福岡ではアカザは珍しい
アカザという魚はオレンジ色の中くらいのサイズのナマズの仲間です。生息域は広いのですが、九州では珍しい魚になります。
生育するのは川の上流部の水が綺麗な砂礫地帯になります。こぶし大から人頭大の石が転がるようなところに住んでます。夜行性で昼間は礫の間に隠れ、夜間に水生昆虫などを食べるそうです。
以前会った方から、水系の上流で捕れたアカザの画像を見せてもらっていたのでいつかはとってみたいと思っていた憧れの魚。福岡県のレッドデータブックでは「有明海流入河川での生息地は極めて少なく,生息範囲も限られている。」と書かれています。
ちなみに、熊本県では絶滅してしまったそうです。山を越えたら熊本県なんで、もしかしたらいるんじゃないかなと思ったりします。
やっとアカザ捕獲
矢部川水系の川で捕れました。去年はたくさんアリアケギバチがいたポイントですが、今年はさっぱり捕れない。大雨とかの影響なのかなぁと思いつつめげずにガサガサチャレンジしていると、なーんと石の間をニョロっと泳ぐオレンジ色の魚影。アカザだー!!
たも網を下流にセットし、石をどかして捕獲成功。
アカザには腹びれと背びれにトゲがあります。刺されてしまいましたが、チックと痛くて30分ぐらい痛みが続きました。別名「テテフリ」とはよく言ったものです。似ている魚としてはアリアケギバチやギギなどがいますが、色味的にアカザは一目でわかる感じです。
動きはいかにもナマズって感じでニョロニョロ。バケツの中で掴もうとすると激しく動いていました。
アカザを捕るには?
アカザを捕るにはまず天気が良く直射日光で川底が見通しやすい状態がいいでしょう。視野を広くしていると石の間をニョロニョロと動くしっぽなどが見つかったらラッキー。姿が見えなくてもたも網をセットして石を裏返すと入る可能性もあります。可能なら裏返すときになるべくよく見て、横や前に逃げるのを見つけましょう。動きなどはアリアケギバチと同じように感じました。
晩秋を過ぎると活動しないそうです。捕るなら春から夏でしょうね。
肝心のポイントですが、上流から中流で水がきれいな砂礫地帯。
アカザはかわいい
アカザの手乗り写真
アカザと一緒に住んでいる魚
カジカ 岩の隙間にいる かわいい
アリアケギバチの他にヨシノボリやヤマトシマドジョウなども同じエリアにいます。もちろんオイカワも。
アカザって飼える?
アカザは貴重な魚ですが法律では規制されておらず、ショップなどでも販売されている時があります。チャームでは1匹1000円です。
飼育は違法ではありませんが、今回の川のような綺麗で快適な環境を水槽で再現することはほぼ無理です。自分は飼う気は起きませんでした。無理して飼っても死なせるだけなので、今回はリリース。
福岡県のレッドデータブックや論文
県内における本種の分布は局所的あるいは断続的とされてきたが,近年実施された広域調査で生息地が多く残されていることが確認された。ただし,玄界灘,有明海流入河川での生息地は極めて少なく,生息範囲も限られている。生息地がダム設置場所と重複するケースが多く認められる。
福岡県の希少野生生物 アカザ
おすすめの捕獲道具
普通のタモで捕獲自体可能です。水流がある所で捕ることになるので、なるべく丈夫なタモがイイです。さで網もいいかも。
視認できるならエビダモでもよさげ。こんど夜に行ってみようかなぁ。