ヤマトシマドジョウの白いモヤモヤ白雲病の治療事例、塩と薬剤併用

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最初に死亡した個体。傷んで原因は推測できず。

ヤマトシマドジョウが2匹連続で死んでしまいました。一匹目は流木の裏で見つけるのが遅くなり、悲惨な状態になっていました。毎度ながら魚が死ぬと悲しくなってしまいます。

死んだドジョウはどちらも丸々と太った個体だったので、不思議だったのですが残る個体の顔の表面が白いモヤモヤ状になっていました。この症状はよく見ないとわからない程度で初期症状で治ると判断し隔離治療を行いました。

これらの死亡や病気のきっかけは明らかで、新規に追加した別のドジョウで間違いないと思います。安定した水槽に新規追加すると調子が崩れるのは良くある話で、それまでいなかった病原虫が持ち込まれた訳です。紛らわしいことに持ち込んだ生体は普通に元気で、それまでいた生体が調子を崩し発症してしてしまいました。飼育個体は野生よりも長生きする例が多く、老齢固体が持ち込まれた病原体にあっさりやられてしまったと考えられます。死んだヤマトシマは少なくとも5歳以上だったはずです。

白いモヤモヤを発症した個体は3年前に入れ今4才くらい?水カビと違うことはすぐに判断できたので、いわゆる白雲病という症状と判断しました。

お魚ガチが書きました
歩き方

自然大好き一家で自然保護協会家族会員。自然観察指導員 。熱帯魚はベタ、日本淡水魚はタナゴその他を20本以上の水槽で飼育中。
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水カビ?白雲病?

下の個体の頭が白いのがお分かりになるだろうか。水カビとは違いうっすら粘膜が白濁している感じ。

水カビと白雲はどちらも体表が白くなるのですが、一見すると違いは明らかです。水カビはいかにもカビっぽく慣れればすぐに判断がつきます。一方、白雲病は身体の表面が白濁に変色している感じ。

白雲病では表面の白濁・うっ血、エラの粘液増加などが起こります。原因はごく小さな寄生虫です。イクチオポド、トリコディナ、キロドネラなどが知られていますが、素人には見分けは付きません。しかしながら体表の白濁はトリコディナの可能性が高い(種類が多く、特定の魚しか寄生しない種もいる)。これらは単純な生物で塩分濃度の変化に弱く0.3-.05%の塩水浴で高い治療効果が出るとアクアライフで過去に読んだ記憶。

この水槽は発症した個体を隔離し、飼育水槽の方は水換えは最近してたのでそのままにし、0.3%の塩を投入。塩の投入により3年生きていたカゼトゲタナゴの老齢個体が死亡。これに関しては繁殖期に寿命で死にそうだなぁと前々から思っていたので仕方ないと割り切りました。

水槽の方は1週間後に新たな発症個体がいないので水換えを半分したところです。

死亡して水槽内で腹をくい破られたカゼトゲタナゴの老齢個体。埋葬前に記録。エビが食べたのかなぁ。もしくはカワヒガイ。

↑この本を参考にしたけど、治療はトルマリンだから参考にはならなかった。塩の使い方も全く書かれていない。

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ヤマトシマドジョウの隔離治療

尾びれが閉じ元気がない。ドジョウがヒレを閉じるのは水質悪化や病気のサイン。

治療は5リットルの水量でバケツで行いました。エアレーションもフィルターもありません。

暗くて水温が安定した場所において3日目からエサを少量。塩は0.5%でヒコサンZを投入。これでそのまま水換えなしで維持したところ、7日目には完全に頭の白濁が消えました。マカライトグリーンの効果はイマイチ不明ですが、エルバージュ、寄生虫用のリフィッシュも有効のようです。勝手な思い込みですが、塩の効果で治ったんじゃないかと思います。塩水浴は殺菌じゃなく体力維持の為とはよく聞く話ですが、原始的な生物は塩で死ぬのは容易に想像できてありえなくないと思うんです。

完治後はバケツの環境よりはましだろうと、以前の水槽に戻したところ1日はヒレを閉じて元気もなかったのですが2日目から、ヒレも開き以前のように水槽内で泳ぐようになりました。

完治して以前のように佇むヤマトシマ。

水換えもしたのでたぶん大丈夫でしょう。3匹生体が減ったので水槽の過密具合も減り、再発もどうにかしないんじゃないかと。

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ドジョウの白雲病治療のまとめ

うっすら、頭が白い。

新規に追加した生体がバランスが崩れたきっかけでしょう。それに水温の変化が大きい6月なので、生体が弱っていた可能性もある。治療に関しては個人的には塩の効果が大きかったんじゃないかと思う。実際のところはわからんけど。

白雲病に効くのは、0.5%の塩だけでも初期なら効くはず。薬は今回使ったのはマカライトグリーンのヒコサンZだけど、白雲病自体がどの薬にも記載がない。確実に効くという薬は、メーカー的には無いのかもしれないが寄生虫自体はおそらく弱いので、白点病と同じでいい?

魚が病気になれば飼い主は医者となり治療しなければならない。気温差のある季節でしかたないとか、寿命だからとか、どうせ死ぬと放置したり見捨てる人もいるかもしれないが、素人ながら隔離治療を繰り返すと確実に経験値は上がる。だから、諦めず治療するべきだ。そして早期発見。予防も。

  • たぶん原因は新規追加した別の種類のドジョウ。何かしら持ち込んだか、生体が増えて水槽のバランスが悪くなった。
  • トリコディナという小さな寄生虫が原因の白雲病じゃないかと勝手に予想
  • 白雲病は症状からの名前で原因はいまいちよくわからん。ネットで調べても治療法とかもよくわからない。今回は金魚のサイトを参考にした。
  • 立ち上げから病気とは無縁の水槽だったがヤマトシマ2匹連続死亡、塩水のショックで老齢のカゼトゲタナゴ死亡。その後もう一匹カゼトゲタナゴ死亡(奇形で小さいの)。
  • 病状の進行は速い(たぶん)
  • 顔が白くなったヤマトシマドジョウは隔離治療。初期の症状。7日で完治。
  • 隔離治療はバケツに入れて0.5%塩、ヒコサンZ、エサ、暗くて静かな環境で実施。
  • 今後の改善点は新規追加は薬でトリートメントは必須。特に過密や混泳水槽は注意すべき。
俗に白雲病といわれている病気|土佐錦魚の繁殖・飼育・分譲 土佐錦魚を究める

薬剤等

なんと餌で白雲病を治せる

キョーリンのパラクリアというハーブ配合のエサはトリコディナなどの原生寄生虫を排除できるそうです。データを見ると効果は高いようです。メーカーHPには具体的な名前はありませんが、雑誌アクアライフに検証結果が書かれていました。

虫よけハーブスプレーなどもあるので、それなりに信憑性はあります。

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