気温が暖かくなりつつあり、婚姻色が出てきたタイリクバラタナゴ水槽ですが、一番大きなオスがナワバリ主張で他のタナゴを追いかけまわして弱る個体が出てきました。この水槽は30㎝キューブですので、去年もボスが追いかけまわして他のタナゴが弱っていました。でも、そのボスタナゴはボロボロになったあげく、急に死んでしまいました。ナワバリ主張はタナゴも命がけなわけですね。。。
この水槽は二枚貝は入っていないので特定の場所に縄張りを張っているわけなく、単に近づく他の個体を追いかけています。弱い個体はフラフラなわばりに入ることが多く、どんどん弱くなってしまっていました。
一番小さかったタナゴは、病原菌に対する抵抗力が無くなりヒレが溶け始め、隔離で薬浴したものの1日で死んでしまいました。もっと早く気付くべきでした。観察すると他にも二匹弱りかけでしたので隔離しました。
オスの婚姻色はタナゴの醍醐味ですが、小さい水槽だと問題が必ず起きますね。
30キューブでもともと過密水槽だからでしぃおうが。
タナゴの追いかけいじめを減らす方法
まず一番の問題は特定のタナゴが弱ってしまうことでしょうから、弱ったタナゴはなるべく早く隔離させましょう。ヒレが無くなったり、ボーっと泳いでいたりするタナゴです。弱りすぎると病気を併発し死んでしまうので、なるべく早く隔離しましょう。ヒレが溶けたりしているなら、エルバージュエースかグリーンFゴールドで薬浴をまずやってください。
薬浴の場合は24時間でいいですが、小さいケースなどだと水温差が大きく弱ります。3リットルほどの水量を確保し、エアレーションと水温が一定な環境で3日すると落ち着いて元気になります。エサはそれからで間に合います。
弱ったタナゴを隔離しても、ボスがほかのタナゴを攻撃するのは収まらないので全体の環境を見直す必要があります。暴れまわるボスを他の大きな水槽に入れられるのなら、入れましょう。別に60㎝規格水槽二つでタナゴを飼っているので去年はそちらに強いタナゴを入れることでこの問題を回避していました。
環境が狭いままだと大抵は他の個体がボスになってしまいます。大きな水槽にするとボスが日によって入れかわるようになるのでトラブルが発生する確率が減ります。
- ボスを隔離する
- 飼育密度を減らす
- 弱い魚を隔離する
- 隠れ家などを増やす—効果は少ない
- 大きな水槽に引っ越すーーーこれが一番
- 同じような大きさ、品種ばかりで飼う(特定のタナゴがボスにならないように)
気性が荒いタナゴの種類ってある?
タナゴの気性は種類により多少違いますが、環境によってはほとんどのタナゴがナワバリ問題を起こします。飼っているタナゴはアブラボテ、ヤリ、カネヒラ、ニッポンバラ、タイリクバラ、カゼトゲタナゴですが、皆繁殖期はオスの気性は荒めです。
カゼトゲちゃんだけが少し控えめかなぁってくらい。特にひどいのはアブラボテ、イチモンジ、ニッポンバラタナゴ、タイリクバラタナゴかな。
ということで
タナゴ飼育においてありがちなナワバリ主張問題。タナゴは自分の子どもですら追いかけまわして死なせてしまいます。
なるべく大きな水槽で飼いましょう。ホントそれに尽きます。せっかくの婚姻色ですから。