水作ブリッジフリーSは30-40㎝水槽用の上部フィルター
水作が出している上部フィルターです。ブリッジフリーSなのでMやLもありそうですが、Sしか発売されていません。
横幅30センチの水槽に使える上部フィルターとしては貴重な製品です。特徴的なのは水作エイトの交換ろ材をそのまま使える所。
公式サイトにはモーターのw数も書いていなければ、流量も無し、説明も最小限なのであんまり売る気が無い製品のような気がします。我が家では30センチキューブ用として3年間使っているので使用感レビューしますね。
貴重な小型上部フィルターだけど、非力
まず、この上部フィルターは濾過槽が1リットルもありません。大きめの外掛けフィルターと同じ程度というか、それ以下かもしれないです。というのも、汲み上げのモーターが非力で小さい。吸水スポンジも小さくて小型水槽用の外掛けフィルター並みです。
確かに形式は上部フィルターですが、吸水関連はスペック的に10リットル程度の外掛けフィルターなのです。これは頭に入れておいてください。
実際に生体が多い水槽に使うと、すぐにモーターやパイプが詰まってしまいます。上の濾過槽も水が通らなくなってオーバーフローしてしまう。
最初これを使った時、このオーバーフロー状態が正常なのかと思ってしまいました。散水パイプも細くてよく詰まる。
結論から言えば、濾過能力は低いです。濾過能力をあげようとろ材を詰め込むと盛大にオーバーフローします。オーバーフロー用のパイプはまだいいとして、蓋を押し上げて濾過槽そのものからもギリギリまで水が入ってしまいます。
そのために定期的な掃除は必須で毎週吸水スポンジと吸水口の掃除はした方が良いです。インペラと濾過槽全体は1ッカ月に一度全体を洗うべきです。
それと大きな欠点として、ほとんどの水槽用の蓋は使えなくなります。ずらしておくか、別に自作する必要があります。
欠点–モーターが小さく相応の濾過能力しかない。濾過槽の水どおりが悪くオーバーフローしやすい。水作エイトの濾材は密度の高いポリエステルですぐ目詰まりする(上部フィルターのコンセプトと合わない)。ウールマットが使えずに水作エイトの交換費用が高い。水作エイトの中に入れるエイトコアはほぼ使えない。夏場は水中モーターのせいで温度が上がりやすい(注意!)。
利点–音が静か。水面をあげたり、排水部分を専用部品で水中にするとほぼ無音。モーターも水中タイプで小さいので流水音も小さい。
水作エイトの改造?
アクアリウム界隈ではメーカー推奨の専用ろ材以外を入れることを改造という文化があるようです。ブリッジフリーSでももちろんできます。しかし、リングろ材などを入れるには適していません。明らかにオーバーフローします。まぁ、それでいいという人はいいんですけど、ウールマット部分を通らずに50%の水が落ちてしまうようなものです。
我が家でもエイトの濾材は使わずにウールーマットとかリングろ材入れて1年間くらいは使ったんですが、エイト2個、リングろ材少な目という構成に落ち着きました。
ろ材は少なめで通水性重視で行きましょう。エイトのろ材は密度が高く詰まりやすいです。頻繁に洗いましょう。もしくは一部水が通るように、ろ材の継ぎ目を開けてもok。
メンテナンス
モーターは分解清掃できるが、濾過槽に水を落す部品のパイプ部分が中が小さくて洗えません。
まぁ、サイズ的に小さいので全面的な清掃は簡単。バクテリアがどうととは考えるほどのろ過性能は無いので、掃除するときは綺麗にやっちゃいましょう。
具体的に適す水槽サイズは?
サイズでは30センチキューブにも使えますが、濾過能力はギリギリ。
なので、30センチ規格などに使うべきです。でもそれだと、水槽付属の蓋が使えないんです。微妙。まぁでも横幅30-40センチの水槽ならどれでも適合します。フレームアリでも無しでもokです。
適合水槽は横幅30-40センチの水槽ほぼ全部。水を汚しにくいメダカなどにはおススメ。
おススメかどうか
3年使ってゴムの部品が千切れてました。買い替えを考えています。モーターはメーカーに部品として買うと2000円するので丸ごと買い替えた方がお得です。部品購入して長く使うのは損します。
ずばりお勧め度は5点満点中の3です。濾過能力は少ないけど、それを理解して使うなら普通に使えます。静かですし。他人にお勧めするほどいい製品とは思えないけど、ダメというほど問題は無いです。ただ、モーターは非力ですからね。自分好みの濾材を入れたいなら、結構遊べます。エイトの濾材は全く使わずにウールマットとリングろ材とか。薄いウールマットと活性炭とか。
もしこれが壊れた同じのは買わずに、GEXの外掛けMかLを買う予定です。