チクシブチとブチとコガタブチサンショウウオは似ている
先日、チクシブチサンショウウオを幸運にも見つけることが出来たのですが、調子乗ってコガタブチサンショウウオを探しに行きました。
ブチサンショウウオとコガタブチサンショウウオは以前は同一の名称で大型種と小型種という感じで同されていましたが、後で名前が細かく分かれています。
この二種は似ていますが、大きさや模様が違います。コガタブチの詳細は以下を確認お願いします。
行ったのはある福岡県内の沢
コガタブチサンショウウオを探しに出発。雨の日の次を選びました。時期も産卵の直前くらいなので水辺に集まってきているはずです。
最後の人家から5分ほどのところに車を停めますが、川は毎度おなじみ三面コンクリート。傾斜があり滑り台のように水が流れていました・・・。若干不安になりつつも、砂防ダムをいくつも越えて20分ほど沢をさかのぼったでしょうか?
いい感じの沢になってきました。
両脇から流れが合わさったり、分岐したり。杉の植林地が主ですが、時々片側が自然林となっていました。気になるのは山崩れ後の多さ。近年、福岡県では度々水害が出るほどの豪雨が降っていたのであちこちで崩れて岩や杉の木が倒れこんでいました。
昼間なので水の近くにはおらず、近くの倒木や岩の下にいるのはずですので、探しながら歩いていきます。苔むした倒木なんかはいかにもサンショウウオが隠れてそう。
倒木をめくっていたら、発見。コガタブチサンショウウオ。全く動かない。寝てたの起こしてしまった。
ぱっと見の印象は先日見たチクシブチとは違う。2cmほど小さいし、背中に斑点がうっすらある。体温等でダメージ与えない用ゴム手袋着用。サンショウウオの表皮が乾燥していてペタペタくっつく感じ。昨日は雨だったのに意外に乾燥しているのね。
さらに付近でも捜索。
腐りかけた倒木の下で二個体目発見。倒木の下は色々な虫がいますから、普段は動かずパクっとそういう虫を食べているんでしょうね。
それにしてもお腹が大きい個体で、メスのようです。
メスが太りすぎというか、明らかな抱卵個体。迫力ありますね。
もうすぐ産卵するんだろうけど、問題はちゃんと大人まで育つかどうか。沢みていると大雨で濁流になることは容易に想像できるので、サンショウウオの上陸までは大変そう。梅雨前に上陸できればいいんだろうけど、秋が上陸時期ですからサンショウウオが大人になるのは非常に大変な未来なのが予想できます。
お腹の模様も撮りたかったけど、0.1秒で体をひねってお腹を見せてくれません。これは難しい。
コケの上で記念写真してリリース。
どうやらサンショウウオはコケの上で撮ると絵になるらしいので撮ってみました。全人類が笑顔になれるほど可愛いです。無事に産卵してね。
まとめ
コガタブチサンショウウオを探索が無事成功して大満足です。しかも二個体、雄雌が見れるとは。サンショウウオ万歳。
見よこの造形美。目鼻口、手足、尻尾。全てが完璧なフォルム。地球上の生命体でサンショウウオこそが生物の理想形状だと思うんだけどな。
福岡のサンショウウオ探しがんばるぞー。