「川の自然文化誌―矢部・星野川流域を歩く」という本があります。
地元の中学校の社会科の先生が書いた本です。その方が郷土史の研究をまとめて2018年に本にしたのがこちら。矢部村から柳川、有明海のエリアについて書かれています。
主に歴史と有明海に詳しい本です。
矢部川について書かれた本ですから当然、淡水魚についても記載があります。魚の専門の人ではないので、一般の物知りおじさんレベルの話ではりますけど。
それから、昔の豊かだった有明海と現在の無残な有明海について柳川市民だった筆者の嘆きは相当なものです。昔の有明海はどれほど豊かだったのでしょうか・・・現在の100万倍は豊かだったんでしょうねぇ。
驚いたのは明治時代にすでに韓国の干潟まで船団を組んで漁船(アンコウ網)が出ていた話です。有明海で漁をするより、外国まで行った方が儲かったのでしょうか??実際は数回繰り返してようやく利益が出たようです。
あんこう網漁業の発達-有明海での生成と朝鮮海出漁- | 文献情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
文献「あんこう網漁業の発達-有明海での生成と朝鮮海出漁-」の詳細情報です。J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンターは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営する、無料で研究者、文献、特許...
矢部川流域がメインですが、筆者の個人的な旅行で寄った神社の話などもあります。特別専門的な内容の本ではなく、自費出版の本って雰囲気。
買うべきかどうかは微妙ですが、どこかで安く売っていたら買ってもいいかなと。図書館で借りれたらぜひ読んでほしいです。
読めば少なくとも矢部川流域の物知りレベルにはなれます。
以上、矢部川流域に詳しくなれる本の紹介でした。