ニッポンバラタナゴ

特に記載のない限り、福岡県矢部川水系になる。

学名のクルメウスは福岡県久留米市に由来。地元ではシビンタとかベンジョコとも呼ばれる。紅色の雑魚というところからきているが、これはヤリタナゴなど赤色が入るタナゴ全般。

ニッポンバラタナゴは小型タナゴだが、カゼトゲよりも活発で活動範囲が広い。止水を好むが流水域でも見ることができる。婚姻色の出た雄は水中でも非常に目立つ(というか水中の方が赤く見える)。派手な婚姻色が薔薇タナゴといわれる所以である。生まれたばかりの新子でもヒラウチすればわずかに赤い色を感じることもある。とても可愛いタナゴだ。


流れの緩やかなよどんでいるような水路で運が良ければ発見できる。産卵はヌマガイなど大型の二枚貝を好む。そのため産卵管は非常に長く伸びて全長より長くなる。ヌマガイが多い地点で本種が生育するならはたくさんの稚魚が浮上する。

メスはとても地味で弱々しいが、婚姻色のオスはなわばりを主張する。水槽内でもタイリクバラタナゴほどではないが活発。

福岡県内では矢部川水系で確認している。佐賀平野には多かったが、水域がブラックバスと被るので減少が著しく、タイリクバラタナゴとの混血も進んでいる。タイリクバラタナゴは産卵期間が長くニッポンバラよりも優位になっている。

ニチバラ、ニッパラなどと略して称される。

釣るのは比較難しい。というのもあたりが他のタナゴに比べ細かく忙しい。

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ニッポンバラタナゴの卵

卵は細長い形をしており、三日で孵化します。
2・3日で孵化し、5日ほどで翼のようなものが見えてきます。これは二枚貝の中で吐き出されないようにする突起です。この状態でピロピロ動きます。
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ニッポンバラタナゴキャラリー