メダカ水槽って管理は楽?

管理が楽で丈夫な魚としてメダカが思い浮かびますが、メダカ飼育は難しいという人もいます。
しかし個人的な印象では、メダカの飼育って楽です。維持率も高い。飼育のコツは、余計なことはしないに限ります。
他の魚と比べると飼育はとてもとても簡単な部類と思います。病気にもなり難いし、酸欠も気にしなくていいし、エサはパクパク食べるし、卵バンバン産むし、卵の管理も楽だし。
もしメダカが死んで困ってるという人がいたらおそらく、その地域の水がヤバいんじゃないかなぁってことくらいしか思い浮かびません。それから自家繁殖の場合、先天性の異常で途中で死ぬ個体が1割位でますが、それは仕方ない。
しかし、メダカは飼いやすいって感覚は屋外飼育の場合なんですよね。屋外のつもりで室内で飼育すると水カビやらポツポツ死やらに遭遇してしまいます。その理由は太陽が無いこと・・・。メダカを室内で飼うと太陽のありがたみがワカル。特に繁殖させたい人は太陽が重要。ひとまず、室内ならLED照明はつけましょうね。
そこで本題。メダカ飼育において室内で水換え不要水槽は実現可能でしょうか?金魚さえ可能なのにメダカで出来ない訳が無いと思い、今年の1月から水槽を立ち上げて挑戦しています。フィルターの掃除とろ材交換はしっかりやっていますが、手間のかかる水換えを一度もやってなくても全く問題なく現在のところ維持できています。
ネットで調べると水換え不要でメダカといえば屋外飼育でグリーンウォーターって感じですが、室内のクリーンないらキラキラ光る水でメダカの飼育も可能です。

ただ、ボトルアクアリウムでの長期飼育は難しいです。無濾過なら最低でも1匹あたり1.5リットルは欲しい。濾過が強力なら1匹0.5リットルでも飼えます。つまり、60㎝規格水槽で外部フィルターと組み合わせたらなら100匹以上飼える。
今回は室内飼育で濾過アリ水換え無しで1匹あたり2リットル確保する方法でやってみました。
金魚の経験を活かしていますが、黒ひげゴケは出したくないのでカワニナを入れています。

メダカ飼育のパターン

メダカ飼育のパターン
- 屋外無加温無濾過–水量と生体数、水草などのバランスが上手く取れれば簡単
- 屋内無加温濾過アリ–一般的な飼育パターン。
- 屋内強力ろ過で高密度飼育
- 屋内無濾過無加温ボトルアクアリウム–こまめな管理が必要
- 室内濾過あり水換えなし
今回、室内で濾過アリ水換え無しでのメダカ飼育に挑戦中です。
現在水換えなしで足し水のみで半年以上を経過しました。メダカは1匹だけ6カ月の時点で死んでしまいましたが、他には特に問題もありません。ひどいコケなども無く鑑賞面もバッチリで、綺麗な水槽です。
水換えなしメダカ水槽の状況

- メダカ7(死亡1)、ミナミヌマエビ1→(3死亡フィルターに入り死んだ)、カワニナ3+稚貝
- 水草 セキショウモ少量 ウイローモス
- 25cmキューブ水槽 NET水量12.3リットル
- フィルター GEXサイレントフロースリム
- 添加剤等無し
- 餌はテトラのメダカ用
- 床材は珪砂 2cm
メダカは市内の無人販売所で購入したヒカリ体形のメダカを去年自家繁殖させた個体です。生まれて1年未満ですが、体形はバラバラ。やっぱりひかり体形って崩れやすいですよねぇ。わかる人はわかる。
メンテナンス状況

週に一回の替えフィルター清掃。2カ月に一回のフィルター交換&フィルター本体清掃。コケ掃除はマグネットで週に一回くらい。
フィルターはこまめに洗っていますが、2カ月経過すると水どおりが回復しないので交換しています。このフィルターはインペラが詰まりやすいので2週間に一回分解清掃で維持。バクテリアどうこうというより、正常にフィルターが流量を保って水を回転させることが大事です。本体もフィルターも水道水で洗っています。
バクテリアは床材の中にいるイメージです。
6か月後の現在の様子

石に緑のコケがついているのがちょいと気になるくらいです。メダカは毎日卵を産んでいるのですが、食べられて稚魚は見ていません。産み付けられても他のメダカがウィローモスの中に入っていて卵を食べています。
卵に関しては、もともと繁殖させるつもりは無いのでこれでokとしています。エサの量も控えめなので、ほぼ孵ることはありません。
掃除はマグネットでコケを落すだけで床材掃除は一度も行っていません。目視する限り糞なども見当たりません。
メダカの水換え不要水槽は可能か?

