熊本県の川でカジカ中卵型を捕獲。珍しい?

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熊本でカジカ中卵型を捕った!

カジカ中卵型

熊本のガサガサ仲間からカジカ中卵型がいるとの情報を聞いて、勤労感謝の日に熊本県まで行ってきました。中卵型は福岡では絶滅している憧れの魚。カジカの大卵型は地元の川の上流に結構な数でいるのですが、中卵も捕ってみたいと常々呪文を唱えていたのです。

目指すは熊本県の川。詳しいポイントは知らないので、グーグルマップとにらめっこ。海と川を回遊するカジカの気持ちになって探します。この堰は越えるだろうけど、これは無理だろうなぁ。

この場所でカジカ中卵が複数匹捕れた。

水深は浅いけど、流れが少し強めで水が綺麗な所です。潮の影響もうける感潮地帯。この時は引き潮で流れが強かったです。

カジカ中卵型とは?

カジカ中卵型とは最大サイズ18センチになる、スズキ目カジカ科の魚です。川で生まれた稚魚は海まで下り2から3週間海で過ごして川をさかのぼってくる両面回遊型と呼ばれています。九州では殆どの大きな川に河口堰とよばれるような大きな堰があり、そこが登れません。なので、各地で海に降りたり川に上ることができずに減っています。昔のように自然に川と海がつながった川だけにいる魚なのです。このような修正の魚はアユが代表的ですが、本当の天然物は一年のうちに何度も川と海を行きをするのだそうです。このカジカも行ったり来たりするのかな?

回遊しない大卵型よりも下流に分布しています。繁殖期は3-4月で、オスが卵を保護します。北海道及び、日本海側に分布します。

捕獲方法

目を凝らしていると石の間を逃げる黒い魚体が見えます。ヨシノボリとかカジカだろということがわかります。

捕獲はサデ網を構えて、その前の石をどかす方法で行いました。流れがあるのでサデ網に入りやすいだろうという判断。

捕れたのは、ヌマチチブ、カマツカ、モクズガニ、ヨシノボリ。なぜかオイカワ類がいない。水草が少なかったからでしょうか。砂地もガサりましたが、ドジョウ類はとれず。
流れが強い流心の方でついに捕獲。

小さいけど嬉しかったです。さっそく、胸鰭を数えると15本。中卵型で間違いない。

その後もサデ網に追い込む形で3匹捕れました。大きなヌマチチブも取れたので、カジカ中卵の12センチ以上くらいのを目指して頑張ったけど捕れませんでした。
この場所は足場も安定し、水もきれいでガサガサもしやすく楽しかったです。有明海の河口は付近は、ドロドロですごいことになったりしますが、ここは大丈夫でした。この違いがこのカジカが生き残っている理由でしょう。

今回はすべての魚をリリースして大満足で福岡まで帰りました。というか、家の水槽が増えているので最近は統廃合して減らしています。フィルターとかヒーターが壊れる他のがきっかけだけど、電気代とかもかかりますしね。

カジカ中卵は絶滅危惧種?熊本では?

日本のレッドデータ検索システム

カジカ中卵型はレッドデータブックでは環境省カテゴリ絶滅危惧ⅠB類(EN)となっています。九州では福岡県は絶滅、佐賀県と長崎では絶滅危惧Ⅰ類、鹿児島は情報不足という位置づけです。
熊本県は空白地帯で指定には入っていません。ですが本来いないはずのウツセミカジカはIB類で記載されており、どうやら中卵とウツセミカジカ(小卵)が間違え登録されているみたいです。もしくは、ウツセミカジカに中卵が含まれるということでしょう。
山渓の日本の淡水魚にも生息地に入れられていません。

http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=0503210220305

カジカ大卵型と中卵型の見分けは難しい

山渓の日本の淡水魚によると大卵と中卵はよく似ており、違いは胸鰭の軟条数だけと記載されています。大卵は12から14、中卵は13から16です。12は確実に大卵、15と16は確実に中卵(小卵型を考慮に入れなければ) 。13・14の場合はどちらかはわかりません。

今回この川で採取したカジカは、胸は15本でしたので確実に中卵型です。あと顔つきなども何となく違うと思いました。カジカ大卵をよく獲っている人は、微妙な違和感を感じるはずです。もちろん、捕獲場所も大きなヒントです。海が近いなら中卵の可能性は高いですね。

九州のカジカ大卵型は全国とは違い遺伝子的には中卵とほぼ同じだそうです。九州のカジカそのものが独自できちかみたいですよ。

レンズが曇ってたのか?よくわからないけど綺麗に写真がとれなかったのが心残り。

ウツセミカジカ(カジカ小卵型)の可能性は?

ウツセミカジカ(カジカ小卵型)の可能性はあるのでしょうか?なぜこんなことを書くかというと、熊本県のレッドデータブックでは中卵型ではなく、ウツセミカジカが記載されているのです。大卵と小卵は記載されているのに中卵は無し。おそらくウツセミカジカ(中卵型)ということでしょう。

ウツセミカジカは胸鰭の軟条数は13から17で16が一番多いそうです。それから尻尾の模様の濃さも見分けになるみたいですが、それらを考えると今回採れたのは中卵型だと思います。

カジカ種群 [日淡会]
熊本県レッドデータブック
熊本県のレッドデータブックより抜粋 2019発行

他に捕れた魚など

箱眼鏡で探すのも楽しい

熊本の川で河口から数キロ地点でとれた魚など。カジカ中卵型はこの川にはそこそこいるようでした。他の川だとどうなんでしょう?あまりいない気がします。スイートスポットのようにわずかに生き残っている例なので、これ以上生育環境が悪くないようになることを願います。

  • カジカ中卵型
  • ヌマチチブ
  • オオヨシノボリ
  • カマツカ
  • 石巻貝
  • モクズガニ

すべてリリース。数はいたので石巻貝持ち帰ればよかったかなぁと後で思った。

アクアリウムでおなじみの石巻貝
オオヨシノボリ
ヘビトンボの幼虫です。赤い方が頭。クロカワムシも沢山いました。海が近いのにいるんだなぁと少し不思議でした。

関連情報

カジカ種群 [日淡会]
日本淡水魚 カジカ中卵型「別館」
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