アリアケギバチの飼い方-2匹一緒に飼ってます

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作成に約 94 分かかりました。

九州のアイドルと言われるアリアケギバチ。ガサガサ初心者のころはめったに見つけられませんでしたが、だんだん場所がわかり始めました。

他にもたくさん家に魚がいるので、飼育はスルーしていたのですが我慢できずに二匹同居で飼い始めました。なぜ単独飼育でなくてもどうやらさほど問題ないらしいと思い始めたからです。

ナマズの仲間なので水槽内で動きはゆらゆら。大事に飼って大きくしたい。飼育の楽しみがある魚です。ということで、飼育の方法などを書いていきます。

飼育難易度としては、、、そんなに高くないと思う。生体をたくさん入れるコミュニティ水槽でないなら特段難しいわけでないはず。病気にも強いです。濾過と水換えはシッカリするのは前提です。

お魚ガチが書きました
歩き方

自然大好き一家で自然保護協会家族会員。自然観察指導員 。熱帯魚はベタ、日本淡水魚はタナゴその他を20本以上の水槽で飼育中。
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我が家のアリアケギバチエピソード

夜の川で捕れたアリアケギバチ
ひげは全部で8本。下の方に多い。ひげでエサを探す。
アリアケギバチ

ナマズ目、ギギ科、日本固有、環境省カテゴリー絶滅危惧Ⅱ類 全長15-30㎝

分布は九州ほぼ全域。以前はギバチと同種にされていた九州固有の隠蔽種だった。アリアケギバチという名だが、有明海海流入河川以外にも生息する。南端は川内川水系、宮崎の大淀川水系。壱岐島では絶滅。30㎝まで大きくなるらしいが、20cm以上の個体には滅多にお目にかかれない。そういう大きな個体は体色が黒く変化する。

砂礫と石がごろごろある所が住処。夜行性で密度が高ければアカムシで釣れる。産卵期は6月から8月。見つけやすいのは小さい個体が多い夏だろう。

胸鰭と背鰭にトゲがあり毒もあるらしいが、「日本の淡水魚」には毒のことは書かれていない。しかし、刺されました。チクットしましたが、アカザの方が痛かったです。ギバチとは背びれのとげの長さで見分けるが難しい。

九州ではギギとの置き換わりも進んでいるので心配されている。

地元の川でアリアケギバチを捕ったのは川遊びをしていた7月。沢山いたので、夜はどうなんだろうとライト片手に行ってみると、すごいたくさん捕れました。夜は目が光って可愛かった。

この川は渓流とは言わないまでも、上流域だったのでこんなきれいな川にいる魚は水温問題もあるし飼えないだろうなと思っていました。いつもリリースしていました。

しかし、その後下流域でも時々捕れて、水温高めで水質が良くないところにもいることが判明。今年から二匹飼い始めました。

4㎝程の個体。うわーかわいい。飼いたくなってしまう。ヒレに毒があるらしけど刺されたことは無い。手袋があると安心。
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アリアケギバチの入手方法

アリアケギバチが好きな川。隠れる所が沢山あると落ち着く。
水草と石がある所。小さい川にもいる。下流域のクリークと接続したような川でも流れがあれば生育している。

アリアケギバチの入手は自分でガサガサで捕獲しましょう。石の陰に隠れているので、たも網捕獲がお勧めです。

夜でも捕りやすいけど、昼でも普通に捕れます。しかし、まったく生育していないか極端に少ない川もあるので初めての人には難しいかも。

日本淡水魚に強いショップでもワイルド個体が売られているかもしれませんが、あまり買いたくないですね。自分で捕りましょう。小さい個体は500円、大きいのは1000円以上と価格帯は安いが、決して数の多い魚ではない。ちなみに、絶滅危惧Ⅱ類なのでヤフオクなどでは取り扱い禁止です。

小さいのがかわいいんだよ。
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アリアケギバチの飼い方

隠れ家が好き。以前買った他の魚用のドカンが役に立ってよかった。アリアケギバチ2匹だけで飼ってます。特に問題なし。

飼育情報でよく書かれているのが、他の魚を襲うので単独飼育が望ましいということ。しかし、以前見かけたどこかのお宅の水槽ではたくさんの金魚と混泳していた。我が家でもアリアケギバチ二匹を同一水槽で飼っているけど、いまのところ特に問題は感じていない。

しかしながら、混泳の相性は注意した方がいいと思う。特に小さい魚やエビなど。獰猛ではないけど動いているものには噛みつきそう。

水槽のサイズは生体のサイズにもよるが水量15リットル以上必要は必要。最低でも横幅が30㎝クラス。底物なので隠れ家を欲しがるんので、一匹ずつ隠れ家が欲しい。大きい個体は60㎝規格水槽を用意。

我が家では30㎝水槽、大きめの外掛けフィルターで飼育中。サイズが大きくなったら水槽のサイズアップも考える必要あり。

飼育のポイント

隠れ家と水草は用意しつつも、水槽内の水の循環が良いように、エサが見つけやすいようにシンプルな水槽がよい

アリアケギバチ自体は丈夫さ魚で飼いやすい魚種と感じる。定期的な水換えとフィルターは必須なので、メダカのように屋外止水では飼えない。室内でLED照明をつけて常に清潔な水環境を準備しましょう。室内で日陰ならよほど高温でない限り大丈夫です。冬は室内ならヒーターは要りません。

床材はぜひ、なにかしら使いましょう。ソイルよりも石系が適しています。

我が家ではフィルターは外掛けです。エアレーションは無し。水草も無し。上にも書いたように混泳は注意だけど、様子を観察してみたらいいでしょう。ネットでは混泳は意外と大丈夫という情報も多いです。とわいえ、魚がいろいろ沢山泳ぐコミュニティ水槽に追加では入れない方がイイでしょう。アリアケギバチをメインで飼育するつもりで水槽を立ち上げるべきです。

砂は細かいボトムサンド使ってますが、ドジョウやカマツカのように砂に潜ったりはしないようです。

エサや水温、病気情報

魚用の配合飼料はあまり食べないので、冷凍アカムシメインで給餌しています。3日に一回、二匹でブロック一つ分あげていますが、綺麗に食べています。乾燥赤虫は食べないです。

酸欠に弱いという印象はありません。水温は10度から30度までは問題ないでしょう。寒いと活動が鈍くなるのでエサは控えめに。もしくは18度ヒーターを入れる。

飼っている病気の注意点としては冷凍アカムシで水が腐りやすくなるのでエロモナス菌には注意したい。ヒレが溶けたり水カビなどが考えられます。

繁殖した例は調べる限り出てきませんでした。というか雄雌の判断も難しい。寿命は飼育下だと5年くらい。

アリアケギバチを飼うならこんな感じで

15cmを二匹で想定。上部は落水音がうるさいので、リビングや寝室の場合は外部フィルターを選択してください。

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