メダカの水換え不要水槽は可能か?という答えには一応イエスと答えます。その一番のポイントは生体を少なくして餌も少なくすることです。それと床材をひくこと。
フィルターの定期的なろ材交換は必須です。このような水槽では目に見えない余分な不純物を取り除く活性炭は必須です。このおかげでこのメダカ水換え不要水槽が成り立っていると思います。
ぜひあなたも水換え不要水槽に挑戦してみてくださいね。
メダカ水換え不要水槽の生体目安を最後に書いておきます。
- 水量10リットル 5匹
- 水量20リットル 10匹
- 水量50リットル 25匹
1匹あたり2リットルが目安です。濾過器は何かしら必要で、活性炭は使って、水草も入れて下さい。約束ですよ。
水草は丈夫なタイプで浮草でもいいです。具体的には、アナカリス、セキショウモ(バリスネリア)、ウィローモス、ナヤスあたり。カボンバやマツモは成長は初心者向けですが溶ける葉っぱが多いのでお勧めしません。浮草はアマゾンフロッグピットかホテイアオイかな。
水換え不要のコツ
- ライトは明るすぎない、長時間灯さない
- 餌は少なめ。1日二回だけど少なめにする。
- 生体も少なめ。
- 水流を作るフィルターを使う。水が動くと水槽内が健全になりやすい。
- ろ材の洗浄は頻繁に。床材を掘って掃除しないので、ろ材の洗浄交換で不純物を取り除く。ウールや吸着濾材の交換サイクルは早めに。生物濾過用の濾材は数カ月に一度洗う。ただし、流量低下がみられたらすぐに対処する。
- 床材はひく
- 水草は何か入れる。
水換え無しの飼育のデメリット
- 水換えを先延ばししするほど、水換えしたら環境の変化が大きくなるので、どんどん水換えしにくくなる。長期だと水質が酸性に傾いてしまうから。
- 床材の汚れが多くなり、いずれ水槽崩壊につながる可能性。
- 水換えをしないことにより、潜在的にメダカの体に負担をかける可能性がある。
- メダカが大きくなり難い、産卵の数も少ない。
メダカの水換え不要水槽は室内でも可能だけど、各種不安要素をため込むことにはなるのでそのような不確定要素に怯えるくらいなら、月に一回くらい床材掃除と水換えをしたほうが結果的にはメダカも長生きするとは思う。
水換えのサインや頻度
メダカの水換えの期間は諸説あります。1週間に1回、2週間に一回、1カ月に一回など。それに換水量も1/3とか1/2とか。これらは一概に決められないのは明白で、屋内?屋外?フィルターは?フィルターの種類は?フィルターの掃除したのいつ?コケは?生体の密度は?水量は?と条件が違うので、何日ごとにどのくらいなどの水換え頻度の明確な正解が無いのです。
やり易いのは1カ月に1回1/2でしょう。毎週水換えなんてやってられませんよ。フィルターの濾材洗浄も勿論やる必要があります。
水換えのサインとしてはエサを食べないことがい出たり、死んだり、ヒレが閉じたりなど。水質検査するのも有効です。
今後どうする?

6カ月は経過できたので、どのくらい床材が汚れているか掃除したい気もするけど、水はキラキラしていいてパット見では水換えしていない水槽とは思えない。卵はGW頃は沢山産んでいましたが、最近は産んでいないっぽい。
水換えのタイミングってコケが目立ってきたなとか、生体が死んだとか病気の時が多いけどまだそんな事態には遭遇していません。
1月から6月いっぱいまでは水換え不要で維持しましたが、本番は夏場どうなるか?でもメダカは高水温には比較的強いからまだマシな方だから1月まで行けそうな気もする。
追記:7か月目に入りに二匹続けて死んだので水換え

このエントリーを公開してすぐにメダカが2匹続けて死んでしまいました。
3匹も落ちたらいやなので限界と判断し、1/2の水換えをやりました。砂利クリーナーで床材も掃除しました。
つまり、7か月目(210日)で水換えをしました。メダカポツポツ死とか言われるのを体験してしまいました。この結果に至った理由の一番の理由は室内飼いで水換え不要に挑戦したからでしょうね。あと、メダカって死の前兆が全然わからない。特に硝酸塩に弱いとは思わないんだけど、古い水だと弱っちゃうのは仕方ないんだろーか。うーむ。

この活性汚泥は、種水の素とかバクテリアの素です。要するに自家製バクテリア剤。
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追記:現在テトラ水リサイクルブロックを投入
これ、少しは効果があります。水質検査で1か月後に効果を見てください。