉が勢いよく湧いている所もあるかもしれません。
また今は水量が少ない時期であり、水底にかかる水圧も低く流れも緩やかなために泡が確認しやすいってのもあるはずです。夏場の水量がある時期にあの泡が確認できそうかと考えると多分無理だろうなと思います。
他の泡の可能性
- 地下を通るパイプから漏れ出している
- ヘドロが発行してメタンガスを発している
- 地中のバクテリアが二酸化炭素を発している
江戸時代の治水堤防はすごい
江戸時代に作られた森の堤防です。クスノキと竹が主。
300年以上機能を果たしています。これに勝る堤防はないかもしれない。この外にはもう一段堤防があります。二重堤防といえます。森の堤防がもし溢れても勢いを弱め、外側の堤防を守っているのです。
祭られたクスノキにお参り。とっても大きな木で伝説も残る。
川旅しながら自然観察。楽しいです。船に興味があり人なら以下を参考にしてください。