田んぼの水路が切れる時
水路の水が切れたので魚やエビを逃がしてきました。あと1日早ければ、半日早ければと後悔ばかり。
可能な限り逃がしました。
稲作の収穫時になると用水路はその使命を終えて水が切られます。当然ながら生物が間引かれます。ニッポンバラタナゴとかカゼトゲタナゴなど希少種も問答無用で間引かれます。貝類も勿論アウト。
誰も気づかないけど、大量の間引きが行われるのがこの時期です。この地域では素掘り水路で雰囲気がいい箇所などが、この時期水が抜かれたりします。
画像は一部ですが、数千匹逃がした気がする。魚はタナゴのアブラボテ、エビはミナミヌマエビが多かったです。エビはまぁ大部分が死んでいましたが、水を運んできて入れてから網ですくいました。
でないと掬えなかったので。二人で必死に生きている生物を川に戻しました。はたしてどれほどが生き永らえてくれるか不明ですが。やるしかないのです。だって、目の前でまだ生きていたら一応川には戻してあげたいじゃないですか。そりゃ死んでたら、「あーあ」で終わっちゃいます。
希少種が増えようとしても増えないのはこういう間引きがあるからでしょうね。この時期は鳥さえ食べれないほど干上がった魚とエビ。
田んぼが終わってもわずかでも水を流してほしい。環境用水という考え方です。
田んぼの通水を切るべきでない理由
通年通水したらいいことがいくつかある。農林水産省も呼び掛けています。
昔の人は、こういう時どうしたんだろう?獲って食べたり、逃がしたりしてたと思うなぁ。今はだれも目を向けません。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kankyo/nouti_mizu/pdf/h25kyodo8.pdf
以下、簡単に主な効果。
- 景観
- 生物・植物
- 防火
- 雪国だと水路に雪を捨てて溶かすことができる
日本のタナゴにも年間を通じて通水すべきと書かれています。
福岡県、水路工事工事から魚を逃がす、カゼトゲタナゴ・コガタノゲンゴロウ
工事から魚を逃がす動画古い水路で半分が素掘り。泥、石、水草のある小さななんてことない水路。しかし、周辺部はタナゴなどが多く、流れの緩やかなこの水路にはたくさんの稚魚が集まっていた。救出の様子をぜひ動画...